赤ハゲ山展望台（知夫村）

赤ハゲ山は知夫里島最高峰の山で標高は325mです。展望台からは、隠岐諸島や島根半島を望む360度のパノラマを楽しむことがてきます。野ダイコンが一面に咲き誇る春の風景も必見です。また、ここから見える島々は、島前の成り立ちを知る上で重要な地形です。
島前の3島の大部分は630～530万年前の火山活動によって誕生しました。
まず、火山活動によって島が誕生し、その最中に中央部が陥没してくぼ地（カルデラ）ができました。その後、カルデラ内で中央火口丘とよばれる小規模の火山が新たに形成されました。現在は海水面の上昇によってカルデラに海水が浸入し内海が形成され、中央火口丘である焼火山とそれをリング状に取り囲む外輪山である知夫里島・西ノ島・中ノ島が海上に突き出ています。この特徴的な地形は「島前カルデラ」と呼ばれています。
荒々しい日本海において島前カルデラの内海は穏やかだったため、古くから嵐を避ける船の寄港地として、近年では良質な岩ガキの養殖地として、人々の暮らしと密接に関係しています。

Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.3
住所: 島根県隠岐郡知夫村古海2759-4