天桂寺(沼田市)
真田河内守信吉の墓がある天桂寺
2016年09月03日
天桂寺は、山号は月宮山、曹洞宗の寺院です。
室町時代中期に開山とされ、釈迦如来を本尊としています。
真田河内守信吉の墓は本堂を右手に進み、川を渡って左に進んだ先の墓地の中にあります。
真田信吉は、真田初代沼田藩信幸(之)の嫡子で母は大蓮院です。
元和2(1616)年に信幸が上田へ移った後、二代沼田藩主を継ぎ、寛永11(1634)年には真田家と領内の安泰を祈り、城鐘(県指定重要文化財)を鋳造しました。
同年江戸屋敷で没し遺骸は沼田へ送られ迦葉山で火葬、天桂寺に葬られました。享年40歳でした。法名は天桂院殿前河州大守月岫浄珊大居士。墓は総丈297cmの宝篋印塔で、翌寛永12(1635)年に建てられました。塔身から基礎上段の正面に「天桂院殿 前河州大守」、右側面に「滋野朝臣 真田信吉」、左側面に「月岫浄珊 大居士墓」、後面に「寛永十一申戌 歳十一月念八日」の刻名があります。特に蓮華二段、反花を刻み屋蓋との対照的荘厳さを見せている。正方形に近い塔身の端正な姿、その下の基礎の高さ49cmに対し幅55cmで壮重な形をしている基礎下段の蓮華文の彫りは厚く、高さに比して幅が広く、全体の重量をがっしりと支え、揺るがぬ安定感を与えています。
屋蓋正面に真田の紋「六連銭」を刻み、沼田藩主の墓らしい威厳と風格があります。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS M3
H28.8.6
住所: 群馬県沼田市材木町309
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