三保の松原(静岡市清水区〔旧清水市〕)
平安時代から親しまれている景勝地・三保の松原
2023年12月13日
三保の松原は、平安時代から親しまれている三保半島の東側に広がる景勝地で、総延長7キロメートルで、5万4000本の松林が生い茂る海浜と、駿河湾を挟んで望む富士山や伊豆半島の美しい眺めで有名です。歌川広重の『六十余州名所図会』「駿河 三保の松原」を始めとする浮世絵にも描かれています。
羽衣伝説の舞台でもあり、浜には天女が舞い降りて羽衣をかけたとされる「羽衣の松」があります。
羽衣伝説については、『昔々、三保に伯良という漁師がおりました。ある日のこと、伯良が松の枝にかかっている美しい衣を見つけて持ち帰ろうとすると、天女が現れて言いました。「それは天人の羽衣です。どうかお返しください。ところが伯良は「天人の羽衣なら、お返しはできません。」と言いました。すると天女は「その羽衣がないと天に帰ることができません。」と言って懇願しました。伯良は天上の舞を舞うことを約束に羽衣を返しました。天女は喜んで三保の春景色の中、羽衣をまとって舞いながら、富士の山に沿って天に昇っていきました。』という伝説です。
羽衣の松は御穂神社の神体で、初代「羽衣の松」は宝永4(1707)年の宝永大噴火の際に海に沈んだと伝えられています。
二代目「羽衣の松」は高さ約10m、外周5m、樹齢650年のクロマツで、立ち枯れが進んだため、平成22(2010)年10月に近くにある別の松を三代目の「羽衣の松」に認定して世代交代しました。平成25(2013)年7月3日に先代の「羽衣の松」は約3メートルの幹を残して伐採されました。
大正5(1916)年5月、実業之日本社主催による日本新三景に選定され、大正11(1922)年には名勝に指定されました。
昭和62(1987)年には日本の白砂青松100選に選定されています。また、平成25(2013)年、ユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成遺産に、令和2(2020)年、日本遺産『日本初「旅ブーム」を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅~滑稽本と浮世絵が描く東海道旅のガイドブック(道中記)~』の構成文化財に認定されています。
Photo Canon EOS 5D Mark Ⅳ
R5.11.19
住所: 静岡県静岡市清水区三保1338
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