佛通寺(三原市)
紅葉の名所としても知られる佛通寺
2021年11月16日
佛通寺は、山号は御許山、臨済宗佛通寺派の大本山です。
応永4(1397)年、沼田高山城主の小早川春平が、愚中周及禅師を迎えて建立した参禅道場として知られています。
小早川一族の帰依を受けてまたたくまに寺勢は隆昌し、最盛期には山内の塔頭88ヵ寺、西日本に末寺約3千ヵ寺を数えるに至りました。
しかし応仁の乱(1467〜1477)ののち荒廃にむかい、小早川隆景の治世になってやや再興したものの、福島・浅野と時移り、しだいに往時の面影を失いました。
近代に入ると一転して法灯はおおいに挽回され、明治38(1905)年、臨済宗佛通寺派として独立復旧し、参禅道場をもつ西日本唯一の大本山として今日に至っています。参道脇には、永徳院・肯心院・正法院の塔頭があります。
境内全体の規模や堂宇跡の配置などには見るべきものがあり、貴重な文化財も数多く保存されています。イヌマキの大木の際の巨蟒(きょもう)橋を渡ると山門・法堂・本堂・庫裡等の建物があります。対岸のうっそうとした杉木立の石段を登ると開山堂および地蔵堂があります。かつての含暉院の開山堂と地蔵堂で、佛通寺創建当初のたたずまいを偲ばせる現存最古の建物で国の重要文化財に指定されています。
ここには、かつて雪舟が滞在したと伝えられる篩月庵の跡地もあり、また、流浪の俳人山頭火は「あけはなつや満山のみどり」の句を残しています。
県内屈指の紅葉の名所として多くの参拝者や観光客が訪れています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R3.11.6
住所: 広島県三原市高坂町許山22
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