三浦道寸の墓（三浦市）

新井城主三浦道寸義同は鎌倉以来坂東武門の名族である三浦一族最後の当主となりました
三浦一族は始祖為通にはじまり鎌倉時代には北条氏とともに幕府を二分して覇権を争ったことはよく知られています
この間　和田の乱（和田義盛滅亡）宝治合戦（三村泰村滅亡）などいく度か興亡をくりかえし450年の後、奇しくも同じ北条を唱える伊勢新九郎（北条早雲）と戦い戦国騒乱の世の露と消えました。
永正9（1512）年北条早雲は岡崎城（平塚市・伊勢原市両市をまたぐ）から住吉城（逗子市）などに続いて三浦氏を新井城（油壺）に攻めました。
そして日本籠城史でもまれな惨殺な攻防は3年にわたり永正13（1516）年7月11日、義同以下城兵ことごとく決戦にのぞみ、ここにさしもの三浦氏はその歴史を閉じました。

義同辞世の句
討つものも討たるるものも　かわらけよ
砕けて後はもとのつちくれ

（現地説明板などより）
住所: 神奈川県三浦市三崎町小網代