正光寺（築上町・旧築城町）

正光寺は、山号は不老山、曹洞宗の寺院です。
建久の頃、豊前宇都宮氏の初代となった宇都宮信房は、下野国から一族の守り本尊の文殊菩薩を招来させました。
正光寺は、宇都宮氏の持仏堂と考えられます。文殊菩薩は仏教のあらゆる教えを説く仏として、智恵をつかさどる菩薩と言われています。
文殊信仰は奈良時代後半から起こり、鎌倉時代には庶民の仏として、奈良西大寺律宗の僧により広められました。
「西大寺末寺帳」によると、ここ城井谷にも常福寺という律宗寺院がありました。
文殊菩薩は檜材の寄木造りで、農耕牛を思わせる力強い獅子に座していて、総高は1m、年に一度2月25日と26日にご開帳されます。9月には白い彼岸花が境内に咲きます。
また、境内には後藤又兵衛自作と伝えられる手水鉢があります。
（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H26.9.13
住所: 福岡県築上郡築上町大字伝法寺1357