松尾城〔縣城〕（延岡市）

松尾城は、別名「縣城（あがたじょう）」ともいう土持氏の城です。
文安元（1441）年から土持宣綱が築城にかかり、文安3（1443）年に西階城から居城を移しました。
以後、土持宣綱・全繁・常綱・親栄・親佐・親成の6代134年間、縣土持氏の本城となりました。
天正6（1578）年4月10日、大友宗麟・義統により攻められ、落城し土持親成は捕縛され、豊後への移送中に豊後浦辺にて自害させられました。
縣は大友氏の領地となりましたが、11月9日から12日の「高城川原の戦い」（小丸川の戦い・耳川の戦い）で島津氏が勝利した後に島津領となりました。
11月14日には土持氏は島津氏へ仕え、天正7（1579）年からの9年間、島津義久配下の縣地頭として土持高信がこの城に在番しました。高信は後に島津義久から偏諱を受け久綱と改名しました。
天正16（1588）年、豊臣秀吉の九州仕置により豊前国香春岳城から高橋元種が入城し、慶長8（1603）年秋に縣城、後の延岡城を築城して移るまでの15年間在城しました。

（現地説明板などより）

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.2.2

住所: 宮崎県延岡市松山町