アドバンス・プロ PCX125/150 食付き重視 強化クラッチ KCS-PCX07  

【総評】
前モデルに比べてクラッチアウター内面にあるスリットが廃止されたり、クラッチ本体も仕上げが良くなり、全体的に製品のクオリティがアップした印象です。前モデルは初期型が発売されていた当時に設計された製品ですが、当モデルはESPエンジン型以降にも対応する全年式対応となり、各部の寸法が見直された設計となっているそうです。

【満足している点】
純正クラッチと比べると当製品のクラッチアウターは開口部が広く、放熱性が良さそう、そして削りだしで作られているので高精度な仕上がり。

クラッチシューは食いつきの良い素材に変更されているので、クラッチミート時、特に再加速時のレスポンスが良くなったのを体感できました。

【不満な点】
最初は前モデル「KCS-PCX06」を購入して装着していたのですが、あまり効果を実感できないので点検してみたところ、クラッチシューの角が崩れており、何故か同社製クラッチアウターと干渉していて本来の性能を発揮できなかったということが判明しました。

この不具合が自分の取付ミスなのか、製品の不具合なのかを確認してもらうためにメーカーに送ったところ、個体差なのかオフセット量が少なかったということで、後継モデルの当製品に交換してもらいました。

同社の大口径ドライブフェースもそうでしたが、新製品が発売されても初代モデルにはメーカーが想定していない不具合(？)が発生することが多いようなので、後継製品が発売されるまで待ってから購入したほうが良いのかもしれません。

出したら出しっぱなしではなく、ユーザーの声を拾って不具合があれば改良版として発売するだけでも良心的なメーカーとも言えますが・・・。


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