雄略天皇陵〔雄略天皇丹比高鷲原陵〕（羽曳野市）

雄略天皇陵（雄略天皇丹比高鷲原陵）は、「古事記」では「河内の多治比の高鸇（たかわし）にあり」と記されています。
直径75mの島泉丸山古墳と一辺の長さ50mの島泉平塚古墳が前方後円形に整備され、「雄略天皇丹比高鷲原陵」として治定されています。
雄略天皇は、5世紀後半の大王で、当時の中国王朝へ称号を求めるために遣いを送りました。倭の五王の一人、「武」として知られています。
島泉丸山古墳は、高鷲丸山古墳ともいい墳形は円形。直径約75メートル・高さ8メートルを測り、円墳としては古市古墳群で最大であり、全国でも有数の規模になります。
島泉平塚古墳は、高鷲平塚古墳ともいい丸山古墳の東南東約100メートルの位置にある古墳で、形状は方墳です。
元治元（1864）年までは丸山古墳のみが雄略天皇陵とされ、平塚古墳の古墳域は小高い田畑であったといいます。
同年に平塚古墳は雄略天皇前陵として陵域に取り込まれ、後年の修陵で両古墳は合わせて前方後円形に整形されました。本来は一辺約50メートル・高さ8メートルの方墳とされています。
これまでに古墳であることを示す遺構・出土品は確認されておらず、平成22（2010）年度のトレンチ調査においても検出には至っていないため、古墳とすること自体に疑義を指摘する説もあります。

百舌鳥・古市古墳群として、令和元（2019）年7月6日に世界遺産に登録されています。
（現地説明板などより）

Photo　Canon EOS M6
R6.6.8
住所: 大阪府羽曳野市島泉４丁目４