東長寺（福岡市博多区）

東長寺は、山号は南岳山、正式名称は東長密寺で真言宗の寺院です。
寺伝によれば、大同元（806）年、唐（現在の中国）から帰国した空海の創建とされています。
兵火により一時後輩しますが、福岡藩二代藩主黒田忠之より再興されました。
境内には、堂内扉に仙厓和尚の他、当時の文人の書画が刻まれた天保13（1842年）年建立の六角堂や、忠之をはじめとする福岡藩主の墓所があります。
福岡着主黒田家墓所には、真言宗に帰依した二代忠之・三代光之・八代治高の三人の藩主が葬られています。
墓碑は高さ約5.4m〜5.8mの花崗岩製の巨大な五輪塔で、忠之の墓前には殉死した5名の家臣の墓碑が並んでいます。墓所は三藩主が葬られた当初の姿をとどめていることがわかっており、福岡藩の歴史を伝える貴重な史跡です。なお、落祖如水（官兵衛）、初代長政をはじめ他の藩主の墓は、黒田家の菩提寺であった臨済宗崇福寺の北側（博多区千代4丁目）と東京にあります。

また、本当の木造千手観音立像は国の重要文化財に指定されています。
平成4（1992）年には木造座像としては国内最大級の「福岡大仏」が建立されました

Photo　Canon EOS 5D Mark Ⅳ
R5.7.17

住所: 福岡県福岡市博多区御供所2-4