隠岐国分寺(隠岐の島町〔旧西郷町〕)
後醍醐天皇行在所跡と伝えられる隠岐国分寺
2023年05月31日
隠岐国分寺は、山号は禅尾山、本尊は釈迦如来、東寺真言宗の寺院です。
創建は不詳ですが天平13(741)年の国分寺建立の詔の頃に創建されたと見られます。
元弘2年/正慶元(1332)年の元弘の変に敗れた後醍醐天皇が、隠岐国分寺を行在所としたといわれる。『増鏡』では天皇が隠岐島に流された時のこととして「海づらよりは少し入りたる国分寺といふ寺を、よろしくさまにとりしひておはしまさむ所にさたむ」と見えるほか、古文書では元弘2年8月19日に出雲の鰐淵寺の僧頼源が隠岐国分寺で天皇から綸旨を授かったとも見えますが、島前の西ノ島町の黒木御所という言い伝えもあります。
永正11(1514)年には、本堂がも守護代の隠岐宗清によって再建されました。
明治2(1869)年に本堂・三重塔の焼失ののち明治3(1870)年に廃寺となりました。
明治12(1879)年、再興され、昭和9(1934)年、境内が国の史跡に指定されました。
昭和25(1950)年に本堂が再建されましたが、平成19(2007)年に焼失し、平成26(2014)年に再建されました。
平成21(2009)年度から平成25(2013)年度に発掘調査により、古代隠岐国分寺の金堂と鐘楼(もしくは経楼)と考えられる掘立柱建物跡2棟と塀跡等が発見されました。
さらに、古代から近世にかけての隠岐国分寺に関わる遺構・遺物も発見され、保護すべき重要な遺跡の価値を有していることから、発見された遺構を含む範囲が平成30(2018)年10月に史跡の追加指定がされました。
拝観時間 8:30~17:30(3月~11月) ※6月~9月は18:00まで拝観可
拝観休止 11月1日~3月20日(事前予約の場合は拝観できます)
拝観料 大人400円 小人200円
Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.5
住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町池田風呂前5
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