小田原文学館(小田原市)
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小田原文学館本館と別館(白秋童謡館)は田中光顕別邸です。田中光顕は天保14(1843)年、土佐藩(高知県)に産まれ、土佐勤王党に参加しますが、弾圧が始まると土佐藩を脱藩します。このとき浜田辰弥から田中光顕と名前を変え長州藩(山口県)を頼って陸援隊に参加します。坂本龍馬、中岡慎太郎の暗殺現場に一早く駆けつけ、中岡死後の陸援隊を統率しました。また、維新後は陸軍中将、宮内大臣などを勤めました。
小田原文学館の建物は、三階建の本館と木造平屋建の管理棟よりなり、ともに屋根はスペインから輸入した瓦を用いたスパニッシュ瓦葺です。
本館一階の談話室と二階洋室の南面に張り出したサンルーム及び三階のべランダは昭和初期のモダニズム建築の特徴をよく示しています。
また、北面中央部に設けた階段はゆったりした勾配の造りで、笠石に大理石を用いた手摺の意匠は繊細で優れています。
平成6(1994)年には、小田原の出身及びゆかりの文学者にまつわるさまざまな資料を展示する小田原文学館に改装されました。
白秋童謡館の建物は、ちょうど白秋が小田原に在住していたころに元宮内大臣・田中光顕伯爵が建てた別邸です。大正13(1924)年に建てられた楼閣風の軽快な意匠が印象的な和風建築であり、一階と二階の主座敷の座敷飾りや、小紋硝子を嵌めた建具など細部の意匠が優れています。日本庭園にモダンな佇まいの和風建築がよくマッチしています。
小田原文学館から白秋童謡館に抜ける道の脇に立つ、小さな建物が尾崎一雄の書斎です。平成18(2006)年、小田原文学館敷地内に小田原を拠点に創作を続けた尾崎一雄邸の書斎を移築しました。
小田原は、温暖な気候ゆえに、明治期以降は多くの政財界人や文学者が居住しました。文学者では、北原白秋や坂口安吾などの文学者など十数名にのぼります。小田原出身の文学者では、近代文学の先駆者とされる北村透谷、芥川賞作家で文化勲章を受章した尾崎一雄、また民衆詩派の中心詩人であった福田正夫や昭和20年代後半「抹香町もの」で一世を風靡した川崎長太郎などを輩出しました。このように小田原には出身やゆかりの作家が数多くいます。小田原文学館では、その生涯や作品を常設展示と特別展示によって幅広く紹介しています。
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料 大人250円 小・中学生100円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
H30.12.27
住所: 神奈川県小田原市南町2-3-4
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