青蓮寺(美浜町)
小浜藩二代酒井忠直の手植の大銀杏がある青蓮寺
2018年12月03日
青蓮寺は、山号は普光山、高野山真言宗の寺院です。
「普光山記」によれば、三方郡最古の古刹で、その由緒は霊亀2(716)年丙辰5月の創立で、開山は勅賜禅師神融泰澄大師といい、大師自作の不動明王の木像があったとあります。その後、貞観18(876)年山城国嵯峨野大覚寺草創ののち、末寺となったとあります。
また、寺の西には日吉神社があり、当地産土神を和爾部神といい、祭神は和爾部の祖を祀っています。
慶雲元年(704)4月14日創建といい、宇多天皇が寛平元(889)年に近江国坂本山王宮の御分霊を合祀し、以降は山王大権現と称して、当寺が社務を司ったといいます。
元の青蓮寺は、国吉山麓の「青蓮寺谷」と称する谷間にありましたが、寛永12(1635)年に小浜藩主酒井忠勝が佐柿町奉行所(御茶屋屋敷)を建築する折に、現在地へ移転しました。
国吉城主粟屋勝久は、織田信長に加勢して越前国一乗谷の朝倉氏を攻めた時に持ち帰った「五百体愛染明王図(伝弘法大師)」と青磁浮牡丹皿を寄進しており、この他に、平安時代から鎌倉時代にかけて創作された涅槃図、不動明王図、聖観音図などの仏画や、聖観音立像(国重要文化財)が伝わっています。
また、境内の北隅に聳え立つ大銀杏(町天然記念物)は、小浜藩二代酒井忠直の手植と伝えられています。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkIV
H30.11.23
住所: 福井県三方郡美浜町佐柿26-5
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