薬商だった旧細川家住宅を公開・宇陀市歴史文化館「薬の館」
2019年04月14日
青垣めぐる大和盆地の東方に位置する宇陀市大宇陀は、古代には「阿騎野」と呼ばれ、宮廷の薬猟の地とされたところです。「日本書紀」には推古19(611)年5月5日に薬猟が行われたことが記録されています。
時代は下り江戸時代中期、享保14(1729)森野賽郭翁により薬園が開かれ、250年以上の時を経た現在も「史跡森野旧薬園」として継承されています。
細川家もまた薬問屋でありました。文化3(1806)年細川家は、薬商となり、天保7(1835)年、人参五臓圓・天寿丸という腹薬を販売しました。当館正面の「銅板葺唐破風附看板」は、往時の繁栄を今に伝えています。また、細川家二代目「治助」の二女「満津」の長男「友吉」は、明治15(1882)年藤沢家の養子となり、藤沢薬品工業株式会社(現アステラス製薬株式会社)を創設しました。
この旧細川家住宅は、江戸時代末期の建築と推定されます。平成4(1992)年に旧大宇陀町指定文化財に指定され、大宇陀町歴史文化館「薬の館」として開館しました。当館では大宇陀に残る薬関係の資料をはじめ、細川家関係の資料を展示しています。
(パンフレットより)
開館時間 10:00~16:00
入場料 大人300円 小人150円
休館日 毎週月・火曜日、
但し祝休日の場合は開館し、水(木曜日)曜日を休館
12/15〜1/15
Photo EOS 5D MarkⅣ
H31.4.6
住所: 奈良県宇陀市大宇陀上2003