鯛乃宮神社・第六潜水艇殉難之碑(呉市)
境内に第六潜水艇殉難之碑がある鯛乃宮神社
2014年03月27日
鯛乃宮神社は、言代主神を主祭神とする神社です。
創祀年代は不詳ですが、文亀年間(1501-4)に満田氏が神田2所を寄進し、 社殿を造営したと伝えられています。
境内には第六潜水艇殉難之碑があります。
第六号潜水艇は、明治39(1906)年、わが国で始めて建造された排水量僅か57トン、水中速力3ノット、水上でも8ノットで、当時「どん亀」と呼ばれ、それまで外国から購入したものに比べ、最小のものでありました。
すべて艇の劣勢は訓練で打ち勝とうという当時の海軍魂から第六号艇も、訓練につぐ訓練を重ねていたのであります。
しかるに、不幸にも明治43(1910)年4月15日、呉港を出航した第六号潜水艇は、山口県岩国新湊沖で半潜航訓練中、遭難し、艇長佐久間勉大尉以下、乗組員14士と共に海底に沈没しました。
「艇員一同死ニ至ルマデ皆ヨクソノ職ヲ守リ沈着ニ事ヲ処セリ」佐久間艇長の遺書の一部に書き残されているとおり、遭難沈没した午前10時から12時40分まで、乗組員全員、最後まで持ち場を離れず、修復に力を尽くしつつ従容として死を迎えた崇高な使命感は、佐久間艇長の沈着剛勇の精神とともに、日本国民はもとより、全世界の人々に深い感銘を与えました。
この事蹟は、国民精神の鑑として、広く共感を呼び、大正3(1914)年呉港ゆかりのこの地、三津田丘鯛の宮境内に、各方面から拠出された浄財により、高さ19メートルの壮麗な殉難記念碑が建立されました。
その後、毎年4月15日には、盛大な慰霊・追悼式典が催されて今日に及んでおります。
(現地説明板より)
Photo SONY NEX-7
H26.3.15
住所: 広島県呉市西三津田町1-1
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