有年家長屋門(赤穂市)
赤穂市内に残る江戸時代の長屋門・有年家長屋門
2024年04月07日
長屋門とは、屋敷の入り口に設けられる、建物が付属する門のことです。
有年家長屋門は、文化年間(1804~1818)の建築と思われ、庄屋の屋敷構えの一部をなしており、木造平屋建て、入母屋屋根の構造をとっています。
規模は縮行五間(約10m)、梁間二間半(約5m)ですが、この長屋門では一間の長さを当時一般的な六尺五寸(約197cm)とせず、六尺六寸(約200cm)としている点が珍しいです。なお、斜面に築かれているために、正面は石垣によって土台が築かれ、背面は礎石建てとしています。
有年家は江戸時代に本地の大庄屋を務めた家柄でした。
この長屋門は標準的な規模であるものの、高さ約八尺(約2.4m)の石垣上に建ち、白漆喰の練塀、納屋と並び建って庄屋屋敷の格式を強く印象付けています。
赤穂市内に残る江戸時代の長屋門は、赤穂城内にある大石良雄宅跡長屋門、近藤源八宅跡長屋門及びこの有年家長屋門のみで、主屋と一体となって赤穂藩の庄屋の屋敷構えを残す貴重な文化財といえます。後世の改修によって旧状を失っていたが、一部解体調査が行われ、往時の姿に復元されました。
平成15(2003)年4月22日、赤穂市指定有形文化財になっています。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.3.18
住所: 兵庫県赤穂市東有年
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