旧尼崎警察署(尼崎市)
尼崎市内の近代建築遺産のひとつ・旧尼崎警察署
2024年06月07日
旧尼崎警察署は尼崎市北城内にある鉄筋コンクリート建築の警察庁舎です。兵庫県神戸市長田署、三宮署に次いで大正15(1926)年11月、竣工されました。建築設計者は兵庫県営繕課の置塩章で、兵庫県下の各警察署や小学校など多くの建物を手がけました。建物はセセッション式で造られています。セセッションとは、分離派と訳されるルネサンス様式からの脱却を目指した建築様式で、大正初期に流行しました。建物は3階建てで地下には留置場もあり壁には当時の落書きもそのまま残っています。現在に至るまでに外壁や窓枠は改修工事が施されましたが、外観は当時から変わっておらず装飾やレリーフが残されています。完全な形で残る戦前期の庁舎では唯一のもので、価値のある近代建築遺産の一つです。兵庫県尼崎警察署として開庁したのち、署の名称は自治体警察の時代を挟んで尼崎市警察署、尼崎市東警察署、尼崎市南警察署、兵庫県尼崎中央警察署と変わりました。
この建物は約44年間警察庁舎として使用されましたが、昭和45(1970)年3月、署員の増加や老朽化などにより昭和通りに尼崎中央署が建てられ、その機能は新庁舎に移されます。こうして旧尼崎警察署の建物および敷地は尼崎市の管理となり、昭和46(1971)年6月に城内出張所と尼崎市立城内児童館が開設され公共施設として利用されます。しかし、平成7(1995)年1月に発生した阪神・淡路大震災により被災し、構造の安全性が確認できないとして閉鎖されました。
尼崎市内の近代建築遺産のひとつであり、兵庫県内において完全な形で残る戦前期の警察署庁舎としては唯一のものです。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.5.24
住所: 兵庫県尼崎市北城内48−4
関連リンク
地図
関連情報