伊勢命神社(隠岐の島町〔旧五箇村〕)
伊勢命神社は、主祭神を伊勢命とする神社です。
伊勢族が隠岐島に来住した当初、毎夜に海上を照らしながらやって来る神火(怪しい火)があり、それが現鎮座地の南西5.5km隔たった字仮屋の地に留まるので、その地に小祠を建てて祖神である伊勢明神を勧請奉斎したところ神火の出現も止んだといい、その祠を後に現在地に遷座したものであるといわれています。
天保9(1838)年の久見集落を焼き尽くす大火により焼失し、棟札や古文書が焼失したため創立の年代が不詳です。本殿は、天保12(1841)年に再建されたものです。建築様式は「隠岐造」の三間社で、玉若酢命神社や水若酢神社に次ぐ規模です。延長5(927)年成立の延喜式神名帳には、隠岐に4社ある名神大社の1社として記載されています。
毎年7月の例祭時には、「島後久見神楽」が公開されます。本祭の年(西暦奇数年)は26日、裏祭の年(西暦偶数年)は25日の午後9時頃から翌朝5時頃まで、「儀式三番八乙女神楽」が夜を徹して行われます。この神楽は、明治20年代に油井の神楽社家(神楽を専業とする家)の和田家から久見地区に伝承されたもので、現在行われている島後神楽では、一番古く伝承されたものです。
身舎は切妻造妻入で、それと連続しない片流れの向拝を持つなどの特徴があります。屋根が出雲大社の大社造、底の部分が春日大社の春日造、そして全体的な柱の立て方が伊勢神宮の神明造という三つの神社の建築様式をあわせたものが隠岐造と言われ隠岐ならではの建築様式となっています。
明治5(1872)年郷社に列しました。
Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.5
住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町久見375
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