霞間ヶ渓(池田町)
「日本さくら名所100選」・霞間ヶ渓
2023年04月14日
霞間ヶ渓(かまがたに)は、鎌(釜)ヶ谷とも書かれる合川で、昔から近隣の村々(藤代・山洞・上田畑・下田畑・六之井・下東野)の入会山として利用されてきました。燃料の芝や薪、飼料・肥料用の草木を得たりする、人々の生活に欠かせない場所でした。
しかしこの谷は、土砂崩れなどの災害をたびたび引きおこす谷でもありました。特に慶安3(1650)年の大洪水では、周辺の村々は大きな被害をうけています。
草木を取りすぎると地盤がゆるんで災害につながるので、人々はたびたび鎌留め(草木の伐採を禁じること)を行いました。結果、雑木と共にヤマザクラなどが生い茂るようになったといいます。同時に、堤防を築きあげ、護岸のために桜を植えたりもしました。
鎌留めや桜の植樹という災害との闘いが、桜の名所をはぐくんでいきました。やがて、桜開花時に当地を見ると、山に桜色の霞がかかったように見えるところから「霞間ヶ谷」と呼ばれるようになったといいます。当地には、幕末の文人江馬細香や明治の県令小崎利準はじめ多くの人々が訪れるようになりました。
昭和3(1928)年、山桜を主として天然変種を含む桜の植生地として天然記念物の、景観が優れているとして名勝の、国のふたつの文化財指定を受けました。
桜は、ヤマザクラを主に、ヒガンザクラ、オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラなどがあります。モミジなど紅葉樹も多く、紅葉の季節にも私たちの目を楽しませてくれます。
郷土の環境を守る会と岐阜日々祈聞社・岐阜放送が共催し、県下の優れた自然環境を百か所選び後世に守り伝えることを目的とし、「ぎふ・水と緑の環境百選」に昭和61(1986)年5月23日認定しました。
更に平成2(1990)年に公益財団法人日本さくらの会の創立25周年記念として選定された「日本さくら名所100選」に選定されています。
Photo Canon EOS 5D MarkIV
R5.4.1
住所: 岐阜県揖斐郡池田町藤代
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