
アメリカモータリゼーション発祥の地、デトロイトに行ってきました。
目的は、North America International Autoshow とthe Henry Ford Museumです。
たくさん写真を撮りましたが、整理するのが面倒なので、フォトアルバムに全部上げました。
よかったらご覧ください。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1579448/album/457309/
https://minkara.carview.co.jp/userid/1579448/album/457382/
まずデトロイトといわれ、思い浮かぶのはDMC(デトロイトメタルシティ)ですよね。
次に、工業が衰退し、市の財政は破綻、治安最悪の修羅の国というイメージがありました。
ウェブで検索しても物騒なことばかり並んでいて、アメリカ人に聞いてもあまりいい評判は聞きません。
でも、一度は行ってみたいじゃん!ということで、がんばっていきました。
比較的近いのだけが救いです。
地元空港から飛行機でDetroit Metropolitan Wayne County Airportまで飛び、そこからレンタカーを借りて市街地に向かいました。飛行時間は実質4-50分くらいで比較的近いのですが、間にミシガン湖があるため、車だと迂回して6次間以上かかってしまいます。
まずはDetroit空港に到着。Detroit空港はデルタとそのスカイチームアライアンス専用のMcnamaraターミナルと、それ以外のNorthターミナルの2つがあります。ターミナル間は無料シャトルバスで接続されています。
今回はDeltaを利用したので、Mcnamaraターミナルに到着しました。
日本からの直行便もDeltaなので、日本から来ても同じターミナルに着くはずです。
空港の掲示板にはなぜか日本語が併記。アメリカでこんな表記を見たのは初めてです。
スペイン語や中国語ではなく、なぜ・・・日本人利用客が多かったのでしょうか?
表記だけでなく、アナウンスも英語・日本語・中国語の順に流れ、地上係員にも日本人がいました。(帰りの便で助けてもらいます)
全長1.6kmの一直線のターミナルは、コンコースの上に小さいモノレールが走り、両端と中央の3つの駅を繋いでいます。ターミナル間を繋ぐモノレールは他のもありますが、コンコースを繋ぐという構造の空港は初めてでした。おもしろいですね。
ターミナル中央から空港出口に進み、2階で接続している駐車場棟へ移動し、そこから無料シャトルバスでレンタカー会社へ。
今回は料金重視でAlamoにしました。自動チェックイン機を操作し、日本の免許証番号などを登録。米国免許があれば、スキャンだけで済みそうです。
奥で焼きたてポップコーンと水が貰えます。
そこからがおもしろいシステムでした。係員が案内や鍵を渡してくれる訳ではなく、駐めてある車のクラスエリアから自由に好きな車を選ぶことができるのです。鍵は車内に置いてあり、車を自分で出口まで動かし、書類のチェックをして出発というスタイルです。出発前の傷チェックすらありません。
今回は一番安いエコノミークラス(三菱ミラージュクラス)を予約していたので、そのエリアに行くと、何台か車が並んでいましたが、エコノミークラスの車は全て出払っているみたいで、一つ上のクラスの車が利用できるようでした。あったのは、シボレーCruse、日産セントラ(日本だとティーダラティオ)、HyundaiSonataの3種類。
アメ車のシボレーのCruseをチョイス。
しかし、エンジンをかけてみたら、運転席側の窓が開かない・・・
料金支払いの時に不便なので車を変えることに。後の二択は迷わず日産!
駐車場出口で予約情報と免許証(国際免許証も)を提示して、いざ出発、と思ったら、なぜか車を替えると言われ、しばし待つことに。代車として来たのはFord Fusionになりました。最初のクラスからすると2-3つ上のクラスですが、無料でアップグレード。ラッキー!!
HenryFordMuseumへ行くって察してくれたのかな?w
日本から持ってきたスマホホルダーを装着し、Android Autoでナビさせ、Henry Ford Museumに向かいます。フリーフェイは路面がきれいですが、一般道は結構ボコボコしていて、走りにくかったです。このあたりが財政の悪さを表しているのかな。
博物館の展示レベルの車がいました。現在のナンバーが着いていたので、現役なんでしょうね。
アメリカ人の長く大切に車を扱う文化、だいすきです。
Ford Museumは自動車だけでなく、列車や飛行機といった乗り物の展示や、アメリカの製品や家具、アメリカ民主主義の歴史など、アメリカの歴史について多方向で学ぶことができます。
アメリカ人のメンタリティを理解する上ではとても興味深い展示だと思います。
今回は時間がなく、多くをスルーしてしまったのがもったいなかったですね。
GiftshopでMustangグッズを買おうと思っていたのですが、あまり充実おらず、残念。
ちなみに博物館には、リンカーン大統領が暗殺されたときに座っていた椅子と、ケネディ大統領が暗殺されたときに乗っていた車の両方が展示されています。すごいですね。
博物館を後にして、宿泊先のホテルへ移動。ホテルはAutoshowのすぐ隣のホテルを取りました。夜間の移動距離を最短にするためです。
KoboではなくCoboセンター。Autoshow自体の面積は、東京オートサロンの半分くらいでしょうか。でもこの日は11万人以上来場していたそうなので、人口密度は高いかな。
Autoshowは展示されているお姉さんもほとんどいないですし、もちろんカメラの人もいません。ですが、ほとんどの車が触り放題乗り放題なので、なかなかよい写真が撮れません。特に、アメリカ人はなでるように車のボディを触るのが好きなようで、べったべった触ってました。
日本メーカーのブースでも、日本では見たことがないような車種もたくさんあり、日本企業がいかに北米市場に歩み寄った経営をしているのかということがよくわかります。
アメリカ車を日本にそのまま持ってきて、さあ乗れ!というスタンスでは、売れるものも売れないですよ。あの金髪にもそこら辺を理解してもらわないと。
一番の目的はSUBARUのASCENTです。発売前ということですごい人でした。
試しに3列目に乗ってみましたが、結構広く快適でした。5ナンバーのミニバンの3列目より広いかも。
パンフには他の車種を直接名指しして比較した図が載っており、これも日本にはないよなぁという文化を感じました。
翌日は天気がよくなかったので、GM本社だけを見て、さっさと帰ってきました。
事前にチェックしていたよりは、デトロイトは危険な町ではないなという印象を受けましたが、今回はたまたま会わなかっただけかもしれないので、行かれる場合には注意するに越したことはないと思います。