目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
USBのアダプタをシガーソケットに刺すのは醜いので、ダッシュボードにUSB電源コンセントを作りました。
ただ、ダッシュボードは真夏には80度に達するらしく、JAFは実験で目玉焼きも作ったそうです。
そんなところにUSBの変圧器を組み込んでも、すぐに壊れるのがオチです。
基盤が壊れるたびにいちいち交換修理するのでは話になりません。
そこでUSBの延長ケーブル(100円ショップ)をダッシュボードに組み込み、変圧器の本体は涼しいところで仕事をしてもらおうと思います。
ダッシュボードにスイッチも組み込み、これでUSB電源のon/offをする計画です。
2
時計が組み込まれたフタ(インストルメントパネル)を取り外します。
左右にクリップが2個、前と後ろに一体型のハメ込み各2個によって押し込まれているだけ。
力まかせに持ち上げると外れます。
外したフタに穴を開け、延長コードのメス側を埋め込みます。
見てみると、フタの材質は「ABS樹脂」と刻印されています。
一方、USB延長ケーブルの材質は不明。
軟質なゴムかビニールみたいな感じです。
こういう異質なもの同士を固定する時に、ホットボンドは使えません。
たとえくっついても、80度で柔らかくなるのがホットボンド。
夏が来るたびに外れるのでは困ります。
そこでいつもの「重曹+瞬間接着剤作戦」です。
3
セロテープで外枠を作り、重曹を押し込み、そこに瞬間接着剤を流し込みます。
ものの数分で完全に岩のように固形化し、固まります。
固まったら、さらに重曹を載せ、接着剤で固化すると、厚盛りも自由自在。
異質な材質同士をガッツリ固めたり、穴を塞いだりする時には欠かせないワザです。
どんな接着剤も効かないような素材でも、この方法だとかなりの確率でくっつけられますので、お試しあれ。
4
USB変圧器ですが、アリエクスプレスでUSB変圧器の「基盤」を買いました。
「米国製」と記されていて、しっかりした(正直そうな)作りの商品です。
規格は、ピーク電流 3.0A/常用電流 2.1A
これなら能力も充分です。
代金が、中国からのエアメール送料込みで、驚きの84円!
うーむ。
世の中、なにかがおかしくなっているようです。
ごめん訂正です18/06/30)
さっき請求を見て気がついたのですが、84円ではなく、76円請求されていました。
送料込みなのに、国内の普通郵便料金よりも安かったわけです。
5
変圧器の熱対策として、古いパソコンのCPUから取り外した放熱フィンを活用します。
フィンそのものはアルミ製なので、ショートが心配。
そこで2液式のエポキシボンドを薄く塗って絶縁層を作ります。
エポキシ樹脂は、絶縁性が良いのに熱伝導にも優れているので、お勧めです。
完全に固形化するし、固まっても収縮しないし、作業時間も短く、強力な接着力がある商品で、これを整形用の樹脂代わりに使うわけです。
特許が切れた関係で、どこの100円ショップでも売られています。
6
変圧器にリード線をハンダ付けしたら、全体をエポキシボンドで封入します。
7
で、すでに絶縁膜を作成済のフィンにエポキシボンドで接着します。
この時、基盤が壊れて故障した時にすぐ外せるよう、一部にはセロテープで空間を作っておき、マイナスドライバーですぐに剥離できるように仕組んでおくのがコツでしょう。
8
完成した基盤を、ダッシュボード裏のハンドルのシャフトに固定しました。
電源はサービスコネクタからの分岐です。
で、これが完成品。
日常的にはポータブルカーナビの電源をここから取ります。
ナビに電源を入れたい時だけスイッチをonする仕組みです。
今回購入したのは、84円の変圧器のみ。
ほかはすべて家に転がっているジャンクで組みました。
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