椿尾上城（奈良市）

椿尾上城の築城年代は不明ですが天文年間（1532年〜1555年）のはじめに筒井順昭によって築かれたといわれています。
筒井順昭は筒井城（平城）の詰城として筒井山ノ城を築いたが、これが椿尾上城であったと考えられています。
永禄2（1559）年松永久秀によって筒井城が陥落すると筒井順慶は国中から追われましたがこのときも椿尾上城は筒井方の城として拠点の一つとなっています。元亀2（1571）年松永久秀は信貴山城から辰市城へ猛攻撃を加えましたが、高樋城、椿尾上城、郡山城から順慶への援軍が到着し激戦となり、松永軍は五百もの首を討ち取られて多聞山城へ退きました。
椿尾上城は標高528.7mの城山山頂に築かれ主郭は山頂北端にあり、そこから西側へ伸びた尾根に曲輪を広げています。
主郭には五社大明神が祀られています。

Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R5.2.7
住所: 奈良県奈良市北椿尾町