那久岬(隠岐の島町〔旧都万村〕)
三方に視界がひらけた那久岬からは、島前諸島の島なみや夕日、天使のハシゴ、漁火などさまざまな風景を見ることができます。
那久岬を上空から見ると、岩場がまっすぐ何本も沖に向かって伸びています。この地形は、料めになった地層が波に削られてできました。
元々水平に形成されていた約2000万年前の溶岩と火砕岩が交互に重なる地層が、長年の地殻変動によって南(左側)に沈む方向に傾いた結果、海岸線に溶岩と火砕岩が交互に並ぶようになり、侵食に弱い火砕岩の層だけが削られ、細長い入り江とまっすぐ伸びる岩場の繰り返しになったのです。
天使のハシゴとは、太陽光が雲間から光の筋になって降り注ぐ現象で、科学的には薄明光線と呼ばれます。運明光線の観察は他の場所でも可能ですが、那久岬は特に向いています。なぜならば、太陽が通過する南東~南西の空がひらけており、周囲に高い山が無いため厚い雲ができず、沖を流れる暖流の影響で空気中に微小な水酒が散らばった湿った空気があるからです。
島前と島後の間の海峡は島後水道と呼ばれ、距離は約10km、深さは50〜70mあります。また、隠岐のイカ漁の主要な漁場の1つであり、夏から秋の夜には、たくさんの漁火を見ることができます。
那久岬には、旧那久埼燈台が保存されています。
この旧那久埼燈台は明治の末期、隠岐では西郷岬と那久埼に設置された古いものです。
以来、昭和初期まで島後水道を航行する船舶の安全の道標として重要な役割を果していました。
この間、地元住民はいかなる気象条件であろうとも夕方になると灯を燈しに日参したと伝えられています。永年風雪に晒され崩壊寸前だったが、先輩住民の労を後世に伝える貴重な文化財として都万村及び那久報徳社の協力を得て、那久岬会の皆さんが保存復元したものです。
Photo Canon EOS 5D Mark IV
R5.5.6
住所: 島根県隠岐郡隠岐の島町那久
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