阿伏兎観音〔磐台寺〕(福山市・旧沼隈町)
阿伏兎岬にある阿伏兎観音〔磐台寺〕
2022年09月13日
阿伏兎観音は、正式には海潮山磐台寺、臨済宗妙心寺派の寺院です。瀬戸内三十三観音霊場第二十四番札所 備後西国三十三観音霊場第四番札所です。瀬戸内海に面する阿伏兎(あぶと)岬にあるので阿伏兎観音(あぶとかんのん)とも呼ばれます
けわしい海食崖が続く沼隈半島の南端阿伏兎岬は奇勝として知られ、岬の突端の断崖に立つ般台寺観音堂は阿伏兎観音と呼ばれ、昔から海上交通の人びとの信仰を多く集めてきました。
観音堂は 寛和2(986)年、花山法皇が このあたり一帯の海上を往来する船の航海安全を祈願して岬の岩上に十一面観音石像を安置したのが開基と伝わります。
後、毛利輝元が再興し、福山藩主の水野勝種によって、現在の磐台寺境内の形をほぼ整えました。
磐台寺観音堂と客殿は、室町時代の建築様式で知られています。本尊の十一面観音は、子授け・安産・航海安全の祈願として広く信仰を集めてきました。
朱塗りの観音堂は、海からの眺望は絶品で、観音堂の眼下に広がる燧灘(ひうちなだ)の眺望が見事です。
阿伏兎観音は 浮世絵師 歌川広重の六十余州名所図絵の中で その絶景が描かれています
観音堂の中には 女性の乳房の形をした絵馬が多数奉納されています
拝観時間 9:00〜17:00(最終受付は16:30まで)
拝観料 大人:1,500円 大学生・高校生:1,000円 中学生・小学生:500円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.9.3
住所: 広島県福山市沼隈町能登原1427−1
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