勝念寺(京都市伏見区)
「萩の寺」としても有名な勝念寺
2025年10月15日
勝念寺は、山号は安養山、院号は往生院、浄土宗の寺院です。
浄土宗知恩院末の当寺は、織田信長が深く帰依した聖誉貞安上人により、天正15(1587)年に開創されました。
天正10(1582)年の本能寺の変において、信長は本能寺で、嫡男の信忠公は御池御所でそれぞれ自刃しました。正親町天皇の勅命により、貞安上人は信長・信忠父子の菩提を弔うため、信忠公自刃の地である御池御所を賜り、大雲院を開創しました。同時に、時の天下人・豊臣秀吉公の城下町である伏見丹波橋に一寺を建立し、安養山勝念寺と号しました。
また、貞安上人が織田信長公より安土で賜った仏像が伝わっています。
釜敷地蔵尊は、地獄で釜茹の責めに苦しむ亡者に代わり、自ら釜の中で苦を受ける身代地蔵尊であり、「かましきさん」として江戸時代より多くの信仰を集めています。
閻魔法王自作像は、平清盛の頃、閻魔が慈心坊尊恵に自刻して授けたと伝わる慈悲相の小像で、詳細な縁起が付属しています。
また、多羅観音(緑度母)は観音の涙より生まれ、女性の身のままで成仏すると誓った女性尊であり、チベット仏教の仏像としては日本で最古に属するものと考えられています。
さらに、天明伏見義民の一人である柴屋伊兵衛は、直訴に際し死を覚悟のうえ、永代回向料として藪地を当寺に寄進し、両親と先祖の墓を残しました。
当寺は小規模ながらも、信長公ゆかりの仏や伏見の逸話を今に伝える貴重な寺院です。また境内には二十数種、約100株の萩が植えられ、「萩の寺」としても有名です。
Photo Canon EOS 5D MarkⅣ
R7.10.5
住所: 京都府京都市伏見区石屋町521
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