半六庭園(半田市)
旧中埜半六邸の庭を改修し整備・半六庭園
2023年03月22日
半六庭園は、旧中埜半六邸の庭を改修し整備したものです。
中埜半六家は、古くから当地方屈指の大地主のひとつであり、海運と醸造業などを手広く商う豪商でした。
この庭園の東を流れる半田運河は、古くは阿久比川の河口をなしており、元禄年間から中国酒と呼ばれた当地の酒や酢などの醸造品を盛んに江戸へ船積みしていました。安政年間に、現在のような半田運河が整備されてからは更に隆盛を極め、近世以降の半田の発展の原動力となりました。
現在に残る屋敷と庭は、明治22(1889)年に築造され、かつては母屋を始め茶室や九つの蔵など、多くの棟が建ち並んでいました。回遊式の日本庭園の泉水は海水を引き込み、潮の干満にあわせて水面が上下したといわれています。
また、昭和40年代半ばから50年代初めまで大相撲名古屋場所の折には、二所ノ関部屋宿舎として使われており、母屋二階では、第四十八代横綱大鵬関が就寝していたといわれています。大鵬関は、半世紀近く破られなかった本場所優勝32回の大記録を持つ横綱であり、亡くなる数年前にもこの地を訪れて、当時を偲んでいたそうです。
この半田運河周辺は、半田の歩みを物語るうえで欠かすことのできない土地であります。
(現地説明板などより)
開園時間 9:00~17:00
休園日 年末年始
Photo Canon EOS 5D MarkIV
R5.3.18
住所: 愛知県半田市中村町1丁目7
関連リンク
地図
関連情報