横輪桜の里(伊勢市)
大輪の花が特徴な横輪桜が咲き誇る横輪桜の里
2016年05月04日
横輪町と矢持町は、昔の文献によると覆盆子谷(いちごだに)と記されており、それがなまり一宇郷谷(いちうごうだに)と呼ばれるようになりました。
その昔、壇ノ浦の合戦に破れた平知盛は、従者30名を率い一宇郷一帯に隠れ住み、飛滝谷に「飛竜山観音禅寺」を建立したのが横輪の集落の発祥と言われています。
当時、飛滝谷は幾度となく天災に見舞われたことから、今の地に移り住んだとされています。
横輪町は、寒暖の差が激しく、四季をとおして様々な草花を楽しむことができます。特に春先には全国でも横輪町のみに咲く歴史を秘めた「横輪桜」が雅な姿を見せます。また、石垣、ホタル、小川等の里山風景も豊富に残されています。周辺には、谷間を流れ落ちる名勝「飛滝」や、清流横輪川の流れに侵食されて出来た岩場「おせん淵」等があります。横輪町中心には、「弘化山桂林寺」が建立されており、観音堂には、室町時代の著名は仏師定栄作の「厄落とし」で有名な、十一面観音が安置されています。
横輪桜は、横輪町にのみ存在することから、この地域では横輪桜と呼ばれています。横輪桜には江戸時代後期に、桂林寺にあったものを村人が持ち帰り増やしたものとされています。
この桜は雄しべが変化した花びらが1枚以上ある花が混在し、12枚以上の花びらをもつ花もあり、年を重ねるごとに花数が増し、樹全体が花で覆われるようになります。開花時期はソメイヨシノより数日遅れますが、新芽が伸び始まると同時に、濃いピンク色で香りのある大輪の花を咲かせます。
なお、平成23(2011)年に専門家の調査により今まで知られていない新しい園芸品種であることがわかりました。色が濃く、一輪あたりの花びらの数が多いことも特徴で見応えがあります。開花期間中には横輪桜まつりも開催されます。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅢ
H28.4.10
住所: 三重県伊勢市横輪町
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