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銀匙のブログ一覧

2026年02月15日 イイね!

久しぶりにレンズを直しました

久しぶりにレンズを直しました







こんばんは、銀匙です。

昨夜、M42レンズであるヤシノンDS50mmF1.9を修理しました。
久しぶりに使おうと思って取り出したのですが、絞りがゆっくりとしか動かなくなっていたからです。
いわゆる「絞りネバリ」というトラブルです。

レンズにも色々なレベルのトラブルがあります。

「物理的に部品を壊してしまった」といった致命傷から、カビや黄変といった重症のもの、そして「鏡筒に傷がついた」「説明書や外箱を紛失した」といったとりあえず撮影に影響のないものまで様々あるわけですが、その中で「絞りネバリ」は

 本当に遭遇したくない症状の1つ

つまり、致命傷に近い重篤なトラブルです。
店先に並んでる時にチェックしてこれが出ていたら絶対に買わないという程度には避けたい相手です。

なぜかというと、直せる確率がとても低いから。

電子部品を除き、レンズで最も厄介なのは油の劣化です。
ヘリコイドのトルクにムラが出る、絞りネバリ、絞りに油がにじむ、こういうトラブルとして現れてきますが、これらは

 ついてはいけない所についた油を除去し、
 ついてなければならない所に適切に油を塗布する

という処置をしないと直りません。
最たるものがヘリコイドです。
ヘリコイドを中性洗剤とアルコールでガシガシ洗って全ての古い油を除去し、運よく元通り組付けられたとしましょう。
しかし動かしてみればトルクはスッカスカ、レンズはガタガタ、下手すれば数回動かしたらヘリコイドが固着し二度と使えなくなるでしょう。
そこにある筈の油が無いからヘリコイド同士が噛みついちゃうんですね。
では、上記洗浄の後に例えばCRC5-56やリチウム石けんをヘリコイド全体に塗ったらどうなるでしょう?
早ければ数週間後にレンズがやられておしまいです。
不適切な硬度や揮発性を持つ油は気温の変化や経年変化で蒸気や液となってレンズに当たり、油自体がレンズのコートを侵食するかカビを誘発するからです。
下手すると一緒に保管している他のレンズまでやられます。

このように、レンズを多少なりとも修理するには構造と理由を知らなければなりません。
それでも作業中の一瞬の間違いでレンズが再起不能になるのはよくある事です。
何本もそういうのを重ねていくとそれらが記憶され、失敗に至る手前の段階で

 「あ、このイモネジは開けない方が良いな」

と思えるようになりますし、

「絞りネバリと前群レンズカビ、どちらがマシ?」

という問いに対して

「カビ」

と即答できるようになります。
まぁ分解不可のレンズユニットならメーカーでさえ修理不能なんで一概には言えませんけども。
(メーカーは保証期間にそうした個体が修理に回って来た場合、レンズユニットごと新しいものに交換しておしまいにします。直さないんですね)

さて、今回起きてしまった絞りネバリの理由は、本来油などあってはならない筈の「絞り機構のどこかに油が付着して摩擦が増えている」せいです。

完全に手動動作しかない場合を除き、レンズの絞り羽は慣性の法則を出来るだけ減らす為に極限まで軽く作らねばならない、すなわち大変脆い部品ばかりです。

ここでなぜ慣性の法則なんかが出てくるかというと、一眼レフは短機関銃のように連写出来ますが、1枚撮影する度に「指定絞り径まで移動→絞りが静止したら撮影→絞り解放位置まで移動」というサイクルをコンマ数秒で完了しなければならないため、部品が重いと静止しきれず撮影不良に繋がるからです。
ゆえに絞り羽は簡単に曲がり、折れ、歪んでしまい、再起不能になる。

そして絞り機構は絞り羽を同時に5枚だの9枚だの動かす為、部品点数が多くて複雑です。
そうした理由があって絞り機構は実に直しにくい。
そんな機構の中にどこまで浸透し、どう固着したか解らない油を徹底除去しなければ直ってくれない訳です。
そして絞り機構ほど注油箇所と量と種類がシビアなものも無いのです。
なので絞りネバリは避けるようになっていくわけですね。

ちなみに、M42レンズの中でPENTAXのスーパータクマー、あるいはSMCレンズ群が大変素晴らしいと評価される理由に、トラブルが起きにくく、メンテナンスがやりやすいという大変優れた設計であるから、というのが挙げられます。
たとえばSMC55mmF1.8の絞り機構はまずトラブルが起きた個体を目にする事が珍しいですし、起きていたとしても絞り機構を分解せずに洗浄が可能で、かつ要注油箇所が無いんです。
私が整備し始めの頃でもPENTAXレンズ群だけは比較的早く直せるようになりました。
写りが良くて直せるレンズは後世に残っていくのです。

で、冒頭に戻りますが、絞りがネバっとした動きを見せた時に私は頭の中でそうした事が思い浮かんだわけですが、結果的には多くの工具と、アルコールと、お湯と、後幾つかの物を使って3時間ほどで直す事が出来ました。
このレンズも絞り機構がユニット構造になっており、絞り羽とかの単位まで分解せずに単体で取り出せるから洗浄しやすいんですね。
幾つかの理由で難易度は地味に高めですけども。

直したものをα7Ⅱに取り付けて撮影した1枚です。


個人的には傑作50mmの1本だと思っているので、直せてよかったです。
Posted at 2026/02/15 20:59:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | M42 | 日記
2026年02月13日 イイね!

ワゴンRのルームミラーを「上に」移動させ、防眩機能もつけ、ゆるみ止めも行いました。

ワゴンRのルームミラーを「上に」移動させ、防眩機能もつけ、ゆるみ止めも行いました。









こんにちは、銀匙です。

さて、私は先日ワゴンRを購入・納車となったわけですが、自分の車となると代車と違ってきっちりシートポジション決めて運転したいわけです。
ところがうちのワゴンRでポジションを追い詰めると1つ問題が出てきました。
それは

 「ルームミラーが自分の目の高さにある」


ということです。簡単に言えば

 左折時に左前中央から上が見えない


わけですね。
左折時にいちいち上半身を左右に動かしてミラーを避けつつ左前方を確認しなきゃならないわけで、非常に塩梅が良くない訳です。
問題のルームミラーを横から見てみます。



うーん・・天井とフロントガラスが前に向かって傾斜してるとはいえ、特段ルームミラーがだらーんと下がってるわけではないんですけどね。
ただ、ブレーキサポートシステムのデュアルカメラがフロントガラス中央上部にある為、ミラーが必然的に後方かつ下方へ押されてる気もします。
スイフトだとフロントガラスにミラーの基台が接着してあり、位置はもっと上で遠かったです。
もしかするとデュアルカメラの無かった世代のワゴンRだったら離れた上方にあったかもしれません。

私が背もたれを寝かせるとかシートスライドを下げるといった事でミラーと離れれば良いのですが、そうするとテレスコピックハンドルではないので両肩がシートから浮き、長距離走った時に腰痛が襲ってきます。
ソリオやスペーシアのようないわゆる「スーパーハイトワゴン」ですとルームミラーは明らかに上方かつ前方にあるので全く問題無かったのでチェックしてませんでした。
とはいえ、もう納車されており今更取り替えなんて無理ですからワゴンRを何とかするしかないわけです。
一応、我が家のワゴンRはカスタムZ系なので運転席だけシートリフターがついており、最も下げてみましたが状況はあまり変わりません。
色々考え調べて辿り着いた結論が

 じゃあミラーを上げちゃおう


という方法です。
さらに、

 どうせなら防眩機能も付けちゃおう

というわけで、納車早々割と大きな手を入れる事に致しました(笑)

※※注意※※
本方法はどっかネジを回せば良いとかではなく部品交換を伴う作業になります。
ただし、売ってる物を買ってきてちょっと工作すれば完成というレベルです。
これを見てやってみようという方、先に全部読んでどれだけ物を手配しなきゃいけないかとか、どんな作業なんだというのを確認してくださいね。
もし上手くいかなくても自己責任でよろしくです。


では見ていきましょう。
まず、今回用意するものはこの2つです。



1つずつ説明を。
まずミラーですが、これはスズキの純正部品(ルームミラーアッシー)です。
ただし、ルームミラーはルームミラーでも「ソリオ・ジムニーシエラ用」です。
品番が「84703-54M03-6GS」で値段は5千円くらい。
これの良い所は「防眩機能がある」ということです。

次に左上にある箱の中身は「ジムニーシエラ(JB74)専用のショートミラーステー」であり、LikeOneという会社がAmazonで売ってる製品です。
お値段3千円。
ポイントは「ジムニーシエラ(JB74)専用」であること。
シエラのボディは軽ジムニーと同じなんでこういう基台とかは全く同じかなと思ったんですが、上記ルームミラーはあくまでシエラとソリオ用であってジムニーは違うんですね。
じゃあ何が違うかというと、基台とミラーを繋ぐボールジョイントのボールの直径なんだそうです。

そして、私は上でソリオ/ジムニーシエラ用の防眩機能付きのミラーを買っていますからシエラ用を買ったというわけです。
防眩機能を付けずワゴンRの純正ミラーをそのまま移植する場合はJB64用基台の方が合う?そこは未確認なので解りませんが。

この2つを合わせると「基台の短い防眩付きミラー」となるのですが、本作業での最も大変な事がこの「基台とミラーの着脱」です。

まず、ミラー裏側にある、黒い+ネジを「ちょっとだけ」緩めます。
このネジは基台とミラーを繋いでいるボールジョイント自体を締め付けていて、ミラーの硬さ調節も兼ねています。なので外したい時は緩める必要があります。
これですね。


なぜちょっとだけ緩めるかというと、ネジと対になっているナットがミラー内で固定されていないそうです。
よってネジを全部抜いてしまうとナットがミラー内部に落ちてしまい、取り返しがつきません(湯煎してミラー分解して救出するか、買い直すことになります)
よって、ネジはあくまで緩めるだけとし、内部にナットが落ちないようにしてください。
ちなみに走行でちょっとずつ緩む可能性もありますから、なんかルームミラーがゆるゆるだなあという時、このネジがあれば締めてみてください。
本格的な対策は後程書きます。

そんな軽いジャブを食らったうえで基台とミラーを繋ぐボールジョイントを引き抜いていくわけですが
 
 鬼硬い


です。
適当にやっても全然抜けません。
先にボールジョイント根元が折れそうです。

 絶対に運転席で出来るような作業じゃありません。

 部屋で装備を整えて作業してください。


で、対策なのですが、1つ目はLikeOneさんが仰っている、ミラーのジョイント部分をドライヤーで温めてから引き抜くこと。
でも私は指先を火傷しただけで上手くいきませんでした。
なので私はボールジョイント部に「シリコンスプレー」を少し吹き、何度もぐるぐる回して全体に行きわたらせ、両手に軍手を2重に嵌めて力任せに抜きました。
ええ。
結局は力任せです。
軍手を2重に嵌めたのは基部にある角や突起が掌に食い込んで痛かったんです。
それくらい全力込めないと抜けないんです。

これでジョイントが抜けましたから、シリコンスプレーさまさまです。
なお、外したらすぐにミラーの根本の窪みとボール部に付着したシリコンをアルコール等でよく拭いて徹底的に除去しておきましょう。
ほっとくと後でミラーがゆるゆるになります。

さて、外した純正の基台とショートステーを比べてみましょう。
右が純正、左がショートステーです。2cm短いとのこと。


なお、ワゴンRの純正とソリオの基台も比べます。
奥がワゴンR純正、手前がソリオ純正です。
根元からジョイントまでの角度とか全く同じですね。
いちおう先駆者がいたので大丈夫とは思っていましたが、現物で確認が取れて一安心です。



ここで「ルームミラーのゆるみ止め」についてお話します。
実はこのショートステー、ボール部の直径はソリオ純正と比べ、実は0.1mm程度小さかったんですね。


最初は家のデジタルノギスで測ったので誤差かなと思ってたのですが本当に小さかったようで、組付けると先程緩めたネジを締めてもなお、最初の状態に比べると緩いんで、さてどうしようと。

割と年数が経った車でもルームミラーのボールジョイント部が緩んで走行中に垂れてしまう現象がある訳ですが、こうしたボールジョイントのゆるみは摩擦を増やす事で止める事が出来ます。
隙間が広い場合はレジ袋やジップロックといったビニールをボール部の先端というか凹みの底に挟むとか、両面テープをボール部先端に貼るといった策もあるんですが、今回はそこまで広くなかったので木工用ボンドを少し水で薄めた物を使います。
ええ、普通の木工用ボンドです。



まずはミラーの根本、ボールジョイントがなるべく良く見えるように基台を動かします。


次に木工用ボンドに対して水をごく少量、それこそ1滴とかそんなレベルで少しずつ加水していき、粘りはあるけどシャバシャバ、そんな濃さに薄めます。
薄めた木工用ボンドを綿棒に含ませ、ボール部とミラーの接合部に水滴のように落としていきます。
何滴分か垂らしたらボールジョイントをぐるぐる回し、全体に馴染ませます。
さっきシリコンスプレーで行ったのと同じですね。
これを数回繰り返します。

塗布直後は何にも変化ありませんが、ボンドが固まると摩擦が増えて固くなります。
古い車のルームミラーに施工する際も、可能であれば基台ごとミラーを外して施工した方が上手くいくと思います。


さて、本題に戻りましょう。
先程の加工でショートステー付きの防眩ミラーユニットが出来上がりましたので、ワゴンR純正ミラーと交換といきたいのですが、先に結論を言うとこのままだとミラー上の単体で外せるカバーと干渉してしまいます。
そのままだとミラーを動かせないので、動かせる分だけの余裕として5mm程度削り、カバーの突起部の高さを減らします。

↓の写真中央に写っている真四角のカバーですね。


ちなみにこのカバーは写真でいう上、ミラーから最も遠い辺の溝の真ん中に内装剥がしの小さいものか、養生テープを貼ったマイナスドライバーを差し込んで爪を浮かせた後、車の後方下部に向かって引き抜くと取れます。
取り付ける時は逆の要領です。

削るのはカバーを横から見た時、山の頂点となる部分ですかね。
削ってる途中の写真がこんな感じです。


割と柔らかい樹脂なので、紙やすりで削っていくと出来なくはないですが割と果てしないです。
私はこういう時に粗削りできる「のこやすり」という物を使います。


大根おろしの粗目の物に「鬼おろし」というのがありますが、まぁあんな感じでガリガリ削ってくれます。水平を保ったまま削れるのも良いですね。


マイナーな製品かもしれませんがあると便利ですよ。

さて、カバーも削った所で取り付けていきましょう。
少し時間軸が前後しますが、流れとして。

まず、元の状態です。横から見ます。


下から見ます。


カバーを外します。


カバーを外すと基台の根本、車体との接合部が見えます。
MH95SのワゴンRは珍しく取り付けネジがプラスではなくトルクスネジで、T30という大きさになります。

私はトルクスT30の6.35用の軸ビットを、ラチェットハンドルに延長棒を経由してはめ込み、目一杯押しながらじんわり回して外しました。
バキッとか音はしなかったので、特にネジ止め剤とかは塗布されてないみたいです。
普通のドライバーの柄タイプでも回せるかもですが、なにせトルクスのT30なんて化け物みたいなサイズを使って締め付けてるんでね・・
まぁ巨大なプラスネジの方が舐めやすいのでトルクスにしてくれた方が合理的ではありますけどね。

2本のトルクスネジを外したら基台ごとミラーが外れますので、ショートステー付きの防眩ミラーを代わりに取り付けます。もちろんカバーも。

装着後の状態です。
まずは横から。


接写で。


数字上は2cm上がっただけなんですが、実際どうかというと、全くミラーを避けることなく左前が見えるので、普通に左折出来ます。
あまりに普通にやっていたので、試乗から帰ってきて、「あ、何も意識せず普通に曲がってた」というくらい自然でした(笑)
そして通常状態をミラーノッチの「手前」、防眩をミラーノッチの「奥」と設定するとミラー自体が防眩状態で下がるのでカバーと干渉しにくいです。
ボンドで摩擦を上げたのでミラーもズレません。

実際、ショートステーは本来はシエラ用なわけですが、全くの無加工でワゴンRにもつけられて良かったです。
負荷のかからないカバーの表面を削るくらいどうってことはありませんが、もし基台を自分で切り詰めるとかになれば、10年単位で振動や衝撃、夏の暑さや冬の寒さといったものを相手にしつつ、ミラーを吊り下げる接着方法とか考えなきゃならんわけで、材質も良く分からない樹脂相手では苦戦すると思います。
このショートステーを使えば理屈上はソリオのルームミラーも上げられることになりますが、まぁソリオはスーパーハイトワゴンですからあまり需要は無いかもしれません。
ワゴンRでも悩んでる人少ないのかな。
まぁ私が座高が高いうえに立てて座りたい人なのが悪いんでしょうけども。

いずれにせよ、ワゴンRで今最も困っていた問題を解決できて良かったです。
なお、取り外したワゴンRに元々ついていたルームミラーはそのまま取っておくことにします。
何万キロか走ったらシートクッションがヘタレて元のミラーの方が塩梅良くなるかもしれませんしね(笑)

以上、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
参考になれば幸いです。
Posted at 2026/02/13 15:35:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | ワゴンR | 日記
2026年02月06日 イイね!

車、買い替えました。


ご無沙汰しております、銀匙です。

いつの間に、という表現がぴったりだったのですが、直前まで乗っていたスイフト君がいつのまにやら10年目に入っておりまして。

思えば前回の車検辺りからヘッドライトの黄ばみとか出ていたのですが、大きい故障と言えば昨年のエアコンのコンプレッサが初めてくらいだったんですね。
なので、次回車検頃には買い替えかなあと思っていたら25年の11月頃から急にブレーキに変な固さが出まして、安い部品から幾つか変えてみたものの治らないので、こりゃマスターバックだなと。
交換しても良かったのですが、通勤に使ってるってこともあって急ぎ買い替える事にしたわけです。

ただ、昨今の物価高と並行して、こと車に関して困るのが納期問題。
本当は次の車はジムニーシエラ、ソリオ、WR-V辺りを考えていたのですが、どれも納期が長い。
故障抱えたまま何か月も待つのは嫌だなあと思っていたら、雑談で、なんかワゴンRも26年1月にマイナーチェンジされるんですよとディーラーが言ってきたわけです。

軽と言えば、25年の春先まで持っていたパジェロミニ君は1~2名乗車なら楽しく街乗り出来ましたし、なんなら豪雪でも砂浜でも走れるよという凄い車だった訳ですが、そういえばワゴンRは登場から華々しいデビューを飾り、今はそこまでの人気はなくても相変わらずトップ10には入っているわけです。

そして昔、こんな一言を聞きました。

 ワゴンRに始まり、ワゴンRに終わる。

と。
最初の1台として中古で古いワゴンRを安く手に入れてカーライフを始め、紆余曲折があって最後に選ぶのは結局ワゴンRなんだ、そんな意味だったと思います。
そこら中の中古車屋にあるので、初めての1台というのは解ります。
では、〆にワゴンRを選ぶのは何故なのか。
気になったわけです。

そしてワゴンRがマイチェンするのに合わせてそのディーラーで試乗車として保有してるワゴンRも中古に出すんですよ、と。
新車保証が継承出来、幾つかディーラーオプションを付けてもらっても新車に比べれば相当お安く、私好みの色で、かつ5000kmも乗ってない個体だという事で即決し、めでたく最短納期で我が家にお迎えとなったわけです。

なので現在最新となる型の1つ前のカスタムZのハイブリッドNA仕様なんですが、何故かマイチェン後はカスタムZ顔に似たフェイスで統一されたのであんまり違和感がありません。

納車に際してバッテリー、オイル、フィルタなどは新品に交換してくれ、内外装は業者によるクリーニングをしてくれたので、タイヤやフロアマット等を新品にしたらほぼ新車状態でした。

一番高いオプションであるナビはパナソニックのが既についていましたし、マイチェン後の新車と比較すれば40万以上安く買えました。
普通車と違って軽は値引きが基本的にないので、軽を安く買うならディーラーの代車上がりを狙えという説は本当でした。

他に安く買うという意味では未使用中古車専門店って手もあるのですが、彼らの場合は安さを出す為に一番低いグレードしか置いてなかったりします。
ワゴンRだとFXってグレードしかなく、カスタムZはありませんでした。

ちなみに軽として他に考えていた候補にはN-WGNがありました。
私はソリオを考えていた割にはスライドドアが嫌いです。
理由は電動だとピーピーうるさいし動作が遅いこと、手動だと重くてスライド時にうるさいこと、両方に共通するのは重心が上がってしまうことでしょうか。
なので一番人気であるN-BOXではなくN-WGNだったのですが、Nシリーズは私のような横にも奥行きにも広い人間には長時間乗ると問題があったんです。

それは何かというと、1つ目は右肘ってドアの手すりに乗せる訳ですけど、後方の余裕が短すぎて肘が押し戻されるんですね。
もうちょっと後ろに肘を置くと丁度快適なのに、窪みがその手前で終わってしまっている。
2つ目は右足の更に右側のエリアにタイヤハウスの張り出しが強く、右足がまっすぐ前に置けず、少し内股にせざるを得ない。
この2つが長時間乗ってると物凄くもどかしいんですね。
後、強いて言うとホンダセンシングが私には神経過敏というか、介入し過ぎかなあという印象を受けました。
特に1車線だった道が交差点で右折専用レーンと直進左折レーンに分岐し、先行車が右折専用レーンに入って急減速していて、私が直進で脇を抜けようとするといきなり急ブレーキを踏まれるわけです。
大慌てでアクセル踏んづけて冷や汗かきながらバックミラーをチラ見するというのが24時間借りた中で3回位あり、怖かったのです。オフに出来ませんし。
N-WGNは軽にしては珍しくチルト&テレスコがついたハンドルだったり、動力性能も静粛性もピカイチだったので本当に勿体ないんですが、そうした不自然さが無いワゴンRを選んだのでした。

買った初日から内張剥がして前後ドラレコやレーダーをつけたりあーだこーだやっておりますが、普通車のスイフトから乗り換えて思うのは

 車内が広くて、動力性能変わらない。なのに燃費が良い。

悲しいかな、これに尽きますね。
スイフトは1200ccしかないのに最高速は160km以上出るし、総じて小気味良いコンパクトカーと思っていた訳ですが、車の全高が低かったのと、見た目よりキャビンも荷室も小さかったので広さは感じなかった訳です。
なので軽に乗り換えても狭くは感じないだろうと思ってたのですが、それどころかむしろワゴンRの方が広く感じる訳です。
特にリアシートは最も前に出しても圧倒的に広く、時折後部座席にも親を乗せたりする私にはむしろ良くなってしまいました。

動力性能に関しては以前代車でスペーシアベースというNAの商用車を借りた時、パジェロミニと変わんないなというくらいエンジンだけ回るのに加速しないという印象があったのですが、ハイブリッドを備えたR06Dエンジンはパワフル。
近所の結構急な坂も軽くアクセル踏むだけでスイスイ上っていきます。
ディーラーいわく、100kmでハイブリッドのアシストが無くなるので高速の追い越し時だけ注意してくださいと言われましたが、そうそう高速なんて使わないですしね。
その高速も軽自動車料金になってお得な訳です。
さらにいうと納車の日がものすごい強風の日だったんですが、ワゴンRはハイトワゴンだけどスーパーハイトワゴンよりは低いからなのか、横風の影響をほとんど受けませんでした。川沿いの道を60kmで走って違和感が無いのでここもスイフトと大差ないのです。もっと影響受けると思ってたのですが嬉しい誤算でした。

そして燃費ですが、納車時にメーターが半分よりちょっと上だったので満タン給油したら10リッターしか入らなかったんです。
ちゃんとそれで満タンになりました。
調べると、スイフトだと1目盛りで大体10リッターで燃料タンク容量は45リッターくらいだったわけですが、ワゴンRは27リッターしかないそうです。
じゃあ航続距離が短いのかと思ったのですが、200km近く走っても給油前の所までメモリが下がらないんですね。
給油サインが付くまで走ったら何キロ走れるんだろうって感じです。
現時点でも体感的にスイフトとは比べ物にならないくらい良いです。
ガソリンは安い方が嬉しいですが、燃費と維持費のバランスという意味では軽のマイルドハイブリッドで十分な気がします。

そしてワゴンRのCMでも一時期言われていた通り、この車はアイドリングストップ機能が付いているのですが、再始動時に「キュルキュル言わない」のです。
うるさくないので別にアイドリングストップを切る必要も感じません。
そして再始動も全くもたつきません。
いつの間にか勝手にやってる、そんな感じです。
まぁバッテリーが高くて車検毎に変えないといけないと言われてますが、スイフトのバッテリーも車検毎に変えてましたし、値段的にもそのスイフトのバッテリーと大して変わらないそうなので、それなら恩恵しかないよねと。
Nでは割と多走行になってくるとセルモーターが死ぬのが定番だそうですが、ワゴンRではあまり聞かないですし。

パジェロミニでも感じていた、軽の幅で市街地を運転する楽さ、視点が上がる事で軽ハイトワゴンやSUVの高い位置にあるLEDヘッドライトで目つぶしを食らわされるのもおさらば出来ましたし、まぁ高速で追い越し車線用の加速だけ留意すれば良いのならメリットの方が多いと感じてます。

この後乗っていく中でこれは困ったなといった点も出てくるのでしょうけれど、とりあえずそんなワゴンRと付き合っていこうかと思います。

願わくばこの狂乱物価が次の買い替えの時には収まっていてほしいですね。
Posted at 2026/02/06 22:10:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | ワゴンR | 日記
2025年10月13日 イイね!

買取値に見るレンズ性能を知る方法

こんにちは、銀匙です。
今回は色々な理由があって写真はありません。

この連休中、面白いレンズないかしらとカメラ屋の店舗を巡ったり、サイトを漁っていた私ですが、特に中国製のレンズで気になった事があったのでお知らせしようと思います。


最近、特にレンジファインダー用のレンズにおいて、例えばライカの過去の名玉と同じような外見と似たような構造を持つレンズ、あるいはMS-OPTICAL製の超薄型レンズを外観だけ模して別のレンズ構成を入れたといった、似て非なる中国製レンズを店舗でもネットでも見かけます。

過去の中国製レンズと言えば監視カメラの先っぽを切り落として来たような朴訥とした形状で、安価で、ただCCTV用らしく画角が広く作ってあるので安価な超広角レンズ~標準レンズ、という物が多かったです。
明るくもあったので星景写真の分野でも試されたりしてましたし、私も幾つか試しましたが描写は芳しくなかったのを覚えています。

さて、そうした過去見かけた物と今見掛ける物の明らかな差は値段です。
例えば過去から売っていて、今でもAmazonで売っているTTArtisanというメーカーの50mmF2はソニーEマウント版で1万5千円くらいです。
しかし、最近発売されたThypoch(タイポッシュ)というメーカーのEureka 50mm f2というレンズは真鍮製だと14万円します。

10倍です。

ここまでなら別メーカーの別製品なんだから・・で済みますが、わざわざ書き起こしたのはその買取値にあります。
前者の買取値は1000円。たった6%での買い取りです。
ただ、絶対金額が安いおかげで1万4千円の差額ですからまあまあ仕方ないかくらいで済む訳ですが、後者の買取値は何と1万6千円。
たった11%での買い取り、差額は12万4千円に達します。

1万5千円を1000円で買い取られるのも悲しさはありますが、14万で買ったものが新品同様でも1万6千円にしかならないのはさすがにショックでしょう。

ええ。
これら中国製レンズは口先だけ上手く、ロクに使いもしないで提灯記事を量産する自称カメラマン達の手で、発売当初は賞賛が沢山寄せられていました。
しれっとメンズエステのCMとかにも出てくる勘違いした連中のことです。
自動車評論家にも居ますよね。ああいう手合いです。
しかし世間の評価を最も克明に映し出すのは買取値であり、それがこれだけボロカスであるという意味は製造上の不良品が余りにも多くてゴミ扱いされているか、性能が大した事ないかの2択ですが、このレンズで前者の噂を聞いた事はないので後者となるわけです。
※前者の例はトキナーのFirin20mmF2です。片ボケ個体ばかりでまともな個体を見た事無いとまで言われており、新品さえ投げ売り状態です。

では中国製ではないレンズの例を出しましょう。

例えば日本製のVoigtlander(フォクトレンダー)のAPO-LANTHAR 50mm F3.5 Type I VM マットブラックは新品9万に対し買取値は3万と、大体1/3。
差額6万。
このように通常は大体新品の3割での買い取りが相場でしょう。
なかには同じVoigtlanderのAPO-LANTHAR 28mm F2 Aspherical VMのように、売値約13万円に対して買取値9万円というものもあります。
会計した瞬間に3割落ちるのはなんだか日本車みたいですが、これは割と高く買ってくれるケースです。相当人気なのでしょう。

他には本家ライカのズミクロン M 50mm F2 ブラック(11826)は新品42万円の買取値18万円。
元が高いので絶対的な金額差(24万)に震えますが、一応4割での買い取りですから良い評価と言えます。

同じく本家ライカのエルマリートM f2.8/28mm ASPH. ブラック(11677)は新品40万の買取値22万なので、こちらは50%を超えます。
絶対的な金額差(18万)に私は尻込みしますけど。
すごいなライカレンズ買う人達って。
これも外車の買う時と売る時を見てるみたいではありますが・・

ちなみにソニーのFE 50mm F2.8 Macro(SEL50M28)の場合、新品で5.7万円の買取3万円。約52%での買い取りで差額は2.7万円。
タムロンの17-50mm F/4 Di III VXD (Model A068)の場合、新品8.6万の買取4.9万円なので約56%での買い取り、差額は3.7万円。
どちらも優秀ですね。

このようにカメラのレンズは「必ず買った値段より買取値は落ちる」ので投機商品としては失格です。
時間が経って値上がりするのはライカのごくごく一部の超人気レンズ位です。
先日復刻されたあれも買った直後に売れば大損です。
今後何十年と経ったときに上がるか下がるかですが、それは投機というより歴史の観察者的な感じです。遺品として譲り受けた孫が喜ぶか否かという感じ。
カメラのレンズを使って個人で短期的に儲けようとすれば、程度の悪い品を安く買い、程度が良いと騙して売るしかありませんが、それでもトントンがいいところでしょうし、一発で出品者として最低評価と大クレームを食らうでしょうから割に合いません。
ちなみにオークションで商売してる人の儲けの大半は送料から出ています。
出品価格は競争の争点ゆえ、”上”から買い取った値段にオークション使用料を乗せたギリギリをつけますが、送料は梱包材あわせても800円程度しかかからないところ、1200円だの1500円だの取っても目立たないので、その数百円の固定的な儲けを得るわけです。代わりに出品数を膨大にする。ちりも積もればってやつです。
送料無料なら出品価格に送料分を含めているだけです。
もし競合と同じような価格なら程度が1ランク低いのでしょう。
今のオークションはもはや個人がちょっと私物を売ろうかな、なんていうケースはほとんどなくて、大体は送料とかで稼ぐ人達で、その供給源は買い取り屋とかリサイクルショップ、そんなビジネス構造ですので売値も程度ごとに自然と揃いますし、買う側としては幾らだから程度はそんなもんかと解るほどであり、当然良い物が安く手に入るという幸運もほぼありません。
だって少し私物整理しようと思う人が古物商の免状なんて取りませんよね?
ちなみにメルカリはもはや犯罪者の盗品市場ですから品物の状態なんてお察しですし、巻き込まれる可能性がありますから手を出さない方が良いです。
何で出品物がキャリングケースに収まったカメラ本体とレンズだけでマニュアルも充電器もついてないかって、そりゃ旅行者が観光中にカメラと一緒にマニュアルや充電器を持ち歩かないからですよ。
それで日本で売ってない筈の海外版カメラだった日にはもう・・
門司か苫小牧か関空か成田かTDRか万博会場のどこで盗んだんだ、ってね。

話がそれました。

まとめると、まず幾らメーカーがハイブランドになりたくても、現時点で世論は中国製レンズの描写を全く評価していないという事です。
描写の良いレンズは中古に出にくい(買った人が手放さない)し欲しい人が多いので値段が上がるという、実にシンプルな構造です。
逆に少量仕入れた分さえもなかなか売れないレンズなんてカメラ屋も買いたくないからどんどん買取値を下げる訳です。
買取値は買った値段より大幅に下がるもの、という常識を持った目で見ても中国製レンズの買取値の低さはあまりにも酷いので、よほど歩留まりの悪い不良品レンズという噂が無ければ、実力がなくて売れてないレンズ、というサインと読める訳です。
これが例えばHeliarHyperWideのように35mmフルサイズ用の10mmF5.6といった超尖り散らかしたスペックのレンズなら、広角過ぎて使いこなすの難しいからなあという手心を加える余地がありますが、50mmF2は定番中の定番ですから適用できません。
こんな定番でよくここまで低い評価を出せたな、とも思います。
恐怖への興味に対して13万円捨てるのは惜しいですから買いませんが、レビューの数少ないサンプル写真を見るだけでも「あ、こりゃダメだ」という物がちらほらありましたので裏付けも取れたわけです。
私の印象ではCCTV用レンズの設計思想から離れられていないと思います。
どうしても確かめたければ1万5千円のレンズを買って20枚も撮れば解ると思います。

今回は高価でも中国製レンズって結局CCTV用レンズだからつまんないし買い叩かれるから買わない方が良いよという話でしたが、どの国の物、どのメーカーの物でも、新品が高価なレンズだからといって良い物とは限らないし、紹介記事の文章はあてにならないからサンプル写真をよく見て判断しよう、という事を注意喚起しておきたいと思います。

レンズはレンズ自体の見てくれの為に買うわけではなく、レンズを通して写した写真が良いことこそ、存在価値なのですから。

では、では。
Posted at 2025/10/14 10:53:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ関連 | 日記
2025年05月27日 イイね!

COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。

COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。こんばんは、銀匙です。

さて、SONYのEマウントレンズはNEX3の発売当時に比べれば随分とにぎやかなラインナップになったのですが、銀塩時代のミノルタレンズラインナップと比べると大きな穴が存在します。それは

28mm単焦点レンズの少なさ

です。
先日紹介したSEL16F28も換算24mmですし、E/FE全て見回しても28mm単焦点はFE28mmF2.0の1つだけ。
そしてこのレンズも別にGとかでもなく、ワイコンとか付けて遊べますよ的な、あまり力を入れている気配が感じられないレンズです。

別にミノルタ時代を回顧したいわけではないのですが、私はずっとGRDigital4が手放せない、写真の広角といえば28mmという人間です。
そして28mmという画角に相応しい使い方といえばフットワーク、つまり自分が歩き回って近寄って離れてを繰り返して撮影するので重たいレンズは似合いません。

ゆえに銀塩時代から最新、一眼から引き延ばしレンズまで、特に小さくて軽そうな色々な会社の28mmレンズはだいたい手を出してきましたし、気に入らない物は下取りに出して整理しているのですが、これがなかなか残らないのです。
GRDigitalと同じメーカーであるリコーのライカMマウント用のGR28mmも買いましたが、α7Ⅱでもマゼンタ転びが酷くて使いこなせませんでした。
なのでいつまでもGRDigital4を手放せずにいますし、GRは1から3まですべて買いましたが、全部気に入らず1ヶ月と経たずに手放しました。
本当にGRDigital5が出ないかしらと肩をすくめるしかありません。

私が現在手元にフルサイズボディとして置いてるのはα7SⅡで、これはほとんどバルナックライカレンズ専用機と化しているのですが、マウントアダプタを豊富に揃えたとしても小さいレンズを求めればフランジバックが短いレンジファインダーレンズかミラーレスレンズを求める事になります。
換算24mmのSEL16F28や換算30mmのSEL20F28があんなにパンケーキなのはその辺りの焦点距離がパンケーキとして作りやすく需要もあるからだと思うのですが、なぜかソニーはAPSCなら18mm、フルサイズなら28mmというレンズを出してくれない。
24mmと28mmと30mm(35mm)は全部意味の異なるレンズなのですが、24と30があるから28は要らんと判断されてしまったのでしょうか。
24mmは複数ラインナップしているというのに、とても残念でなりません。

そして先程示したSEL28F20は実は何度も買いに行っては店頭で唸って結局買わないレンズの代表格なのですが、何故かといえば鏡筒が長過ぎ、そしてボケが汚いのです。
さらにいうとミノルタ時代のAF28mmF2を持っていて、そちらの方が描写や色表現は遥かに良いのです。LA-EA4経由前提になるので御世辞にも小さいとは言えませんが。
どうしてLA-EA5はあんな中途半端なまま捨て置かれているのか理解に苦しみます。ミノルタのラインナップをカバーするつもりがないなら、LA-EA5で全てのEマウントボディでコントラスト検出AFで良いからとりあえずAマウント全部AF化出来ますよとファームアップすれば今開いてる幾つもの穴をカバーできると思うのですが。

一眼レンズでも例えばオリンパスのOM28mmF3.5のように、写りも良く鏡筒が短くコンパクトなレンズはあります。ただ、直接OMボディで使うならともかく、OMマウントとEマウントのフランジバックの差が結構あり、α7SⅡでマウントアダプタを経由すると長物になってしまうのです。
オリンパスはオリンパスで社内が大変な事になって、フォーサーズ規格にとらわれすぎてフルサイズを出さないので折角のOMマウント規格が死蔵されてるとか色々ありますけどね。
フォーサーズで友達だったはずのパナソニックはシグマと共にライカバヨネットL規格でフルサイズ路線に乗っちゃいましたし。

じゃあ今まで買った中で良かったものは何かといわれると、
1)ORION15-28mmF6(L39マウント):
→圧倒的に軽く小さく、ライカマウントなのでアダプタも短く、写りも良い。ただし解放Fが6とかなり暗いし、パンフォーカスの実用はF8から。せめて解放F4ならと思う。逆光のゴーストとボケのざわつきに注意。なお今はまず売ってない。

2)OM28mmF3.5(オリンパスOMマウント):
→軽く小さく写り良し、ただしもともと一眼のOMマウント用なのでアダプタが長いのでα7での取り回しは普通。少々ボケがざわつく。最近妙に高騰中で店頭で見なくなった。

3)MINOLTA-AF28mmF2(ミノルタAマウント):
→写り良しボケ良し。一眼レンズとしては小さい方だがLA-EA4前提となるのでデカいし重い。まともな個体はほとんど見なくなった。

次点)MINOLTA-MF28mmF2.5(ミノルタMDマウント):
→写り良しでとても安価。一眼レンズなのでアダプタ長め、レンズ自体も長め。逆光のゴーストとボケのざわつきは多め。MDレンズの中でも割と珍品なので店頭であまり見かけない。

こんな感じです。PENTAXのSMC28mmもレンズ自体は小さいのですがいかんせんM42にしろAにしろフランジバックが長い。同じ理由でニコン・キャノン・リコーのレンズも候補から外れます。
フランジバックの短さだけなら圧倒的にライカですがズマロンにしろズミクロンにしろ、もはや狂気の沙汰のお値段となっています。
例えばズマロン28mmF5.6なんて46万、ズミクロン28mmF2に至っては80万とか100万とかそれどこの中古車って感じです。
MのELMARIT28mmなら中古で15万くらいからあるよっていう情報が妙に安く聞こえますけど普通に考えたら高いですからね。
唯一買えそうなのはL39の35mmズマロンでしたけど、そもそも28mmではなく35mmですし、それでも中古で7万です。
そういう意味では1のORION15は売っていれば中古で4万くらいですが、アルミ鏡筒が黒く腐食しやすく程度が良い物がまず出てきません。最近では店頭で見ること自体無くなってしまいました。
20mmルサールは再販されたのですがオリオンは出てこないですね・・

なのでSEL28F20で妥協しようかと思えば中古で3万くらいで買えてしまう。
焦点距離を2mm我慢すればSEL16F28なら1万円以下です。
単焦点に拘らなければSEL1855なら1万少々です。
いかにフットワークが軽くなるコンパクトな28mmレンズというものを欲すると酷い事になるかが解りますね。
なので前回はSEL16F28とNEX5Rというコンパクトなコンビを組み合わせてみた訳ですが、やっぱり欲しいんですよね、ちゃんと撮るための28mmってのが。

大きさだけなら少し前からアマゾンで見かける、中国製の某28mmF4.5のレンズなんかは結構良い線いっているのですが、致命的な事に絞り機構がなく、よりによって中途半端なF4.5での固定と解った時点で候補から外れました。

この辺りをカメラ屋の店員と話したのですが、たとえば最近中国製レンズメーカーでライカレンズのレンズ構成を丸パクリして10数万の値段をつけてたりするのですが、初動は良くてネットで評判になるも、少し経つと中古市場でだぶついて程なく新品が売れなくなるというパターンに陥るそうです。
そしてその中国から今も大量に転売ヤーが日本や欧米のレンズを買いに来ると。

現在は特許社会ですから、全く同じ形や機構にすると訴えられ、膨大な賠償金を払う事になります。
なのでフォーカシング機構で動かすレンズの枚数を変えたり、レンズ形状をほんの少し変えたりしているようですが、そこで弄り過ぎて肝心な描写やボケまで台無しにしたり、その形状なら必要ない筈のフォーカスロック機構をつけたりと、どうにも対応にチグハグな印象があります。
結局彼らは特許だけ小手先の技術で回避しようとするから、その製品がなぜそういう形をしているか、なぜそこが動くのかという意図を理解していないのだろうと店員は言っていました。
確かにCCTVレンズにライカ風フォントを印刷しただけの数年前の製品に比べれば製造精度は上がっていますが、進歩には光学的、あるいは使い勝手を意識した設計をする気があるかどうかが重要ですし、だとすればタイヤ同様、現在の中国製品にあまり大金を投じることに意味はないと思います。
刹那的に特許を回避した、安さだけが売りの見掛け倒し的製品のままなら、です。
韓国に関しては例えばサムヤンはMFに限ればかなり良いレンズを作っていますので、中国よりは技術をモノにしている感じがします。怖い怖い。

景徳鎮や料理、酒などを見れば分かるように、元々中国人は器用で頭も良く努力できる人達です。なのになぜ刹那的で短絡的な詐欺を働くことだけ本気になり、技術を会得しようとしないのか。
鄧小平があれだけ先進国の工場や企業を誘致したのに、クマのプーさん時代までかかっても何も変わらないのは勿体ないなあと思ってます。
戦後の現中国政権が国民同士を疑心暗鬼にさせる政策を止めない限り、刹那的に他人を騙して生きていくやり方は変わらないのかもしれません。
もっとも、本気で変わったら変わったで日本が没落するので困りますし、日本や欧米、ロシア、インドだって中国の事言えるのかといわれると黙るしかないです。
ポル・ポト率いる旧カンボジア軍事政権なみに冷酷な共産党政治になったのも、あまりにも多民族すぎる状況を力で押さえつけるしか内政安定策が無かったともいえますし、結果として賄賂で役人が堕落し、漢民族への恨みが集まり、そこに日本以上に急速な少子高齢化が襲っているとかそこまで話を広げてどうするんだ私。

さて、話を元に戻しまして。

そんな訳で28mmレンズ探しを続けている中で、今回買ったのがフォクトレンダーのCOLOR-SKOPAR 28mmF2.8というレンズです。
私が買ったのは写真の通り、Type1というバルナックライカ風味の強い外装を持つシルバーの個体で、マウントはVM、つまりライカMバヨネットマウント。
新品です。
何故かというと全然中古が出てこないんです。
L39マウントとかType2はいくばくか出てきましたが中古でも新品Type1のVMマウントよりはるかに高いんですよ。
そうこうしてるうちに新品在庫までどんどん売り場からなくなっていて、これは在庫があるうちに買うしかないと思い、中野のフジヤカメラさんで買ったのでした。
支払った値段は大体52000円。
下取り値引きとかあったので恐らく最安値に近いと思います。
ちなみにSEL28F20やSEL20F28で妥協していれば中古で3万少々。
それに比べれば高いわけですが、居並ぶライカレンズのプライスタグを見ていると文字通り1ケタ安いわけです。ライカレンズって中古でも2桁万円ですし。

で、買う前に心配していたのが鏡筒がシルバーであるがゆえの色のマッチング。
SEL16F28の時にも言いましたが、ボディが黒一色でレンズがシルバーって微妙に浮くんですよ。
もっと困るのはα7Cのようにボディにシルバーが配色されていても、そのシルバーとレンズのシルバーが微妙に色が違う場合。正直これが格好良くない。
ただ言ってしまえば格好の問題なので性能優先で考えればどうでもいいのです。
もちろんフォクトレンダーというかコシナはその辺もフォローしていて、COLOR-SKOPAR 28mmF2.8は全てのバージョンでブラックペイント版があります。
ただ、1万円以上高いんですね。
性能全く同じなのにお値段高いって私は納得できないんですよ。
あれば中古で全く構わないですし。
なのでシルバーを買ったわけです。
じゃあどうだったかというと、



意外と浮かなかったのはひとえに銘板と標準添付のレンズフードがブラックだったからでしょうね。
SEL16F28でもそうでしたが、銘板とフードが黒いと黒ボディに割と溶け込んでくれる気がします。
あとはこのシルバーの質感がプラスチックに銀色塗りました的な銀色ではなく、重さを伴った鈍い銀の発色という事もあると思います。

私はコンパクトさを求めてType1にしましたが、工夫にもなりませんがEマウントとVMマウントを埋めるアダプタにはヘリコイド機構がついています。
そして普段はアダプタ側のヘリコイドでピントを合わせているので、このレンズ自体についているフォーカスロック機構はどうでも良いといいますかマクロ撮影の時にしか使っていません。
ただ、ライカ本家よりロック機構の解除もロックも滑らかで力がいらないので撮影の邪魔になる事は少ないかと思います。
また、Type2は直進ヘリコイドになった以外にアルミを多用していますので、僅かでも耐久性を求めるならType1に分があると思います。
ただまぁ、初代UltraWideHeliarはもう修理不能となりオーバーホールまで拒否されましたので、コシナさんの会社としての姿勢には疑いを持ってますけどね。
ライカレンズを作る会社なら製造終了後1世紀は修理可能にしてもらわないと(ry

肝心な写りの話になるのですが、さすが最新設計の新品レンズ。
ピントピークのきちんと出た描写は鋭く、発色はやや青っぽくも豊かです。
青空を多めに入れた風景写真とか良さそうです。
ボディ側でコントラストを上げて彩度を落としても良いですし、逆にコントラストを減らして彩度を上げても良いです。
花や人物目的なら赤に転ばせても良いかもしれません。
外観はレトロでも中身は最新。ボディについていけるレンズです。
もっとも、私は1200万画素しかないα7SⅡで撮影してますので、α7RⅣとかの超高画素機で撮影してどうなるかは知りません。
ただ、ライカ自体が6000万画素機などを投入している中での新品ですから、相応の高画素対応はされてるとは思います。
1枚だけ雑なサンプル。フロントガラス越しに撮ってますが撮って出しです。
ナンバーだけは塗りつぶしましたけど。


オールドボルボの青のグラデーションやビルのガラスの質感など、私は現代的なレンズ設計だなあと判断しています。
確かF5.6位ですが、ボケもガサガサしてないですよね。

というわけで、私は総じて良いレンズと評価します。
解放Fが2.8を気にするかもしれませんが、風景やスナップシュートならF8以降まで絞るでしょうから1.4でも2.8でも大した問題ではありません。
何より写りが良くてコンパクトな事が重要です。
唯一星空撮影なら解放F値が物を言うかもしれませんが、その時はα7SⅡの最大ISO40万まで可という仕様に物言わせてF3.5か4位で撮ろうと思います。
もっとも、夜景ならRX10M3やRX100のM3以降で撮る方が良い結果になるでしょうけど・・彼らは普通に天の川撮れますからね。

まとめれば、軽快なフットワークを28mmに求める場合、Eマウントユーザーは難民になりがちですが、COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を頼ると幸せになれる可能性が高いですよ、という事になります。やっぱり中古市場で見かけないレンズは名品が多いですね。
あ、当然ですがこのレンズはMFです。
AF機構は入ってませんのでご注意を。
また、Type1に関して言えばフィルタ径が34mmととても小さい為、プロテクタでさえ入手性に難がある事に注意です。

では、では。
Posted at 2025/05/27 21:52:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記

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