幡岳寺(高島市〔旧マキノ町〕)
柴田勝家、お市の方夫妻の菩提寺・幡岳寺
2025年04月26日
幡岳寺(ばんがくじ)は、山号は金剛山、曹洞宗の寺院です。
柴田勝家、お市の方夫妻の菩提寺として知られています。
関ヶ原の合戦の戦功により、近江国高島郡を領有した後の信濃国飯山藩主・佐久間備前守安政が、賤ヶ岳の合戦(1583)で羽柴秀吉に敗れたのち越前北ノ庄城(福井市)で自害した柴田勝家(安政の伯父)妻のお市の方(織田信長の妹)や、勝家方で賤ヶ岳合戦後刑死した安政の兄・佐久間盛政の苦提を弔うため、慶長年間(1596~1615)領地の中心地であったこの地に開基し、無外桂言が開山した曹洞宗の寺院で、本尊は釈迦仏です。
寺号の幡岳は、勝家の戒名「幡岳寺殿籌山勝公大居士」に由来しています。寺の過去帳には勝家とお市の方や柴田家と佐久間家ら代々の戒名が残っており、開山堂には勝家や安政らの位牌が現存しています。(残念ながらお市の方の位牌はありません)さらに安政の肖像画掛軸も残っており、寺の裏の墓地には勝家の孫・柴田帯刀勝次の墓とされる福井県産笏谷石造の宝篋印塔があります。なお、勝家夫妻の墓所は福井市の西光寺にあります。
境内観音堂には、平安時代後期作と云われる一木造りの聖観音菩薩立像を安置し、高島市指定文化財となっています。
(現地説明板などより)
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.4.12
住所: 滋賀県高島市マキノ町中庄336
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