道成寺(日高川町・旧川辺町)
道成寺は、山号は天音山、天台宗の寺院です。
大宝元(701)年に建てられた和歌山県最古の寺院とされています。
髪の毛のなかった女の子が、海から拾い上げた一寸八分(5cm)の観音様を拝むうち、髪長姫と呼ばれるほどの美しい黒髪の持ち主に成長しました。
その噂が都に聞こえ、藤原不比等の養女に召し上げられ、宮子という名をいただき、文武天皇の夫人に選ばれました。
宮子姫は文武天皇にお願いして、出世の元になった観音様と実の両親のために故郷に道成寺を建ててもらったという話が伝わっています。
また、延長6(928)年に陸奥白河より来た安珍という僧が、田辺の清姫という女性に追いかけられ、最後に道成寺の鐘撞き堂で焼き殺されました。清姫も道成寺近くで自殺し、道成寺は釣り鐘のない寺になりました。その物語は「道成寺縁起」という絵巻に描かれ、今に伝えられています。
安珍と清姫の物語を題材に、多くの舞踊が描かれ、「道成寺物」と呼ばれその数は100を越え、今も増えています。
創建当初は法相宗で、真言宗を経て江戸時代から天台宗になりました。
御本尊は千手観世音菩薩で、宝仏寺には20数体の仏様がまつられています。
縁起堂では、道成寺縁起の写本を広げ、安珍と清姫の物語を説明する「絵とき説法」を毎日ほぼ毎時間行われています。
また、能楽「道成寺」、歌舞伎「京鹿子娘道成寺」、文楽「日高川入相花王」などの絵画、衣装、舞台用の作り鐘などを展示しています。
境内自由
宝仏殿・縁起堂
開館時間 9:00〜17:00
拝観料 大人(中学生以上)600円、小学生300円
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H27.5.16
住所: 和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
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