自然にできた奇岩トカゲ岩を見ることができるトカゲ岩展望所
2023年05月31日
トカゲ岩展望所からトカゲ岩までの直線距離は約600mあります。また、トカゲ岩の長さは約26mと言われています。自然にできた奇岩(変わった形の岩石)で、崖をのぼるトカゲのように見えることからトカゲ岩と呼ばれています。
隠岐諸島の半分以上の大地は、600-500万年前に噴出した溶岩や火砕岩に覆われています。これらの岩石は、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ元素を多く含むことからアルカリ火山岩と呼ばれます。
この岩石は日本では珍しい一方、アフリカ大地溝帯のような大陸分裂の現場では多く見られます。この岩石の成分組成には隠岐の成り立ちの証拠が秘められています。
トカゲ岩とその足場の岩山は地下深くから上がってきた溶岩が噴出することなく地中で冷え固まったものです。溶岩が上がってきた時点で周囲にあった火枠岩は長い年月の間に風化で失われ、上がってきた溶岩の部分だけが岩山として残されました。
トカゲ岩は形も面白いのですが、岩石の成分も非常に珍しいものです。粗面岩と呼ばれる火山岩の一種で、日本で一番多くのナトリウムやカリウムを含む溶岩と言われています。岩有の表面を見ると、透明で小指の爪くらいの大きさのアルカリ長石結晶が入っているのを確認できます。
トカゲ岩は最近その形が少し変わりました。2000年の鳥取県西部地震(M7.3) では、隠岐でも震度4の揺れを観測しました。その時にトカゲと岩山の間に挟まって前足になっていた岩が落ち、トカゲの体と岩山の間の割れ目が広がっています。
Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.5
住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町布施