高安寺(府中市)
足利尊氏が安国寺の一つとして再興した高安寺
2016年01月02日
高安寺は、山号は龍門山、曹洞宗の寺院です。
田原藤太藤原秀郷の館跡に市川山見性寺(宗派不明)が建立されたのが始まりと伝えられています。
暦応年間に足利尊氏が安国利生の寺として再興し、尊氏の法号をとって龍門山等持院と号し龍門山高安護国禅寺を再興しました。
尊氏が全国に建立した安国寺の一つで、武蔵国のそれが当山にあたります。
当時は、鎌倉建長寺末の臨済宗で、開山は大徹心悟禅師であった。その昔は大伽藍で塔頭十院末寺も七十五院あり、寺領も広く東は代田村、西は貝坂、南は向山、北は山口に及んだといわれています。
その後兵乱の間しばしば将軍家の陣所となり、小田原北条氏の庇護も受けましたが、戦乱により荒廃しました。
慶長年間、青梅の海禅寺第七世関州徳光禅師が、当山を再興し、済派を改めて曹洞宗となり今日に到っています。
開基足利尊氏公の発願である安国利生の祈願所として、毎朝朝課前に大般若経転読の祈祷を行っています。
この寺は崖上にあり、南方に多摩川から多摩丘陵を望む要害の地で、戦国の世しばしば武将の本陣ともなりました。また、義経・弁慶の伝説も伝わり、境内には、弁慶の井と称する古井戸跡が残っています。弁慶は義経の赦免嘆願のため、この井戸の水で墨をすり大般若経を書写したといわれます。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS M3
H27.10.17
住所: 東京都府中市片町2丁目4−1
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