目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
何度かリザーバータンクの水量云々について触れたが、未だに解決せず。
ここまでやってきた事のおさらい
購入時、ウォポンが死にかけと言われ水温が上がる時があると言われる。
↓
帰宅後確認すると冷却水がラジエーター内に殆ど入っていなかった
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補充後エア抜き(かなり抜けた)。水温も安定。ただのエア噛みやん…
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解決したと思ったらリザーバータンクが満タンで吹きこぼしだすようになる
↓
エア抜き不足かな?と調べたらEZエンジンのエア抜きはまぁまぁ厄介との事
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再びエア抜き放置プレー
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解決せず、再びリサーチ
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キャップが悪さしてる可能性とのリサーチ結論に
↓
真皮社外キャップへ交換
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改善せず
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再び更にリサーチ(海外サイトやスバルDへ聞き込み)
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スバル車は社外キャップとの相性が悪いとの情報
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純正キャップに交換
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少しマトモになったものの依然解決せず
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あの手この手でエア抜きし少しマシにはなったがタンク容量は以前多め。たまに吹きこぼすのに、完全に冷めるとLOWら辺かそれより少し上。
↓
まさかヘッド抜け?!
↓
何度目かのエア抜き時、ジョウコをつけて一時間くらいアイドリングしつつビール片手に様子見するもかなり水温が熱いタイミングでいきなりボッコンボッコンジョウコから噴出し思いっきり溢れ出してヘッド抜け疑惑が濃厚に
↓
しかし、ものの数秒で収まったのでヘッドはまだ平気な模様(ヘッド抜けすると永久にボッコンボッコン吹き出す)
↓
更に範囲を広げて再びリサーチ(海外サイトやYoutube含む)
↓
サーモスタットの可能性という結論に
↓
交換へ←いまここ
とまぁここにたどり着くのにかなり長くなってしまった。
ウォポンが壊れてたらまず循環しないのでタンクがいっぱいになる事はないし、普通にオーバーヒートする。
しかし走行中水温は安定しているしタンクは満タンになるもののちゃんと冷えたら減るし、オイル抜いても、キャップこら覗いてもエンジン内に水が混入した様子はない。(混入するとコーヒー牛乳の様な色になる)
???????
2
EZ30のサーモは左側エキゾーストマニホールドの横にあり、10mmで対角線上に止まっているだけでハウジングが取れるのでEJよりは安易。
※EJはロアホースがエンジン下部にあるテンショナーの下に接続されている為スペースが限られる。
3
ここを外す前にラジエーターの蝶ネジを緩めてある程度クーラントを摘出する。
蝶ネジ式って真下からプラスチックの+ネジで止めるタイプより開けやすいしナメ難いからイイ!
よっぽど酷い開け方しなきゃ折れる事も無いけどプラスチック+ネジはすぐナメる…
4
そして、サーモスタットハウジングを外すのだがエンジン本体にくっついてるので少し力技を入れてこじると一気に外れるが、残ってる冷却水が一気に出て顔にかかる恐れあり。
※気をつけてても顔にかかった人w(^o^)丿
5
確認した所、液体ガスケットは適当に塗られていて水路内に付着してるわ、Oリングガスケットにも付着してるわなおかつサーモスタットの向きがおかしい………
普通ピンが上向きなのになんかナナメに入ってたし、ピン自体が中心よりじゃ頑張っても中々エア抜けませんわ…
普通ならOリングガスケットを装着してその真下にピンがあるハズなのに、5mmくらい隙間あるんだけど?
素人(自分もだが)が過去に適当に交換したな…とすぐ理解。それにかなりの安物のサーモと見た。
純正は液体ガスケットはつけないので交換歴アリと判断。
6
外したサーモスタットの新旧比較
左側が新品で右が外した方。
自分が買ったのも安物だけど、それより作りが華奢でスプリングも細いし、エア抜きピンが中心よりにあるし。買ってきた方が高級品に見えてしまうくらい作りが華奢でショボい。メーカー刻印もないし。
この国で入手可能な流通している社外サーモを調べたらとあるメーカーが浮上w
多分フーガに取り付けたあのメーカー製だな…値段純正並みに高い癖に作り波ポンコツ。
試しに鍋に水を張り両方放り込んで温めた所、新品が開き始めても既存のは開かず、しばらくしてゆっくりゆっくり開き出した。
どっちも開弁温度は77°と純正のとほぼ同じではあるものの、やっすい粗悪品なので多分弁がイカれたんだろう。
スプリングも手で押して動くのに対し、新品はかなり力入れないと開かない。
外した方は一応開くけどハイテンプよりでなおかつ開きも鈍いので水路からなかなかエアが抜けなかったし、抜け出したと思ったら吹き出して一気に水量が減るので冷却水が循環し難くく、オーバーヒートよりでエアコンつけててもコンプレッサーが途中で止まる事があったので多分温度上昇によるフェイルセーフ?それなら納得。
一応走行中やエンジンを吹かせば熱風は出るし完全に壊れていたと言う訳ではないが閉よりなので、タンクから溢れたりオーバーヒート傾向なのも納得。
開きっぱなしより怖い閉じっぱ現象が令和になって発生するとは…(大抵のサーモは壊れだすとオーバーヒートしないよう開きっぱなしになる)。
これじゃ噛んでるエアも全然抜けないしし、抜けかけら辺の頃にはタンクがいっぱいなので冷却水を噴き出すだけで、空気の逃げ道が無く抜けない。
流れが悪いから行き場の無い冷却水がタンクに溜まるわな┐(´д`)┌
7
サーモスタットを戻し一応軽く液体ガスケットをハウジングに塗り冷却水を補充しエア抜き作業を始める。
※コツは注入時にジョウコに溜まりだしたらありとあらゆるホース類を握ったり、揺すったり、ラジエーターを軽く叩いてエアを絞り出してからやると最初から水量安定目で作業が出来る。
途中水量を気にしながらって心配も減る。
エンジンをかけてみて、暫くしたら正直エア抜き作業で変化がわかった。
今までは、ジョウコ内の水量は安定せず、いきなり増えてファンが回りだして少し減って、またファンが回りいきなり溢れたりして、その後一気に減ったりファン速度が最速になったりとかそんなのを繰り返してたのに、交換後はエアーが大体抜けるとレーシングしない限り水量は安定でいきなりボコボコしだす事も無くなった。
まぁ弁が中々開かなきゃセンサーが高温と感知してファンが超速で回りだすのも納得。その頃にやっと弁がそろそろ開きだしてもすぐ閉じちゃうし。
熱くなってきたらロアホースを握ったりして、水流を早くして冷却されてない冷却水を押し流し、わざとサーモスタットを早く開けてエア抜きすると言う荒業をやっていたが、今まではロアホースを握ると大抵ファンが回りだすが交換後はならなくなった。
これはサーモが正常に開いてエンジンやヒーターコア内の熱い冷却水がラジエーター側に流れ出す為。今まではかなり高温になってやっと少し開きだすレベルだったのでそうなるのも納得。
今まではアイドリングで放置してると、ファンは回ってるのにヒーターは温いし、水温計は真ん中より少し上を指したりしてた事もあったが、レーシングをすると熱風になり水温も下がりだすのでやっぱりラジエーターの開弁不良だったのかも。
開くのが遅い、開いても少し、そしてすぐ閉じるの繰り返しだったんかな。
そりゃレーシングして水流を早くすれば、何とか開きだす温度の冷却水がサーモにあたって流れ出すからね…
※ちなみにEZエンジンのエア抜きはかなり厄介なので、LLC交換の経験がない人にはオススメ出来ない。VQエンジンより曲者(経験者)。
8
一応水量も水温も安定しているので元に戻しておしまい。キャップを取り付け暫く放置しててもタンク内の水位はあまり変わらず。
しかし、こんな変な壊れ方してくれたおかげでお金と時間、大量のクーラントを無駄にしてしまった…
水温も安定してるけど、吹きこぼすけどヘッドは抜けてないし、水漏れもないから非常に解りにくい壊れ方。
開弁が鈍くなるという中途半端な壊れ方なので仕方ないんだけどねぇ…
でもありとあらゆる現象の答えがこのサーモ不良で一つに繋がり納得した事ばかりで満足。
テスト走行後も漏れなし、水量も以前より安定しているので多分解決したかと。
174,384kms
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