野間の大けやき(能勢町)
国指定天然記念物・野間の大けやき
2014年12月16日
この大けやきを中心とする一画の地は、もと、「蟻無宮」という神社の境内で、この樹はその神の憑り代、すなわち御神体ともいうべき神木であったと思われます。
樹齢千年以上と推定されるこの樹は、目通りの幹回り約14m、高さ30m、枝張り南北38m、東西約42mあり、一樹にしてよく社叢をなし、けやきとして大阪府下で一番、全国的にも第4番目を誇る巨樹です。
古来よりこの大けやきにまつわる伝承を探れば、里人らは春先に出る新芽の出具合によって、この年の豊凶を占ってきたと伝えています。
また、社庭の砂を請い受けて持ち帰り、はたけもの(野菜)や屋内に散布すれば、蟻が退散するといい、その効験は遠くまで知れ渡っていました。おそらく社名蟻無(ありなし)によるものと考えられます。
さらに一説では、有無社は紀貫之を祭神としており、貫之が同じく三十六歌仙の一人である源公忠に贈った歌により社名を付したといわれています。
すなわち、
「手にむすぶ水にやとれる月影の あるかなきかの 世にこそありけれ」
又経房(つねふさ)遺書(安徳天皇ご潜幸の伝承)の一節に「・・・河合にいとおほきなる沢ありて水よどめり、さハの中じまに市女が笠てふものに似たるいとうるはしき木の紅葉せしあり・・・」(原文)、奥書きは、「建保五丑年」とあり、なにか大けやきを連想させるものがあります。
当社の創祀は、承久二庚辰三月十五日とあり、遠く鎌倉時代にさかのぼりますが、明治45(1912)年当社祭神は野間神社に合祀されました。以後、神木の保全、境内の清浄化に蟻無会(前身は蟻無講中)をはじめ、郷民こぞって奉仕してきたところです。
とくに最近樹勢回復のため治療を施し、ようやく往時の姿によみがえろうとしています。
(現地説明板より)
Photo SONY NEX-7
H26.12.13
住所: 大阪府豊能郡能勢町野間稲地251-1
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