休憩所として、庭を眺めたり、囲炉裏を囲んで飲み物などを楽しめる武家屋敷春蘭亭
2024年05月27日
みやぎの明治村は、教育資料館(国重文:旧登米高等尋常小学校)や警察資料館(県重文:旧登米警察署庁舎)のハイカラな洋風建築物、廃藩置県当時に置かれた水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)や重厚な蔵造りの商家など、明治を偲ばせる建物が現存しています。また、少し横道に入ると藩政時代の武家屋敷や史跡が随所に残っており当時の面影を今に伝えています。
武家屋敷春蘭亭は、慶長9(1604)年、白石宗直(後の登米伊達初代当主伊達宗直)が水沢城から登米に移るに伴い移住した鈴木家の屋敷です。
創建年代は不祥ですが、江戸中期から後期にかけての建物で200年以上前のものと言われています。
書院座敷に相当するものを別棟とせず、直接本屋の上手へ取り込んだ「直ご家形式」となっています。この形式は上層家中侍住宅としては珍しく、貴重な侍住宅遺構といえます。
前述の鈴木氏は、現在の和歌山県である紀伊の国、熊野の鈴木氏から分かれた一族で、平成元年に屋敷を登米町に寄付しました。
平成元(1989)年まで鈴木氏の方が住んでおられましたが、登米町に寄贈され保存修理後、喫茶コーナーを設け平成2(1990)年にオープンしました。
「春蘭亭」の名の由来は、この地に自生する春蘭を加工した「春蘭茶」を提供することから名付けられました。
休憩所として、庭を眺めたり、囲炉裏を囲んで飲み物などが楽しめます。
春蘭茶・抹茶・コーヒー・甘酒に季節の和菓子・ずんだ餅がメニューにあります。
営業時間 9:00〜16:30
休業日 12/28〜1/4
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.5.5
住所: 宮城県登米市登米町寺池桜小路79