これまで病院の外来診療の実情に関する記事を投稿し、一部メディアにも訴えかけて来ましたがほぼ反応は無く、現時点で最新の『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針』を読み解いてみても、『3密や8割の外出を控えれば解決する』かのほぼ『統計オンリーの運否天賦の机上の空論』の能書きばかりとも思える具体的な詳細に乏しい展開で、特に医療現場の実地では本質的に全く役に立たないであろう腹立たしくなる内容です。それを受けた形か未だに市中の通院にて感染対策には疑義がある現実がありますので、報道ではほぼ聞かれない?『絶対に医療崩壊させない徹底対策』として外来を受け付ける病院等の院内感染防止の具体的対策を列挙するものとします。
(1) 初診申し込み等の記入台の使い回しの筆記具は撤去する
スパイラルコードで固定される等で配備された筆記具は感染の恐れがあるために撤去し、毎回殺菌等を行った筆記具を職員より手渡しする等で使用し、直後に回収する。
(2) 通院のために利用されているカードの利用を自粛する
カード自体のやり取りによる感染の懸念があることより、平時同様の受け渡しは極力無くし、患者番号の口頭申告、本人確認により患者を取り扱う。
止むを得ずカードの受け渡しを行う場合は、原則直接の手渡しは避け、原則患者側が殺菌可能な環境を用意して職員が受け取る等の形式を取る。
患者側での消毒作業が困難な場合には職員側で殺菌作業を行う等、ウィルスが転写しない様に配慮する。
(3) 受付票を入れて運用する使い回しの樹脂ファイル(クリアファイル等)の利用は自粛する
やむを得ず複数帳票となる場合は、極力手に持つ場合に接触面が少ないクリップ等で留めるものとする。
(4) タッチパネル、キーボード等、来院者が指で触れる等再来(診)受付機、診療費支払機の利用を自粛する
やむを得ず利用する場合は、利用に伴う感染の可能性を機器前に明示し、指の背で操作して後に手洗いする等で案内するとともに、充分なる殺菌措置を行う。
(論理的には院内、市中のATM、券売機等やタッチ式の改札機も同様、圧倒的に対策が為されていない現状が『経路不明の感染』の原因として大問題?)
(5) 会計処理はキャッシュレスを推進する
貨幣、特に硬貨のやり取りでは、連鎖感染の可能性が高くなるため、極力キャッシュレス決済を原則とする。
止むを得ず現金による会計を行う場合は、手袋を着用しておき交換するか、受け渡しごとに殺菌ないしは手洗いを行う。
(実用的なのは後者か?)
(6) エスカレータが装備されていて運用されている場合は、手すりに触れることによる感染の可能性をエスカレータの入口手前に明示する
触れないか、やむを得ず触れる場合は直接指周りで触れない様に案内する。
(市中の設備も同様)
(7) エレベータが装備されていて運用されている場合は、ボタンに触れることによる感染の可能性をエレベータの操作ボタン周りに明示する
操作は直接指周りで触れない、ないしは万が一指で触れる場合は指の背で押す等で利用する様に案内する。
(市中の設備も同様)
(8) 患者、来院者と対峙するカウンター等はカーテン等のシールドを設ける
今時、スーパーやドラッグストアでさえシールドが設けられていることより、カウンター等はそういったシールドを設ける。
フロア案内等の要員を配する場合は、充分に感染対策を考慮し、原則平時ほどの多人数は配置しない。
(9) 自動販売機の稼働は自粛する
特に、不特定な外来者が利用する可能性のある機器は原則稼働禁止とする。
入院病棟等で止むを得ず稼働させる場合は、操作時の感染の可能性に伴う注意事項を明示するとともに、利用者を限定する運用を行う。
院内売店のカウンターにあるいわゆる『俺たて』サーバも利用中止とする。
(10) 待合所等の椅子等の利用時の注意事項を明示する
椅子等を撤去することが効果的ではあるものの、現実的では無い現状からすると、シート等に手指が触れることにとる接触感染の可能性があるため、間隔を空けて座る以上にその旨を明示する。
(11) 待合所等の共有スペースの書籍、雑誌、新聞等は撤去する
案内の配り物についても、共有スペースには置かず、カウンター内に置いて、要望があった場合のみの配布とする。
(12) 待合所等の共有の幼児遊戯スペース等の利用は自粛する
原則利用中止とし、止むを得ず利用する場合は玩具等の備品は可能な限り撤去する。
(13) スリッパ等の上履きは使い回ししない使用した物は、使用済み箱等に入れ、再利用は殺菌処理後とする
(検査室等要注意)
(14) 家族等の限定面会者の差し入れ品を確認する
全面的な面会禁止は確かに効果的ではあるものの、現実問題として、ここで指摘したその他の項目に比して完全に押さえるには無理があり、時間やマスク着用等の制限を設けた限定的な面会は許容すべきであると思います。
また、そういった点を考慮した場合の物品等の差し入れも全面的な禁止は効果的ではあるものの、書籍等まで禁止するのも理不尽であるため、念のため差し入れ品の確認を行う。
当たり前に言われていることは省略しており、当面投稿時点で思い付いたのみの項目ですので、これだけでは無いと思いますが、これだけでも感染のリスクを意識できるのではないかと思います。
そもそも、市中の病院関連職員の対応から見る危機感の無さが気になります。
2020年4月17日通院の天理よろづ相談所病院の診療開始前の8:30過ぎのこと。
あまりの平時と変わらない外来診療の対策状況に懸念を示し、これまで投稿した再診受付機、エスカレータ手すり、エレベータボタンの無策ぶりを総合案内窓口の男性に申告した時まではまだ対応が良かったものの、その後追加で気付いた点をフロア案内の別の職員に申告し直し始めたあたりから、クレーマかカスハラ対応の如き扱いを受けて非常に不愉快な思いをしました。
追加申告した時からの流れはこうです。
初診申し込み記入台付近に佇んでいた際に、近隣にある円形カウンター付近に立っていた女性職員と目が合い「何かお困りですか」かと声をかけられたため、懸念点を話し始めたところ、しばし話していると別の男性職員が割り込んで来て、最初に対応していた女性職員を追い払いました。
さぞかし聞いてくれるのかと思いきや、全く聞く気は無く、あたかもクレーマーが文句を言っているくらいの扱いで散々でした。
例えば、「再来受付機のタッチパネルは感染者が触ることを想定した場合に全く無防備では無いか?」と尋ねると、「そのために玄関にプッシュ式の消毒スプレーを設置しています」と応戦するかの如くの対応を受け、「そもそもそれは平時からであり、使用を促す案内看板等も無く、守衛等の職員が漏れ無く使用を案内している訳でも無いので、対策しているとはとても言えないのでは?」と返すと、お決まりの「上に報告しておきます」と、それ以上の指摘項目や対策をシャットアウトで全く聞こうともしない、いわゆる『クレーマー(ともすればカスハラ)対応』を受けた訳です。
当然と言うべきか、対応した後は『やれやれ』と言わんばかりに何事も無かった様に円形カウンターに平然と座っていました。
多かれ少なかれ他の広域病院へ行っても同じ状況?と思いますが、ここ一番『如何にえいやの3蜜回避、8割の対人接触回避ないしは自粛より中身があり、感染経路不明の対策となるか』といういう思いで実情をアップします。
こういった運用は、本来であれば日本医師会ないしは日本歯科医師会、厚生労働省等の大号令で見直すべきところ、全くそうなっていない現実があり、それこそが『院内感染』と言うか『通院感染』を生じさせているのではないかと思います。
トレース不可能な『無症状感染者』の存在が増加する状況においては、既述の取り組みがより重要性が増すことは間違い無いでしょう。
ただ、現場での指摘では前述の通りかなりのストレスを伴いますので、出来れば避けて通りたいところですが、皆さまが『院内感染は撲滅すべき』と考えていらっしゃるのは当然で、本件ばかりは生命に関わると確信しますので、あえて指摘するとともに、皆さまのご理解と周知徹底へのご協力もお願いしたいところです。
当時の平時比での対策は、一部診療科が扉や窓の開放を行っていること、入院患者への面会が家族限定としていること、一部の受付職員が手袋をしていること、待合所の3人掛けソファの背もたれの裏に『感染予防のため、間隔を空けてお座り下さい。』と張り紙が為されたくらいだったでしょうか。
22日のこの投稿までにそれ以上の追加の対策が為されていない様ですと、職員の対応は「上に伝えます」と答えながら完全にスルーされたということになりましょう。
こういったことに医療関係者の大多数が気付かないところに日本の『平和ボケ』が象徴され、台湾比で春節を考慮した早期に入国検疫でブロックできなかった温床にも通ずるものがあり、ここで挙げた対策を何も配慮しないままであれば、医療崩壊は日に日に倍々ゲームで悪化して行く可能性さえあると思います。
『注意一秒怪我一生』の肝。
『3密どうこう』『接触が8割だの6割だの』アバウトに言うとは全くのナンセンス。
ここに挙げた対策に合致する感染のケースがたとえ1%でもあれば、医療崩壊は防げないと考えるべきでしょう。
『真実は一つ!』
真に突き詰めれば、『感染経路不明』は無いと考えます。
昨今、院内感染で大騒ぎしている病院等の施設での状況が本指摘に対してどうだったのか、非常に興味があるところです。
<2020年4月24日16:40ごろ日本医師会に電話申告済>
ちなみに、「こういった当たり前の具体的対策を大号令で示していない理由は何か?」と尋ねたところ、「全国各病院で事情が異なり、実施不可能なケースも出てくるため」とのことでした。
『四の五の言わず否応無く実施せよ』で、課題がある場合はそれからの話ではないかという旨を伝えはしました。
果たして。。。