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清閑亭(小田原市)

黒田長成侯爵の別荘だった清閑亭
2019年01月04日
清閑亭は黒田長成侯爵の別荘だった邸園(邸宅と庭園)です。
小田原では明治22(1889)年に本町四丁目の海岸に伊藤博文が別邸滄浪閣を建設したことや、明治33(1900)年に小田原城跡に御用邸が設けられたことなどが契機となり、戦国の雄北条氏や豊臣秀吉が築いた石垣山一夜城の遺る小田原を好んだ政財界人・文人の庭園が数多く開かれました。特に広大な小田原城の遺構群は北条氏や豊臣秀吉などの英雄をしのばせる場所として好まれ、土塁からの眺めや土塁と堀の起伏をいかした庭園がつくられてきました。
この地は小田原城三の丸土塁の一角を占め、小田原の町や相模灘を一望する素晴らしい眺めに恵まれています。
明治39(1906)年に黒田長成の小田原別邸として設けられました。現在は数寄屋風書院造の母屋と海への眺望に優れた庭園が残されています。建物は木造平屋建(一部2階)入母屋造りの和風建築で、母屋は数寄屋書院造となっており、大正初期頃の様式を備え、かつての庭園(邸宅・庭園)の趣を伝えています。明治40(1907)年には隣に閑院宮別邸が設けられ、宮家と黒田家とは交流を深めていました。その後、昭和21(1946)年から昭和38(1963)年までは東京国立博物館長などを歴任した浅野長武が住まい、東洋学者ルネ・グルッセ、松永安左エ門ら著名人も数多く訪れました。
平成17(2005)年、建物が国の有形文化財に登録され、翌年には敷地が国の史跡に指定されたのち、平成20(2008)年小田原市の所有となりました。平成22(2010)年6月から小田原庭園文化の交流拠点として公開されています。
清閑亭周辺は「天神山」と呼ばれ、箱根からのびてきた尾根の先端部です。
この地には黒田家のほか、閑院宮家、山下家(旧山下汽船創業者)、北原白秋など、多くの文化人や実業家、政治家や軍人が別邸・別荘を構えていました。
この土地は市民の熱意や関係者の理解と協力のもとに小田原市が取得し、国の史跡として将来にわたって保存されることとなりました。
清閑亭土塁は小田原城三の丸土塁の一部で、天神山丘丘陵の尾根が平地部に接する部分にあたり、この地形を利用して土塁や空堀を巧みにめぐらし、城の出入口である虎口も設けていたようです。北側には城の中心城を控える一方、南側には城下町が広がっており、戦国時代から重要な位置にあったことがうかがえます。この清閑亭土塁は平成18(2006)年1月に国指定史跡になりました。
(現地説明板などより)

開館時間 11:00~16:00
休館日  毎週火曜日、年末年始(ほかに、臨時休館あり)
入場無料 
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.12.27
住所: 神奈川県小田原市南町1-5-73

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