安宅本城〔安宅氏居館〕(白浜町〔旧日置川町〕)
国指定史跡・安宅本城〔安宅氏居館〕
2024年06月09日
熊野水軍の一翼を担った安宅氏が築いた城館群が、「史跡 安宅氏城館跡」です。
安宅氏居館跡は、八幡山城、中山城、土井城、要害山城、勝山城、大野城、大向出城があり、令和2(2010)年3月 10日付で、比較的大規模で良好な状態で遺存しており、鎌倉時代から戦国時代にかけて、水軍領主の活動や領域支配の実態、紀伊半島の政治情勢などを知ることができる稀有な事例であるとして、八幡山城跡 中山城跡 土井城跡 要害山城跡は国の史跡に指定されています。
安宅本城の築城年代は不明ですが享禄年間(1528年〜1532年)安宅河内守によって築かれたと云われます。 安宅氏は橘姓で足利尊氏の命により淡路国沼島の海賊を退治するため、淡路国由良に居城していましたが、南北朝時代の初期に淡路より移り安宅本城を築いて本拠としました。
室町時代には熊野水軍を率いて淡路もその勢力に治めていましたが、享禄3(1530)年実俊の跡目を巡り、子安定丸と弟定俊が争い安宅一族の勢力は衰退しました。
日置川東岸にあり、安宅橋東詰に案内板があります。平成14(2002)年度に実施した発掘調査では、居館を取り囲む幅約17m、深さ約2m以上の12世紀から17世紀初頭の堀跡が検出されています。
この堀跡は、平成29(2017)年度に実施した地下レーダ探査により、対応する南側でも確認され居館跡の範囲は、南北約120m、東西約100mの範囲の可能性が高いことが明らかになっています。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R6.5.31
住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町安宅
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