みやぎの明治村・教育資料館〔旧登米高等尋常小学校校舍〕(登米市〔旧登米町〕)
旧登米高等尋常小学校校舍で重要文化財・教育
2024年06月03日
みやぎの明治村は、教育資料館(国重文:旧登米高等尋常小学校)や警察資料館(県重文:旧登米警察署庁舎)のハイカラな洋風建築物、廃藩置県当時に置かれた水沢県庁記念館(旧水沢県庁庁舎)や重厚な蔵造りの商家など、明治を偲ばせる建物が現存しています。また、少し横道に入ると藩政時代の武家屋敷や史跡が随所に残っており当時の面影を今に伝えています。
教育資料館は、旧登米高等尋常小学校校舍を活用しています。
建物は洋風の中に部分的によく和風の技法を取り入れた、擬洋風の木造建築物です。
宮城県建築技手(技師)山添喜三郎氏(新潟県出身)の設計監督によるものであり、棟札には明治21(1888)年3月19日上棟と記載されています。
全体は素木造りで、建築面積は841.7㎡、延床面積は1,610.8㎡です。
建築にあたっては地元の材料を使用してよく吟味し、堅牢に建てられました。
特に基礎は岩盤に到達するまで杭打ちを行い、工事には数箇月を要したと伝えられています。
建物の平面の形は東西の長さ41.9mの校舎を中央として、両翼に長さ 20.0mの建物をそれぞれ南へ突き出して凹字型になっています。校舎の両端には平屋造り半六角形の昇降口がついており、通称を六方といいます。内庭側に吹放しの廊下を廻し、片廊下式の総二階になっています。この時代の学校建築を代表するもので、建築当時の形をよく残しており、非常に貴重なものといわれています。
現在は明治以降の教育史などを学べる「教育資料館」として公開されており、「みやぎの明治村」登米を代表する建築物です。
明治の洋風学校を代表する建築物として昭和56(1981)年に重要文化財に指定されています。
開館時間 9:00~16:30
休館日 12/31〜1/1
施設入館料 一般400円 高校生300円 小中学生200円
6館共通観覧料(教育資料館・警察資料館・水沢県庁記念館・登米懐古館伝統芸能伝承館 森舞台・髙倉勝子美術館 桜小路)
一般1,000円 高校生750円 小中学生500円
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.5.6
住所: 宮城県登米市登米町寺池桜小路6
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