現在は市立中部西小学校の門の脇に看板があるのみ・四日市宿陣屋〔代官所跡〕
2006年06月10日
四日市町は江戸時代、享保9（1724）年～享和元（1801）年の大和郡山藩領時代を除き、天領(幕府領)でした。便宜上、享保9年以前を第一次天領時代、享和元年以降を第二次天領時代といいます。
慶長8（1603）年、幕臣水谷九左衛門光勝が堅町の東側に代官所を築き、幕府領支配の拠点としました。代官所は江戸時代を通じ、この地を移動することはありませんでした。
第一次天領時代は、九左衛門を初代として24代の代官が任命されています。大和郡山藩領時代にも、やはり付近の藩領を支配するためここに代官が派遣されました。第二次天領時代になると、信楽代官多羅尾氏の支配を受けて、出張陣屋が置かれました。多羅尾氏は千五百石の旗本で、代々信楽代官を勤めたが、四日市陣屋へは手付・手代を派遣をして支配にあたらせました。手付・手代の数は、天保10（1839）年には信楽詰二十二人、江戸詰九人、四日市詰二人でした。
陣屋の建物自身には時期によって変更があったようですが、詳細は不明です。絵図には部屋数が42となっています。なお、陣屋の建物は明治維新後、度会県支所、安濃津県支所さらに三重県庁となりましたが、明治9（1876）年(一八七六)の伊勢暴動の際にすべて焼失しました。
（現地説明板などより）
Photo KonicaMinolta Dimage A2
H18.6.9
住所: 四日市市北町2
