隠岐知夫赤壁(知夫村)
国の名勝天然記念物・隠岐知夫赤壁
2023年05月15日
崖の上の放牧地の緑や堂下の青い海を背景に、赤と黒の岩肌のコントラストが印象的に映える赤壁は、隠岐諸島で特に景観の優れた場所のひとつであり、昭和10(1935)年に「隠岐知夫赤壁」という名称で国の名勝天然記念物に指定されています。
切り立った赤い岩肌から地元では「あかかべ」又は「あかだき」と呼ばれていましたが、国の名勝に指定した際に中国の「赤壁の戦」にちなみ「せきへき」と名付けられました。
赤壁は、約600万年前に噴火した火山の火口が保食されててきた断面です。最も高い場所で200mあり、噴火の様式や繰り返し噴出した浴岩の成分の違いが、岩に様々な色と機様を生み出しています。「電含て短の赤帯」とも呼ばれている赤い岩脈を垂直に断ち切る自っぽい岩は、「龍のぼり」と呼ばれています。乙姫の帯にしては随分荒々しく思われますが、遊覧船で沖から岩肌を見れば納得できるでしょう。
海から赤壁を望む約1時間の赤壁サンセット遊覧船では、夕日に照らされた真紅の岩壁が鮮やかに輝く様子や、雨の後には雨水が岸壁を滝のように流れ落ち、そこへ虹がかかる美しい風景を見られることがあります。
平成20(2008)年から平成21(2009)年に放映されたNHK朝の連続テレビ小説「だんだん」の最終話に使われたロケ地としても有名な場所です。
Photo Canon EOS 5D MarkIV
R5.5.3
住所: 島根県隠岐郡知夫村仁夫
関連リンク
地図
関連情報