・・・という話をして、奥さんもこのラフェスタ案に乗り気になってきました。
次は中古車検索の開始です!
■ラフェスタを購入しようと思うものの・・・
【知っている人は知っている 隠れた名車 日産ラフェスタ】
と褒めるばかりのラフェスタですが、市場での人気はそこまで高くありません。豪華さがない外観が不評だったとか、ミニバンらしい見晴らしの良さや広々感がないなどど言われているようですが、新車当時から人気はセレナに集中し、ラフェスタの売れ行きは低迷することになりました・・・。
この人気のなさは中古車価格に反映されており、同時代の他のミニバンに比べて全体的にお安めになっています。しかし見方を変えればコンディションの良い車をリーズナブルに手にいれることができるわけですから、もしスタイルが好みであればこれほどコスパに優れたミニバンは他にありません。
ここまで来たらさっさとラフェスタを買えば良いのですが、実際に検討し始めるとラフェスタの購入は高いハードルがあることがわかりました・・・。
■ラフェスタ購への高いハードル
【日産ラフェスタ 最大の弱点がタマ数不足】
そのハードルとは中古車市場のタマ数不足。
元々の販売台数の少なさや、最終型でも13年落ちという年式の古さによって、中古車サイトに掲載された車両数は、2024年の時点で全国に40台程度。同世代のセレナの約1/10ですからかなり少ないことがわかると思います。
【日産ラフェスタ 魅力の一つ パノラミックガラスルーフ】
これは自分のワガママですが、もう一点オプション装備の問題もありました。2列目エアコンやパノラミックルーフなど、ラフェスタを選ぶ上でどうしても手に入れたい装備があり、これらを条件を加えて中古車サイトで検索すると・・・全国に在庫は0台!
まさかの0台という結果に、
購入はかなり難しいことであると痛感させられました。残存数が少ないクルマ探しではある程度の妥協は必要なのかもしれませんが、今回の買い替えは妥協は一切無しの姿勢で臨みましたので、条件に合うラフェスタが市場に出るまで何年でも待つつもりで粘り強く待ち続けることにしました。
■他の小型ミニバンも検討はしてみた
と気合を入れつつも、希望する条件に合うラフェスタに巡り会えない日々が続き、心の迷いが出てきたのも事実で、他の小型ミニバンもちょっとだけ検討しておりました。
・ホンダ フリード (2代目前期)
【人気車 初代ホンダフリード】
まずフリードです。うちの子が通うこども園でも何台も見かける人気車です。
姉夫婦も歴代乗り継いでいますので馴染み深い1台です。
しかし調べていくとさすが人気車ということもあってか、車両のコンディションに比べて価格がかなり割高であることがわかりました。やはり人気車といったところでしょうか。
さらに姉夫婦のフリードを試乗させてもらい
ました。車内は広々しており好印象でしたが、ハンドルの軽さが気になってしまいました。その頃はまだ308SWに乗っていた頃でしたが、最後まで違和感が残ったままで、家族用のクルマとは言えさすがにこれはどうかなぁ・・・と言う印象を持ってしまいました。
姉は「ハンドルが軽いから運転がしやすい」と言っていますので、その方が一般的なのかもしれませんが、自分の好みとは合わないのかな、ということで落選となりました。
・トヨタ シエンタダイス
【スタイリングはとても好み ちょっとカングーっぽい?シエンタダイス】
とにかくスタイリングが好みでリスト入り。水平基調・窓大きめ・かわいいお顔という点ではラフェスタと共通する部分も多くあります。最後期のダイスGが装備も良く気になっていました。
しかし、このシエンタダイスは基本的な設計年度が古く、現在では当たり前の装備がないことが多く、特にスマートキーが装備されないのが残念でした。(グレードによりメーカーOPの設定がありましたが、鍵の開錠のみ)スマートキーはE11ノートでは当たり前のように使用しているので、これが無くなるのは辛いかな・・・。
自分専用の趣味のクルマならキーレスすら無くても良いのですが。
スライリングは非常に好みだっただけに惜しい落選でした。
・スズキ ソリオバンディット(初代)
【とにかく車内が広〜い スズキ ソリオバンディット(初代)】
ミニバンではありませんが、家族4人が快適に移動する目的ならこの選択もありかも、と気になっていたクルマです。現行型は3世代目となるわけですが、見た目的にはこの初代モデルが好み。デビュー時は変な顔してるなぁと思いましたが、今では個性があって魅力的に見えてきました。世代的には2世代も前となりますから少々古さを感じなくはないですが、ソリオとしての個性はこの代ですでに完成された感があり、ラフェスタを除くと実は1番悩んだクルマです。
ただしミニバンではありませんから3列目シートはありません。使用頻度は少ないけれど、この点はとても悩みました。
・トヨタポルテ/スペイド(2代目)
【これまた車内が広〜い トヨタ ポルテ(2代目)】
このクルマは
ノートの車検で代車として貸していただいたことがあります。
先程のソリオと同じく2列シートではありますが、車内が非常に広く、奥さん的にはとても気にいっていたように思います。 すごくよくできた車で大変に悩みましたが購入を見送りました。 その理由とは運転席側は通常のヒンジドアであると言うことです。
子どもを降ろす際、うちの子どもたちは運転席側から降りることが多いです。 せっかくの大型スライドドアは助手席側ですから実際には使う機会が少なく、多くの場合ヒンジドア側で乗り降りすることになってしまいます。
スライドドアが買い替えの主目的でしたので、これは致命的な問題です。プジョー1007のように左右とも大型のスライドドアであれば問題はなく、ちょっとフランス車っぽい雰囲気からも、ころっとこれに決めていた可能性もなくは無いです。
■そしてついに見つかった!
【耐え忍びついに夢・実現・日産ラフェスタ】
そんな他車に浮気してしまうほど耐え忍ぶ日々が続きましたが、2024年4月26日の夕方18時ごろ。難しい条件に完璧に合致したラフェスタが中古車サイトに掲載されました。見つかったのは東京にある日産の正規ディーラーの中古車部門でした。
このラフェスタの特徴をチェックしていくと・・・。
ボディカラーは希少のセルリアンブルー
グレードは上位「20G」
パノラミックルーフもある
2列目シートのエアコン吹き出し口もある
修復歴なし
走行距離はちょっと多いけど、許容範囲内な65,000km
ナビ・バックカメラ・ETCの装備つき
日産の認定中古車
保証付き
驚くほどの好条件です。
これまでの経緯を考えるとこれほどの好条件のラフェスタはもう出てこないかもしれません。これを逃すと一生悔いが残るのは間違いない。
思い切って電話で確認することにしました。
【初のミニバン 初のベージュ系インテリア】
住まいが遠方の場合、販売を断られることもあると聞いたことがありましたので、不安な思いで連絡をすると「書類のやり取りをきちんと行なっていただけるなら特に問題ございません」とのお答えをいただきました。
ただし遠隔地ということもあり実車の確認ができません。中古車は現車を見て判断しないと痛い目に会いかねませんが、電話越しの営業のWさんの誠実な雰囲気を信用して実車の確認をすることもなく、そのまま電話にて購入の意思を伝え、購入手続きを進めていただくことになりました。
「あぁ今日もラフェスタ見つからなかった」と気落ちしていたところで中古車サイトで発見からの即電話で一気に運命が変わりました。その間わずか5分間。決まる時は決まるもんですねぇ^^。
ともかくこういう経緯で念願のラフェスタ購入決まりました!
クルマ探しの旅終わった・・・。
ここまで長かった・・・。
■ラフェスタ納車まで
電話で購入の意思表示をしたのが4月26日。
そこから書類等のやり取りを行い、納車は約一ヶ月後の5月29日となりました。
遠隔地での購入ですから気になるのは納車の方法。岡山の自宅まで陸送のご提案もいただきましたが、久々に東京観光ができる機会でもありますので、自ら東京まで出向くことに決めました。
当日は行きは新幹線、納車後にラフェスタに乗って自宅のある岡山まで帰る予定です。
家族からは「無茶すな」と反対されましたけどね、日頃どこにも出かけられない生活が長いので、どこか遠くへ行ってみたかったんです^^。
【新幹線など電車に乗る機会が少ないのでちゃんと乗車できるか不安でした】
待ち遠しかった納車当日の5月29日になりました。
JR岡山駅から新幹線に乗り東京に向かいました。久々の新幹線の旅です。
【奇跡的に乗り換えも迷わず最寄り駅まで来ることができた】
東京駅に到着。乗客の多さに圧倒され写真を撮る暇もなく、新幹線を降りた後はJR中央線に乗り換え。電車に不慣れで別方向の電車に乗りそうになりましたが、出発直前で間違いに気付き正しい電車に無事乗車。最寄のJR三鷹駅で下車となりました。
電車の中で三鷹駅前に美味しそうなラーメン屋さんがあることを見つけていました。楽しみにしていましたがまさかの大行列で泣く泣く断念。納車の時間に遅れるわけには行きませんからすぐ横の吉野家さんで食事となりましたが、まさか東京まで行って吉野家さんで食事をするなんて。。。
【寄り道無しで到着 せっかくの東京 観光したかったなぁ】
事前にルートを調べていたこともあって、駅から徒歩で約20分、ほぼ迷うことなくディーラーさんに到着しました。
途中に三鷹の森ジブリ美術館なる気になる観光スポットがあることは事前調査で知っておりましたが、時間の都合上泣く泣くスルーしました。今回は時間的な制限が大きくてせっかくの東京訪問も観光要素が完全ゼロになってしまいました。やはり奥さんにお願いして一泊した方が良かったのかも。
【すごい規模の中古車展示場です】
岡山にはない規模の大きな中古車展示場になっており驚きました。
広大な敷地を奥へ奥へと歩いて行き・・・。
【記念すべき 初対面の瞬間です】
遠くに見える青いあのクルマ、あれがうちのラフェスタに違いない。さぁいよいよ感動の初対面です。
【ついに今回の買い替え旅 無事にゴールを迎えました】
ご覧ください。
こちらがこれからわが家の愛車となる日産ラフェスタです。
低年式ですから内外装のダメージはある程度覚悟はしていましたが、想像よりも随分とキレイで驚きました。充実した装備もそうだけど、もしかしたら稀に見る当たりの車両に出会えたのかもしれません。
出会うまでに日数はかかったけれど、良い車と出会うことができました。辛抱強く待って正解でした。あらゆる人たちに感謝したいと思います。
【最初で最後のマイディーラー もう来る機会がないと思うと少々寂しい気も・・・】
前のオーナーさんはどのような方か分かりませんが、
大きな汚れもなく14年落ちと思えないほどきれいなコンディションを保っていた車体から判断すると、おそらく道具を大事に使うキチンとしたご性格の方ではないでしょうか。ただし各部の特長から明らかにクルマ好きでは無いような気もします。またリアウインドウには「Baby in car」的なステッカー跡があったので、子育てを終えられて乗り換えをされたのではないかと想像しています。
前のオーナーさんにお会いする機会はありませんが、もしこのブログをご覧いただくことがあるとすれば、「大切にされていたラフェスタ 岡山で元気に活躍してくれています」とお伝えしたいです。
【色々と段取りしていただいた営業さんと記念撮影】
ラフェスタを購入したお店は日産東京販売U-carひろば三鷹店様です。
今回の購入では常に速やかなご対応を頂き、最後まで安心してお願いすることができました。心より感謝申し上げます。
そして1時間程度でしょうか、ひと通り納車の儀式を終えた後ついに出発の時を迎えました。さぁお家へ帰ろう。
■岡山まで一気に帰ります!
【中央自動車道 EXPASA談合坂サービスエリアにて】
この前年に岡山〜横浜間の往復をしましたが、一日に走る距離としては最長となります。しかも出発がこの時点で15時過ぎですから、岡山到着は一体いつごろになるのか。長旅は楽しみでもありますが、無事に戻れるのか少々不安な思いも出てきました。
出発したのが東京の三鷹市。ここから街を越えて新東名に向かうよりも、中央自動車道経由で西に進むルートを選びました。このルートであれば富士山の近くまで行くことができ、東富士五湖道路経由で新東名に合流することができます。さすが首都圏。道路網が豊かで選ぶ楽しみがありますね。
ここでラフェスタの走りの第一印象について。
乗り始めはやや違和感があったことも事実です。ネット上のレビューにもある通り、発進時や徐行の状態からアクセルを踏みましすると、CVTが「ぐわぁ〜ん」と唸ることが多くて、これはちょっと乗りにくいなぁという印象でした。 納車から半年経過した現在、自分はこのCVTの味付けに慣れたこともあって「ぐわぁ〜ん」は出させない運転ができるようになりましたが、うちの奥さんが乗ると今でも時折「ぐわぁ〜ん」をさせています。ちょっとアクセルの踏力がラフなのかなと思いますが、指摘すると不機嫌になるので、家族円満のために言わないようにしています。
またハンドリングも中立付近でカクカクするような違和感がありました。30分も乗っていると慣れてしまって、納車後半年経過するとそのカクカクを思い出すことすらできませんが、時折うちの父親が乗ると同じような印象を言っていたので、これまたラフェスタのクセなのかもしれませんね。タイヤ変えたら直るのかな?
【西湖 富士山目指してドライブするも・・・】
この数年で富士山の近くを訪れる機会は何度かあったのですが、なかなか富士山の姿を見ることができず。今度こそはぜひリベンジをと思っておりましたが、残念ながら今回も曇り空。しばらく粘りましたが夕方からは本格的に曇りになったので断念。残念ながら次回以降の楽しみとしようと思います。
【新東名高速道路 駿河湾沼津サービスエリアにて】
予定通り富士山ドライブの後は東富士五湖道路経由で新東名に入りました。この時点で既に午後7時を回っております。次の日は通常通り仕事日なのですが、休憩込みで考えると帰宅時間は翌日のあさ3時ごろ。やはり一泊すれば良かった気が・・・。
実は今回のラフェスタでは字光式ナンバーにしてもらいました。
地味なクルマなので一箇所くらい派手なことをしても良いかなと思ってお願いしました。
【新名神高速道路 鈴鹿パーキングエリアにて】
この時点で夜の10時を超えております。
ちょっと休憩をすべくPAの中へ。
【PA内にはセナの愛機 マクラーレン ホンダ MP4/5Bが!】
【MP4/5Bに搭載されるV10のホンダRA100E】
ここ鈴鹿パーキングエリアでは、レーシングマシンの展示が行われています。 前年に来た時も期待して訪れましたが、その時はレーシングマシンではなく、レーシングシュミレーションが置かれており、少々残念な思いがしておりましたが、今回はまさかのセナのマクラーレンでした。これは来て良かったなぁと思います。
【名神高速道路 大津サービスエリア】
最初に違和感を感じたラフェスタですが、2〜3時間程度走るころにはすっかり馴染んでしまい、この日初めて乗るクルマにも関わらず、疲れ知らずで快適にペースよく走れています。ミニバンということもあって走行性能にはさほど期待をしていませんでしたが、必要十分なパワフルさもあり、かつハンドリングは程よくどっしりと重みのあるもので、過去にフランス車を複数台乗ってきた自分としても満足できる走り味になっています。ふと前車プジョー308SWに乗っているような錯覚をするくらいでした。
このラフェスタはなかなかのドライバーズカーです。
不人気車のレッテルを貼られていることはホント勿体無いと思います。
【東京〜岡山間の燃費はほぼ高速オンリーで16.5km/Lでした】
あさ4時過ぎ、無事にわが家に到着しました。
仮眠のあとの通常通りの出勤はキツかったですね。
でも納車ホヤホヤのクルマでロングドライブができるなんて機会はなかなか無いですから、今回は思い出に残る1日になりました。とても楽しかったです。
■納車を終えて〜現在
【懐かしの2000年代日産車ラインナップとなりました】
ラフェスタの納車から約半年が経過しました。現在はこども園への送り迎えのほか、ワゴン的な使い勝手の良さで仕事で荷物運びにも重宝しています。308SWまではまったく乗ろうとしなかった奥さんですが このラフェスタは非常に運転がしやすく、また乗り心地も快適とのことで気に入ってくれたようです。
わが家で長らく無敵状態で君臨していたE11ノート、これを超えるクルマ探しがテーマになっていましたが、ついにE11ノートを超えるクルマに出会えることができたようです。いろいろなクルマに乗ってきましたが、今の自分にとってはラフェスタが最良のクルマであると断言できます。長時間をかけて調査・研究した甲斐がありました^^。
その一方で寂しいご報告です。結婚〜長女の誕生〜幼稚園卒園までわが家を支えてくれた立役者だったE11ノート。この春頃を目処にお別れする線で話をしています。お別れは今でも迷いはありますが、今後のクルマ計画実現のため致し方なしかと。
最後はキレイに洗車をして、家族でドライブして送り出そうと思っています。
【前後編ご覧いただきましてありがとうございます!】
本来は一つのブログにするはずでしたが、30000文字以内という文字数制限があり前後編に分ける形で更新いたしました。最後までご覧いただきましてありがとうございます。今まで気にもしていなかったラフェスタが少し魅力的に見えてくるのではないかと思います。このブログがきっかけでラフェスタ買いましたという方がいたら良いですね。