広瀬歴史記念館〔旧広瀬邸・展示館〕(新居浜市)
旧広瀬邸と展示館で構成される広瀬歴史記念館
2022年11月28日

広瀬歴史記念館は愛媛県新居浜市にある博物館で、明治維新の動乱から別子銅山を守り、さらに近代化を促進した広瀬宰平の業績やその生活ぶりを後世に伝えるために新居浜市が設置した。広瀬公園の中にあり、展示館と旧広瀬邸から構成されています。
幕末・明治の動乱期に、政府による接収や住友の経営難による売却から別子銅山をまもり、その開発の近代化を推進した広瀬宰平は、文政11(1828)年に近江国出身、9歳の時に叔父に伴われ別子銅山に赴いて以来、その経営維持に奔走し、採鉱・製錬や陸運の近代化を推進するなど、わが国の殖産興業に尽力しました。
慶応元(1865)年には、別子銅山の総支配人に昇進、明治5(1872)年には住友大阪本店の老分(重役)として、近代化に尽力することになります。
これを機に、宰平は大阪の住友本店近くに居を構え、相前後して、現在の新居浜市役所近くの久保田の地に本邸を建築します。新居浜の大工棟梁、真鍋儀兵衛が手がけた丈の高い楼閣風の二階建てでした。書院窓や障子には、当時まだ国内では生産されていなかったガラスを多用した近代和風建築の先駆けともいうべき建物でした。
明治10(1877)年落成し、宰平は、母屋二階を「望煙楼(ぼうえんろう)」と名付けました。
明治20(1887)年、宰平は、自身の地所である上原へこの建物を移築しました。母屋の移築が完了すると、宰平は、母屋の改築と来客用としての新座敷の増築を八木甚兵衛(二代目)の手により開始し明治22(1889年)年に完成しました。
大阪の庭師・植木屋(武田)清兵衛が手がけた回遊式の庭園も見事です。
昭和43(1968)年広瀬公園は愛媛県の指定名勝となり、平成9(1997)年にオープンした広瀬歴史記念館とともに、現在は市民の憩いの場となっています。
また、平成15(2003)年5月30日、「別子銅山を支えた実業家の先駆的な近代和風住宅」として、国の重要文化財「旧広瀬家住宅」に指定されました。そして、平成30(2018)年に国の名勝に指定されています。
展示館は、亀池を大海に見立て、未知の航海にこぎ出そうとする船をイメージした建物です。
展示館入口にある「現代の望煙楼」と称した象徴空間は、広瀬宰平がこよなく愛した旧広瀬邸2階の望煙楼にちなんでおり、南北に配した鏡を利用して、赤石山系と新居浜市街・瀬戸内海の眺望を楽しむことができます。
展示館では、テーマ毎に映像や実物資料、パネルを用いて宰平の足跡を通して新居浜市の生い立ちと日本の近代化の歩みをたどります。
開館時間 9:30〜17:30(最終入館は17:00)
休館日 毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)
観覧料 一般550円 18歳未満及び高校生・大学生等無料
Photo Canon iPhone 13 PRO
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R4.11.13
住所: 愛媛県新居浜市上原二丁目10番42号
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