等々力渓谷(世田谷区)
東京23区内にある渓谷・等々力渓谷
2016年01月05日
等々力渓谷は、国分寺崖線(ハケ)の最高端に位置する約1kmの都区内唯一の渓谷です。
谷沢川が国分寺崖線に切れ込んで侵食したもので、台地と谷との標高差は約10mあります。谷沢川が多摩川と合流する手前で、国分寺崖線を浸食してできました。「等々力」の地名は、渓谷内にある「不動の滝」の音が響き渡り「轟いた」ことからついた、との言い伝えがあります。
昭和8(1933)年、国は等々力渓谷を風致地区として指定しました。世田谷区は、昭和49(1974)年に渓谷の河川と斜面地の一部を風致公園として開園しました。
等々力渓谷には等々力不動尊があり、その対岸には昭和36(1961)年に建築された書院建物とそれをとりまく日本庭園があります。庭園は昭和48(1973)年に著名な造園家により作庭されました。
渓谷内の斜面には、武蔵野の代表的な樹木であるケヤキをはじめ、シラカシ、コナラ、ヤマザクラ、イロハカエデなどとともに、常緑シダ類のような湿性植物が繁茂しており、渓谷内には至るところから湧水の出現が認められます。
玉川全円耕地整理組合が、昭和5(1930)年から昭和13(1938)年にかけて谷沢川の流路を整備し、小径を設けるまでは、不動の滝からゴルフ橋にいたる渓谷内は殆ど人の立ち入ることも稀で、雉などの鳥類や、イタチ、キツネなどの小獣類、各種昆虫類の宝庫でした。
都区内とは思えないほどの鬱蒼とした樹林と渓谷美は、幽邃な景観を呈し、武蔵野の面影をよく残しています。東京を代表する自然地理的名勝として貴重であり、植生学、地質学及び地形学上重要です。
Photo Canon EOS M3
H27.10.31
住所: 東京都世田谷区等々力1丁目・2丁目
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