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銀匙のブログ一覧

2025年05月27日 イイね!

COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。

COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。こんばんは、銀匙です。

さて、SONYのEマウントレンズはNEX3の発売当時に比べれば随分とにぎやかなラインナップになったのですが、銀塩時代のミノルタレンズラインナップと比べると大きな穴が存在します。それは

28mm単焦点レンズの少なさ

です。
先日紹介したSEL16F28も換算24mmですし、E/FE全て見回しても28mm単焦点はFE28mmF2.0の1つだけ。
そしてこのレンズも別にGとかでもなく、ワイコンとか付けて遊べますよ的な、あまり力を入れている気配が感じられないレンズです。

別にミノルタ時代を回顧したいわけではないのですが、私はずっとGRDigital4が手放せない、写真の広角といえば28mmという人間です。
そして28mmという画角に相応しい使い方といえばフットワーク、つまり自分が歩き回って近寄って離れてを繰り返して撮影するので重たいレンズは似合いません。

ゆえに銀塩時代から最新、一眼から引き延ばしレンズまで、特に小さくて軽そうな色々な会社の28mmレンズはだいたい手を出してきましたし、気に入らない物は下取りに出して整理しているのですが、これがなかなか残らないのです。
GRDigitalと同じメーカーであるリコーのライカMマウント用のGR28mmも買いましたが、α7Ⅱでもマゼンタ転びが酷くて使いこなせませんでした。
なのでいつまでもGRDigital4を手放せずにいますし、GRは1から3まですべて買いましたが、全部気に入らず1ヶ月と経たずに手放しました。
本当にGRDigital5が出ないかしらと肩をすくめるしかありません。

私が現在手元にフルサイズボディとして置いてるのはα7SⅡで、これはほとんどバルナックライカレンズ専用機と化しているのですが、マウントアダプタを豊富に揃えたとしても小さいレンズを求めればフランジバックが短いレンジファインダーレンズかミラーレスレンズを求める事になります。
換算24mmのSEL16F28や換算30mmのSEL20F28があんなにパンケーキなのはその辺りの焦点距離がパンケーキとして作りやすく需要もあるからだと思うのですが、なぜかソニーはAPSCなら18mm、フルサイズなら28mmというレンズを出してくれない。
24mmと28mmと30mm(35mm)は全部意味の異なるレンズなのですが、24と30があるから28は要らんと判断されてしまったのでしょうか。
24mmは複数ラインナップしているというのに、とても残念でなりません。

そして先程示したSEL28F20は実は何度も買いに行っては店頭で唸って結局買わないレンズの代表格なのですが、何故かといえば鏡筒が長過ぎ、そしてボケが汚いのです。
さらにいうとミノルタ時代のAF28mmF2を持っていて、そちらの方が描写や色表現は遥かに良いのです。LA-EA4経由前提になるので御世辞にも小さいとは言えませんが。
どうしてLA-EA5はあんな中途半端なまま捨て置かれているのか理解に苦しみます。ミノルタのラインナップをカバーするつもりがないなら、LA-EA5で全てのEマウントボディでコントラスト検出AFで良いからとりあえずAマウント全部AF化出来ますよとファームアップすれば今開いてる幾つもの穴をカバーできると思うのですが。

一眼レンズでも例えばオリンパスのOM28mmF3.5のように、写りも良く鏡筒が短くコンパクトなレンズはあります。ただ、直接OMボディで使うならともかく、OMマウントとEマウントのフランジバックの差が結構あり、α7SⅡでマウントアダプタを経由すると長物になってしまうのです。
オリンパスはオリンパスで社内が大変な事になって、フォーサーズ規格にとらわれすぎてフルサイズを出さないので折角のOMマウント規格が死蔵されてるとか色々ありますけどね。
フォーサーズで友達だったはずのパナソニックはシグマと共にライカバヨネットL規格でフルサイズ路線に乗っちゃいましたし。

じゃあ今まで買った中で良かったものは何かといわれると、
1)ORION15-28mmF6(L39マウント):
→圧倒的に軽く小さく、ライカマウントなのでアダプタも短く、写りも良い。ただし解放Fが6とかなり暗いし、パンフォーカスの実用はF8から。せめて解放F4ならと思う。逆光のゴーストとボケのざわつきに注意。なお今はまず売ってない。

2)OM28mmF3.5(オリンパスOMマウント):
→軽く小さく写り良し、ただしもともと一眼のOMマウント用なのでアダプタが長いのでα7での取り回しは普通。少々ボケがざわつく。最近妙に高騰中で店頭で見なくなった。

3)MINOLTA-AF28mmF2(ミノルタAマウント):
→写り良しボケ良し。一眼レンズとしては小さい方だがLA-EA4前提となるのでデカいし重い。まともな個体はほとんど見なくなった。

次点)MINOLTA-MF28mmF2.5(ミノルタMDマウント):
→写り良しでとても安価。一眼レンズなのでアダプタ長め、レンズ自体も長め。逆光のゴーストとボケのざわつきは多め。MDレンズの中でも割と珍品なので店頭であまり見かけない。

こんな感じです。PENTAXのSMC28mmもレンズ自体は小さいのですがいかんせんM42にしろAにしろフランジバックが長い。同じ理由でニコン・キャノン・リコーのレンズも候補から外れます。
フランジバックの短さだけなら圧倒的にライカですがズマロンにしろズミクロンにしろ、もはや狂気の沙汰のお値段となっています。
例えばズマロン28mmF5.6なんて46万、ズミクロン28mmF2に至っては80万とか100万とかそれどこの中古車って感じです。
MのELMARIT28mmなら中古で15万くらいからあるよっていう情報が妙に安く聞こえますけど普通に考えたら高いですからね。
唯一買えそうなのはL39の35mmズマロンでしたけど、そもそも28mmではなく35mmですし、それでも中古で7万です。
そういう意味では1のORION15は売っていれば中古で4万くらいですが、アルミ鏡筒が黒く腐食しやすく程度が良い物がまず出てきません。最近では店頭で見ること自体無くなってしまいました。
20mmルサールは再販されたのですがオリオンは出てこないですね・・

なのでSEL28F20で妥協しようかと思えば中古で3万くらいで買えてしまう。
焦点距離を2mm我慢すればSEL16F28なら1万円以下です。
単焦点に拘らなければSEL1855なら1万少々です。
いかにフットワークが軽くなるコンパクトな28mmレンズというものを欲すると酷い事になるかが解りますね。
なので前回はSEL16F28とNEX5Rというコンパクトなコンビを組み合わせてみた訳ですが、やっぱり欲しいんですよね、ちゃんと撮るための28mmってのが。

大きさだけなら少し前からアマゾンで見かける、中国製の某28mmF4.5のレンズなんかは結構良い線いっているのですが、致命的な事に絞り機構がなく、よりによって中途半端なF4.5での固定と解った時点で候補から外れました。

この辺りをカメラ屋の店員と話したのですが、たとえば最近中国製レンズメーカーでライカレンズのレンズ構成を丸パクリして10数万の値段をつけてたりするのですが、初動は良くてネットで評判になるも、少し経つと中古市場でだぶついて程なく新品が売れなくなるというパターンに陥るそうです。
そしてその中国から今も大量に転売ヤーが日本や欧米のレンズを買いに来ると。

現在は特許社会ですから、全く同じ形や機構にすると訴えられ、膨大な賠償金を払う事になります。
なのでフォーカシング機構で動かすレンズの枚数を変えたり、レンズ形状をほんの少し変えたりしているようですが、そこで弄り過ぎて肝心な描写やボケまで台無しにしたり、その形状なら必要ない筈のフォーカスロック機構をつけたりと、どうにも対応にチグハグな印象があります。
結局彼らは特許だけ小手先の技術で回避しようとするから、その製品がなぜそういう形をしているか、なぜそこが動くのかという意図を理解していないのだろうと店員は言っていました。
確かにCCTVレンズにライカ風フォントを印刷しただけの数年前の製品に比べれば製造精度は上がっていますが、進歩には光学的、あるいは使い勝手を意識した設計をする気があるかどうかが重要ですし、だとすればタイヤ同様、現在の中国製品にあまり大金を投じることに意味はないと思います。
刹那的に特許を回避した、安さだけが売りの見掛け倒し的製品のままなら、です。
韓国に関しては例えばサムヤンはMFに限ればかなり良いレンズを作っていますので、中国よりは技術をモノにしている感じがします。怖い怖い。

景徳鎮や料理、酒などを見れば分かるように、元々中国人は器用で頭も良く努力できる人達です。なのになぜ刹那的で短絡的な詐欺を働くことだけ本気になり、技術を会得しようとしないのか。
鄧小平があれだけ先進国の工場や企業を誘致したのに、クマのプーさん時代までかかっても何も変わらないのは勿体ないなあと思ってます。
戦後の現中国政権が国民同士を疑心暗鬼にさせる政策を止めない限り、刹那的に他人を騙して生きていくやり方は変わらないのかもしれません。
もっとも、本気で変わったら変わったで日本が没落するので困りますし、日本や欧米、ロシア、インドだって中国の事言えるのかといわれると黙るしかないです。
ポル・ポト率いる旧カンボジア軍事政権なみに冷酷な共産党政治になったのも、あまりにも多民族すぎる状況を力で押さえつけるしか内政安定策が無かったともいえますし、結果として賄賂で役人が堕落し、漢民族への恨みが集まり、そこに日本以上に急速な少子高齢化が襲っているとかそこまで話を広げてどうするんだ私。

さて、話を元に戻しまして。

そんな訳で28mmレンズ探しを続けている中で、今回買ったのがフォクトレンダーのCOLOR-SKOPAR 28mmF2.8というレンズです。
私が買ったのは写真の通り、Type1というバルナックライカ風味の強い外装を持つシルバーの個体で、マウントはVM、つまりライカMバヨネットマウント。
新品です。
何故かというと全然中古が出てこないんです。
L39マウントとかType2はいくばくか出てきましたが中古でも新品Type1のVMマウントよりはるかに高いんですよ。
そうこうしてるうちに新品在庫までどんどん売り場からなくなっていて、これは在庫があるうちに買うしかないと思い、中野のフジヤカメラさんで買ったのでした。
支払った値段は大体52000円。
下取り値引きとかあったので恐らく最安値に近いと思います。
ちなみにSEL28F20やSEL20F28で妥協していれば中古で3万少々。
それに比べれば高いわけですが、居並ぶライカレンズのプライスタグを見ていると文字通り1ケタ安いわけです。ライカレンズって中古でも2桁万円ですし。

で、買う前に心配していたのが鏡筒がシルバーであるがゆえの色のマッチング。
SEL16F28の時にも言いましたが、ボディが黒一色でレンズがシルバーって微妙に浮くんですよ。
もっと困るのはα7Cのようにボディにシルバーが配色されていても、そのシルバーとレンズのシルバーが微妙に色が違う場合。正直これが格好良くない。
ただ言ってしまえば格好の問題なので性能優先で考えればどうでもいいのです。
もちろんフォクトレンダーというかコシナはその辺もフォローしていて、COLOR-SKOPAR 28mmF2.8は全てのバージョンでブラックペイント版があります。
ただ、1万円以上高いんですね。
性能全く同じなのにお値段高いって私は納得できないんですよ。
あれば中古で全く構わないですし。
なのでシルバーを買ったわけです。
じゃあどうだったかというと、



意外と浮かなかったのはひとえに銘板と標準添付のレンズフードがブラックだったからでしょうね。
SEL16F28でもそうでしたが、銘板とフードが黒いと黒ボディに割と溶け込んでくれる気がします。
あとはこのシルバーの質感がプラスチックに銀色塗りました的な銀色ではなく、重さを伴った鈍い銀の発色という事もあると思います。

私はコンパクトさを求めてType1にしましたが、工夫にもなりませんがEマウントとVMマウントを埋めるアダプタにはヘリコイド機構がついています。
そして普段はアダプタ側のヘリコイドでピントを合わせているので、このレンズ自体についているフォーカスロック機構はどうでも良いといいますかマクロ撮影の時にしか使っていません。
ただ、ライカ本家よりロック機構の解除もロックも滑らかで力がいらないので撮影の邪魔になる事は少ないかと思います。
また、Type2は直進ヘリコイドになった以外にアルミを多用していますので、僅かでも耐久性を求めるならType1に分があると思います。
ただまぁ、初代UltraWideHeliarはもう修理不能となりオーバーホールまで拒否されましたので、コシナさんの会社としての姿勢には疑いを持ってますけどね。
ライカレンズを作る会社なら製造終了後1世紀は修理可能にしてもらわないと(ry

肝心な写りの話になるのですが、さすが最新設計の新品レンズ。
ピントピークのきちんと出た描写は鋭く、発色はやや青っぽくも豊かです。
青空を多めに入れた風景写真とか良さそうです。
ボディ側でコントラストを上げて彩度を落としても良いですし、逆にコントラストを減らして彩度を上げても良いです。
花や人物目的なら赤に転ばせても良いかもしれません。
外観はレトロでも中身は最新。ボディについていけるレンズです。
もっとも、私は1200万画素しかないα7SⅡで撮影してますので、α7RⅣとかの超高画素機で撮影してどうなるかは知りません。
ただ、ライカ自体が6000万画素機などを投入している中での新品ですから、相応の高画素対応はされてるとは思います。
1枚だけ雑なサンプル。フロントガラス越しに撮ってますが撮って出しです。
ナンバーだけは塗りつぶしましたけど。


オールドボルボの青のグラデーションやビルのガラスの質感など、私は現代的なレンズ設計だなあと判断しています。
確かF5.6位ですが、ボケもガサガサしてないですよね。

というわけで、私は総じて良いレンズと評価します。
解放Fが2.8を気にするかもしれませんが、風景やスナップシュートならF8以降まで絞るでしょうから1.4でも2.8でも大した問題ではありません。
何より写りが良くてコンパクトな事が重要です。
唯一星空撮影なら解放F値が物を言うかもしれませんが、その時はα7SⅡの最大ISO40万まで可という仕様に物言わせてF3.5か4位で撮ろうと思います。
もっとも、夜景ならRX10M3やRX100のM3以降で撮る方が良い結果になるでしょうけど・・彼らは普通に天の川撮れますからね。

まとめれば、軽快なフットワークを28mmに求める場合、Eマウントユーザーは難民になりがちですが、COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を頼ると幸せになれる可能性が高いですよ、という事になります。やっぱり中古市場で見かけないレンズは名品が多いですね。
あ、当然ですがこのレンズはMFです。
AF機構は入ってませんのでご注意を。
また、Type1に関して言えばフィルタ径が34mmととても小さい為、プロテクタでさえ入手性に難がある事に注意です。

では、では。
Posted at 2025/05/27 21:52:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2025年05月12日 イイね!

SEL16F28の再評価と、ALC-SH113を付ける為の改造方法

SEL16F28の再評価と、ALC-SH113を付ける為の改造方法こんにちは、銀匙です。

ソニーがミラーレス一眼としてNEX-3というカメラを発売した時、同時に発売された2種類のレンズ。
その1つであるSEL16F28(16mmF2.8の単焦点レンズ)は、35mm換算24mmという広角な撮影範囲とほとんどパンケーキといえる小さなレンズです。
また、NEX-3や5のキットレンズとして同梱されることもあったため、市場で目にする事は非常に多いと思います。

ただし、発売当初はNEX-3にしろNEX-5にしろ受光部の性能が悪く、SEL16F28もまた解放付近での周辺画質がズームレンズであるSEL1855と変わらない(むしろ甘い)ため、性能が悪い、期待外れという烙印を押されましたし、キットレンズとして数多く製造されたこともあり、現在においても中古なら1万円以下で手に入ります。

しかし、2025年現在よくよく考えてみると、実はそう悪い評価をしなくても良いレンズへと変わっているよ、ということをお伝えしようかと思います。
別にプログラム更新があったわけでもなければレンズ構成が変わったわけでもないのでレンズの基本性能はそのままです。
何が変わったかというと、受光部側、つまりボディの性能が上がりました。
それはNEXの割と後の方の機種であるNEX5N、5R、6、7、そして4桁αの機種を指します。
この辺りになってくるとオールドレンズを意識したのかたまたまの産物かは解りませんが、受光部が斜光や強い輝度差といった悪辣な環境でも表現出来るようになってきました。ゆえにソニーのミラーレスにオールドレンズを組み合わせる試みが発展していったわけです。
(注釈:銀塩フィルムは斜光等の悪辣な環境でも柔軟に対応してしまう為、古いレンズは総じて光がまっすぐ届くかという観点が設計に無い場合が多い)

そうしたオールドレンズに比べたら最初からEマウントのレンズとして設計されているわけですからオールドレンズでも使えるボディは当然SEL16F28の描写も良くなっていったわけです。
ただしSEL16F28側も最低F5.6、出来ればF8まで絞り込んでやらないと周辺画質は悪いです。解放にするなら日の丸構図で周辺はぼかす、というルールは変わりません。

また、数年前であれば4~5千円とかで売られていた中国製のAPSC単焦点レンズも昨今の円安のせいか便乗値上げなのか、1万円とか2万円とかのプライスタグになりました。昔から絞りリングを強く回すとレンズ自体が分解してしまうといったトラブルはありましたが、最近はよく見れば絞りが固定で変えられないといった基本機能すらロクに無い粗悪品まで混ざってくるようになりました。
それに比べたらF2.8からF22まできちんと絞りがボディ側で制御できるSEL16F28は、生真面目に作られた「ちゃんとした」レンズです。

他にもワイドコンバータ装着により35mm換算18mmという超広角を撮影できるようになったり、その時の描写がむしろ非装着時より良い(?)なんて噂も流れました。個人的には非装着の時と変わらず割と良い範囲、という評価です。

更に言うと、ジャンル的に非常に近いレンズとしてSEL20F28があります。
こちらは35mm換算30mmのパンケーキレンズですが、描写性能という意味では正直SEL16F28とあまり変わらない、ぱっと見では全く見分けがつかないレベルです。なのにこちらの値段は中古でも3万円付近です。

他にもSEL16F28より後に売られた電動ズームであるsel1650pzなんかと比べたらSEL16F28はずっと良い写りをするのです。

別の話をすると、悲しい事にサードパーティを含め、薄型軽量のいわゆるパンケーキレンズはどこも作ってくれません。ミラーがあった一眼レフカメラのように、重厚長大なレンズばかりが出てきます。
現在でもSEL16F28はEマウントレンズの中で最も軽量です。
(SEL16F28は67g。SEL20F28でさえ69gなので負けています)

ボディの性能向上、競合レンズの劣化と価格高騰、ミラーレスカメラを取り巻くレンズのトレンドの変化、そうしたものが重なって、SEL16F28の価値が相対的に向上しているわけです。

ただ、このレンズを手に取った方なら、多分1度はこう思った事でしょう。
レンズ前面の面積に対し、前玉(最も表にあるレンズの大きさ)が小さい、と。

今も時折見かけますが、銘板(PENTAX SMC50mmF1.4とか書かれているレンズ前面の刻印部)がレンズより大きすぎると、なんだか安っぽいというかショぼく見えてしまうのです。

そしてなぜか、ソニーはこのレンズを銀色鏡筒で売りました。
SEL20F28が高い理由に、黒鏡筒だから、というのがあります。
それだけユーザーは黒ボディに銀鏡筒を嫌がった、とも言えます。

また、SEL20F28やSEL30M35は同じく前玉が小さいのですが、フード形状が内側に入り込む特殊なデザインであるためレンズが目立たなくなり、上手く格好良さを保っています。
この特殊なフードは単体で販売されており、それがALC-SH113というわけです。
純正で2000円もしない、コスパの良いフードです。

もしNEX5Rのように小さなボディとALC-SH113を取り付けられたら、SEL16F28を付けた姿はこのような感じになる事でしょう。



ミラーレスが小さくて格好良かった頃のスマートさがあると思いませんか?
フードのおかげでボディが黒、レンズが銀というチグハグさも目立たないですし。
ところが、SEL16F28にしろ、SEL1855にしろ、ALC-SH113は取り付け不可となっています。本来SEL16F28やSEL1855につけられるフードはALC-SH112という花形フードですが、これだととても大きくなってしまいますし、前玉が小さい事を隠せないのです。

ALC-SH113はSEL30M35とSEL20F28専用であり、SEL1855は明らかに四隅が蹴られてしまうのでどうにもなりませんが、SEL16F28につけてみると何もしなくても蹴られないんですね。

じゃあつければ良いじゃないかとなるんですが、1つ問題が起きます。
ピントリングがフードに圧迫されて全く回らなくなってしまうのです。
強いて言えば力を込めれば回りますが、フードまで回って外れてしまいます。
確かに対応不可というだけあります。
SEL16F28のピントリングはエンコーダー、つまり電子式なのでAF時には回りませんので、このままでもAFなら使えはするのですが、長期的に見ると圧迫し続ければ不具合につながりそうです。

ではどうするか。
よく接合部を見ると、フードの後端とピントリングの先端が内側で微妙に擦れているわけですね。下図でいう赤線の部分です。



後は微妙にフードがロックしきれていないというのもあるんですが、そちらは解決しなくても最後の方で締め付けはあるのでよしとします。

で、改造方法なのですが、フードの後端全体をほんの少し削ります。
下図の赤線で挟んだ部分を薄くする感じです。


具体的にはサンドペーパーの320番を平らな台の上に置き、その上でフードの表面を上に、後端の削る側をペーパーに当て、円を描くようにそっとやすり掛けしていきます。
力を込めると斜めに削れますので、フードにそっと手のひらを乗せて動かしていきましょう。
少し削っては埃を飛ばし、嵌めてみてピントリングの動作を確認する、そんな感じです。
可能であれば320番で良い感じまで削ったら400番か600番のペーパーで仕上げの慣らしをし、最後にエアダスターで吹き、ウェットティッシュでカスを拭ってあげれば十分でしょう。

下に作業前後のフードを並べましたがほとんど差異はありません。
ほんの僅かな干渉とみて良いです。


これでSEL16F28にALC-SH113が取り付けられるようになり、手のひらサイズの24mm単焦点カメラの出来上がりです。
下記はNEX-5Rとの組み合わせですが、無駄な凹凸も少ないのでポケットに入れても比較的出し易いです。



また、ALC-SH113は49mmフィルタをレンズにつけてからフードをかぶせる事が出来るので、UVやプロテクトフィルタを付けてもカメラの厚みが変わりません。

曲がりなりにもNEX5RはAPS-C受光部を持ったカメラですから、GRDigitalほど目の前の光景を芸術にはしてくれませんが、スナップシューターとして十分いい仕事をしてくれると思います。

さすがに今からNEX世代のボディを買うのは個体がそもそも居ませんし、故障品も増えてきましたので選別は必要ですけどね。
4ケタα機はマイナーなせいか高いですね。
α5100とかでさえ5万とかですものね。
α6400なんてボディだけで10万以上しますからね・・
まぁGR3はもっと物凄いプライスタグだし入手困難なので、中古市場が爆上がりしているコンパクトカメラを買うくらいなら、いっそ中古のNEX-5Rとか5Nとか探してSEL16F28を組み合わせてみるのも良いのではないでしょうか、という話。

ほんとにカメラ周りも高くなりましたね・・
Posted at 2025/05/12 15:17:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | NEXとオールドレンズ | 日記
2025年04月27日 イイね!

2025年時点でのオールドレンズとカメラ事情

こんにちは、銀匙です。

私は2007年頃からカメラの趣味を始めたので、後数年で20年になります。
そして時々中古カメラやオールドレンズ事情とかオススメレンズとかを紹介してきたので、今回もちょっと触れてみようと思います。

まず結論から言うと、カメラもレンズも高くなり過ぎて、おいそれと手が出せないものになってしまいました。
主たる要因は国内外の給与格差とインバウンドに紛れた外人転売屋の流入です。
そこにNISA等による円資産での米国株購入で歴史的な円安に振れていることも外人にとって割安感を加速させています。
元々あった半導体不足と物価高のトレンドなどがぴたりと嚙み合い、2013年発売の初代α7Rが18万円前後だったのに対し、最新のα7R5はついに57万円に達してしまいました。
ちなみに初代無印α7は14万9800円だったりします。
更に言うとAPS-Cボディでは初代NEX-3がレンズキットで7万円でしたが、現在のα6400はボディだけで13万円です。

α7系だと第2世代のα7Ⅱ、APS-C系だとNEXと呼ばれていた頃はまぁまぁ買える値段だったわけですが、その後はうなぎのぼりでしたね。
とはいえ、その頃はまだ「新品の価格」だけであり、中古価格は妥当でした。
ところがコロナショックの後の異様ともいえるスタグフレーションで円の価値が暴落し、食料品の値上げに気を取られている間に中古市場もまた、静かに急速に値上がりしたのでした。
さらにここ2年程度に限るとコンパクトカメラがブームになっているようで、たとえばもう修理すらしてもらえないGRDigital4でも5万以上の値が付いています。
新品でも39800円だったニコンのB700なんて、まともな程度なら5万円です。
ただし、何でも買取値はしょぼいままなんです。だから売り時でもない。
例えばGRDigital4は完全動作している物でも下取りで大体2万円、B700に至ってはたった15000円にしかなりません。
ちょっと異常ですよね。

なので今からボディを買ってレンズを買って1から始めよう、ちょっと試して合わなければ売れば良いや、というスタイルはさすがにタイミングが悪いです。
特に新品で買うのは費用対効果が悪すぎると思います。
待ったところで値が下がるのかと言われると、金相場を見る限り・・ね。
プーチンが死んで欧州の穀物事情が落ち着かない限りは無理な気もします。
更に言えば何でもスマホが駆逐していくので、状況が戻ってももはや製造してくれない、なんてこともあるかもしれません。
コンデジは防水モデルとかを除けばそうなりそうな気がします。
実際、車のアフターパーツでもカーオーディオとポータブルカーナビは本当に国産品が駆逐されかけています。こちらはスマホと粗悪な中国製品のダブルパンチによるものですが、車内でショートして燃え出しては困りますから、ちゃんと製造された国産メーカー品が消えない事を願いたいものです。

さて、カメラの中古市場で始めようとした場合ですが、こちらも考える事は皆同じですし、さらに外人の転売ヤーと争う事になります。
現に最近新宿の中古カメラ屋に行くと、中国人と思われる連中が何人も店内で中国語で通話しながら店内を我が物顔で歩き回り、日本人の客を押しのけて店員を呼びつけては大声で結果を通話する、なんてことが日常茶飯事なのだそうです。
私も現地文化を無視した傍若無人なさまを見ていましたが、こんなことなら1ドル70円位の超円高時代の方が良かったなあとしみじみ思いました。
だから中国人は世界から嫌われるという事をそろそろ学んだ方がお互いの為だと思うんですが。
ただ、日本人もエコノミックアニマルとか言われてたバブル時代、欧米であんな事してたんだとしたら恥ずかしい限りです。

とはいえ。
いわゆる性能では最新の物には劣りますが、エントリー機として普通に使えてオールドレンズの相手位なら出来るよ、という選択肢はあります。
現状だと例えばα7の第2世代、α7Ⅱ、α7RⅡ、α7SⅡ辺りですね。
オススメはα7SⅡでしょう。
このシリーズはバッテリーがNEX系と同じNP-FW50なのですが、純正も互換品も数多く出回っており、初代よりはボディ強度も受光部のクセも少ない。
連写性能や果てしない細部の描写となれば最新型の方がいいでしょうが、今度はオールドレンズの方が対応しません。
例えば私はライカのズマールというとんでもないクセ玉を持ってますが、α7SⅡに取り付け、ピクチャプロファイルをPP7のモノクロとかにして撮影してます。
この方がクリエイティブスタイルでモノクロを選ぶより色々弄れるんですよ。
α7SⅡは35mmフルサイズ機ですが、高感度対応する為に1200万画素しか持っていません。その割に暗いとすぐノイズ入りますけどね。
しかし第2次世界大戦前の1938年とかに作られたズマールはCMOSなんて設計前提にしていません。
それどころか何でも受け入れてくれる銀塩フィルムの、それも大して技術が進んでいない時代のレンズですから、受光部側が悪食であればあるほどいいわけです。
ちなみに64GBのメモリカードで撮影可能枚数は6000枚を超えます。
1週間の撮影旅行でスナップショットし続けても使いきれませんし、MF専用のオールドレンズだとバッテリの減りも穏やかなので、実質バッテリ1本で1日撮り放題です。
PCにコピーする時も1枚2MBくらいしかないのでとても快適です。
それでも画像サイズは2700x1800くらいなので、24インチ前後の2Kモニタならそのまま、フルHDMI程度の画面なら切り取るか縮小して壁紙として使えます。
先ほど言ったピクチャプロファイルとかで色々弄るとフランス映画風の写真になったりモノクロ写真でも設定の幅が広いので面白いです。

画質で言うとα7RⅡが一番ですね。4240万画素は伊達ではありません。
撮影した一部を切り取って壁紙に使う、なんてことも出来ます。ファインダーもT*コートですし見やすいです。α7SⅡと比べてもさほど高い訳でもありません。
注意点としては1枚の画像サイズが大きいので撮影テンポが遅くなること、それなりに転送速度が高く、記憶容量のあるSDHCメモリカードが必要ですという事ですが、後者は今なら大丈夫。十分良いものを選んでも妥当なランニングコストで運用できるでしょう。なお無印は初代からの伝統通り一番そつがなくお安いです。
α7の第2世代は複数のオーナーを渡り歩く間に荒っぽく使われた個体も増えてきているようです。液晶のコート剥がれ、本体の凹み、傷、塗装の剥がれなどが目立つ機体は避けましょう。
また、インバウンドのせいでしょうが、日本語非対応の個体も見受けられますので買わないようにしましょう。Ebayとか見てて思うのは、海外の人って使い方が荒いです。傷とかゴム剥がれとか何も処置せずに使ってますし。
何がExcellentだMintだジャンクだろうこんなものと立腹したのは1度や2度じゃありません。

APS-C受光部のボディについては、今は買う理由がありません。
NEX系のカメラボディは中古屋でほぼ値段がつかなくなりましたし、市場からも消えました。
αの4桁ボディに関しては地味に高いのに電子水準器さえついてない個体もあり、さらに撮影範囲が狭くなること、販売価格などを考えると推奨できません。
7万でα6300を買うなら8万でα7Ⅱ買った方が良いと思います。
まぁ連写性能を重視し、APS-C専用のEマウントレンズだけでやりくりしていくんだっていう考えなら止めませんけども。
後は奇跡的に出てきた程度の良いNEX6で遊んでみたいとかね。

そして何より勧められないのがコンデジです。
上に述べたGRDigital4を5万で買うとか、GR3を12万で買うなら、正直スマホに良いカメラアプリ入れた方がいいんじゃないかと思います。
確かにスナップショット専用とか価値が無いわけじゃないんですけど、今のブームの理由はレトロな写りだそうですから、スマホでレトロ風に撮影したも変わんないと思いますし、意外と普通に写るんですよ、コンパクトカメラって。
ただ、困るのはアフターレタッチがほぼできません。パパッと撮って誰もがまぁ及第点といえる写りを大体のシーンにおいて行えて、そつのない写りというのが大抵のコンデジの作り方です。
ただ、そうじゃないコンデジもある。
私もこう言ってますけどGRDigital4やdp0クアトロ、RX10M3とか持ってますしね。
ただ、稼働率という意味で言えばクセの強いdp0クアトロが一番多いです。
「完全静止状態で風景を撮影する持ち運べる中判カメラ相当のコンデジ」と、ハッキリ使途が決まってますからね。それが必要なら必ず持ち出します。
遠方に出かける際にRX10M3だけとか、出来るだけ荷物減らしたくてGRDigital4だけってこともしなくはないです。ちょっと不安ですけど。
ただ、いずれにしても今買うには高すぎるんですよ。
せめて今の半額位でないと。
GRDigitalは3なら5年くらい前なら2万切って売ってましたからね。
さすがに今の相場はおかしい。

それと、レンズの方でも1つ注意したい情報があります。
名指ししてしまいますが、コシナ、つまりフォクトレンダーとライカ用の一部のカールツアイスレンズです。
何が問題かというと、もう修理不可なんです。
例えばUltraWideHeliarの初代は修理不可と断られます。これはメーカーもそうですし、一般の修理業者でも私が知ってる所はアウトでした。
確かに新規発売年は2000年であり、そこから考えれば25年前なんだから無理と思われるかもしれませんが、同じく電子部品を持たない金属とガラスの塊という意味では100年近く前のライカの戦前のレンズなんかは普通に修理してくれるところがある訳です。

私が外国というか欧米で評価している数少ない点の1つに、レンズに限らずとんでもなく古い製品でも部品が手に入るという事。
車で言えばイギリスやアメリカでは60年代の車であろうとも部品を作ってくれる業者が無数に存在し、T型フォードでさえ直せるわけです。
日本車のように製造終了後7年経ったら後は基本的に在庫部品のみ売るという姿勢よりこの辺は好ましく思います。中国もこの辺は欧米を真似したらよかったのに、どうして日本や韓国の使い捨て文化を真似してしまったのか・・
まぁ日本車の部品を中国製の互換部品があった所で買いたいかと言われると微妙ですけどね。ミッションギアとか焼き入れして無くてアクセルひと踏みで歯が欠けそう。それで連絡しようとしたら既に倒産してて行方不明ってね。

さて。
カメラボディを持ってる人なら次にレンズとなるでしょうが、こちらも新品市場はあまり芳しくありません。品数は確かに増えましたが、初代NEX-3とかの時代に比べ、ミラーレスカメラ用のレンズは信じられない程大きく重く高くなりました。
結局一眼レフのデジカメが駆逐され、ミラーレス自体が肥え太った形です。
プリズムファインダーがEVFになっただけやんかってね。
個人的にはNEX6の受光部がフルサイズになった物を見たかったですが、それをもう少し太らせたのが今のα7Cシリーズと言えなくもありません。
圧倒的に重くて大きいですけど。

で、レンズに話を戻しますが、特定個体をオススメすると外人転売ヤーに荒らされるから言えない・・というわけでもなく、さすがに1980年代のレンズと言えどもう40年前なので、一概に勧められないんです。
まず状態の話があって、直せるのか直せないかがあって、ちゃんと動くならどれくらいの良さや特長があって、それで販売価格が幾らだから買って良いよ、みたいな感じなんですよ。

例えば私は先日、ずーっと探していたカールツァイスのフレクトゴン25mmF4のゼブラモデル(M42マウント)を25000円で買いました。
注釈にオーバーホール済とあって、実物でもレンズが大変綺麗で、絞りもピントリングも滑らかに動いていて、それでこの値段なら良いという判断です。
実際α7Ⅱにつけてますが悪くないですよ。昔から良いとされている広角レンズですからね。
ただ、まぁ28mmクラスのレンズがゴロゴロ良いものがありますし、値段も安いわけです。それこそEマウントレンズの最初の1本であるSEL16F28だって35mm換算24mmで、大きさ比べたら天と地の差があります。
そしてそこまで写りに差が出るかと言われたら、出ません。
SEL16F28だってF8くらいまで絞り込んだら結構いい写りしますよ。さすがに両者横並びできちんと撮ったらフレクトゴンに軍配が上がりますけど大きく重いのはそのとおりですからね。
だから25000円なんだと言われればそうなんですが、まぁ書物やレビューとかで見ていて、いつか縁があったら手にしたいなと思っていた1本と巡り合ったから買ったという、その人にしか分からない部分込みでの「買い」な訳です。
ちなみにこれは昔の方が高かったです。
10年前は6万とか8万とかのタグがついてる事もありました。
新しいレンズが11mmとか14mmといった超超広角レンズがゴロゴロ出てきて、今となっては25mmなんて広角でもないよ的な評価になったんですかね?
かくいう私も最広角はHeliarHyperWideの35mm換算で10mmというレンズを持っていますけど、18-24mm程度の広角の方が撮影しやすいんですよね。それ以上広いと余計なものを画面から外すのに苦労しちゃって。

そういうわけで、例えば私のようにカタログとかレビューとかで想像を膨らませつつ巡り合った時に買えたら買うとか、常に世界で最も広角を集めるんだとか、カーレースの撮影の為に超望遠の一番良いレンズを探し続けるんだとか、自分の旅行にあったセットを探すんだとか、自分と同い年のレンズをコレクションするんだとか、まぁ人によって理由も用途も違います。
ただ、いずれにせよオールドレンズは傷んでいて普通です。一概には言えませんけど、新品で売ってる最新のレンズに比べたら性能で劣るかもしれません。
必ず言えるのは、自分の目で実物を確かめて、動かせる部分は動かして、何となく引っかかる気になる点が無ければ買ったら良いという事です。
見落としてたら自分が損するだけですし。
見る所は異なりますが、概念としては中古車買う時と同じ嗅覚が求められます。

全体的に回りくどかったり曖昧な表現になっているのは転売ヤー対策ってのもあるんですが、上辺だけさらって自分のネタとして発表するどこぞのチューバー対策という意味もあります。
彼らは自分で探さずボットに収集させてAIで要約しますからね。
なのでここにたどり着いた普通の人はさらっと書いてある事とか、行間を読んで頂けると嬉しいです。

Posted at 2025/04/27 14:31:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | α7とオールドレンズ | 日記
2025年03月21日 イイね!

パジェロミニを手放しました。

ご無沙汰してます、銀匙です。

今日はタイトルの通り、パジェロミニを手放しました、という話です。

平成8年式ですから2026年で丁度30年を迎えるというご長寿車ですが、通勤用とにしてもリッター11kmは切らない燃費を維持しておりました。

ただ、最近の狂ったような値上げラッシュでガソリンも高騰し、私が失業したこともあり、2台持ちはさすがに厳しいなと。
で、残すならどっちとなった時、スイフトの方はまだ燃費がリッター15km位あるのと、車齢も10年経っていないし、家族も乗せられるわけで、どう転んでもパジェロミニを手放すしかないよねという事で売ることにしました。

やー、パジェロミニのMTで4WDモデルとはいえ、NA・14万キロ超え・車齢29年の軽自動車となると値段つかないですね。
最終的に4万円で売却となりました。
そんな値段でこの車が買えるなら私が買いたかったよ。
次に買った方、隅々まで整備してありますので長く乗ってあげてください。

余談ですが、急いでいる時はネットの買取業者はアテになりませんね。
他の月はともかく、3月は軽自動車にとっては大きな境目の月です。
4月1日に持ってた人が税金を1年分前払いし、しかも還付がありません。
3月中に全ての切り替え手続き完了をと考えると、ファーストコンタクトに時間使っていられないのです。

しかし今回、例えばMOTAは依頼から丸1日放っとかれました。
登録ボタン押した後になって、その日の18時以降にならないと値段解らないとか表示してくるんですよ。登録したの朝7時ですよ?
しかも登録はキャンセルできませんとか、登録するまでそういう話無かったよねと、詐欺的な手法にかなりイラッと来ました。
そもそもみんカラで査定と出たので、へーやってるんだーと思いながら登録したらMOTAだったという。
MOTAはあまり評判良くない(ウィカーズとかネクステージとか怪しげな店が上位を占めちゃって、しかも査定額を後で下げてきてトラブルになるとか口コミで書いてありました)ので依頼するつもりなかったのに。
まぁ電話かかってきたらもう車ありませんと断るしかないのですが。

ちなみにMOTA以外にも旧車王とかにも依頼しましたが、別途電話しますんでその時いつ出張査定するか日程決めましょ的にのんびりしたお返事。
サイトの宣伝では当日査定だのお待たせしませんだの書いてるのに。
しかもその電話すらいまだに来ません。差異がありすぎます。

そんな感じなので3月中に手放したい人はネットではなく実店舗を勧めます。
店舗の人も言ってましたが、結局車種や程度から幾らで買い取るかというのはどの店も同じものを見ているんだそうです。
そして中間マージン切るったって限度があるので、そうそう差は出ませんよと。
実際4つ回りましたが数千円位しか違わなかったです。
なので、景気の良い事書いてある業者は、結局後からグチグチ言って支払いを渋るだけなんだと思います。
実際ウィカーズとネクステージに対してはそういう口コミ見かけましたし。

まぁ買ったばっかりの現行アルファードとかR32GTRとかならともかく、普通に距離走って買い替えようかなという、人気ど真ん中でもない車ではそうそう買取値に差なんて出ないわけですよ。
ならばちゃんと個人情報部分は切り取ってシュレッダーしますよとか、いついつまでに振り込みますよとか、手続きをちゃんとしてくれて報告もするよと約束してくれる店に売った方が良いかなと思ったわけです。
夢も希望も無い話ですが。

それにしても、2021年に入手した時はガソリンもリッター120円とかそんな程度だった気がするのですが、今やリッター170円以上。
それもこれもプーチンがいつまでもしつこく戦争を止めないから。
ほんとに、老害1人の為に世界中が迷惑しています。

世にはびこる憎まれっ子が多すぎてかないません。


追伸:
結局MOTAはその日の夜で1社しか名乗りが無く、それがネクステージで、しかも最高額でさえ店舗に買い取ってもらった額より低かったです。
既に売却しましたと電話したらじゃあ登録消しときますと淡々と済んだので、今の所ネクステージには思う所はありません。
MOTAには「騙された」と思っていますけど。

更に追伸:
旧車王からは翌日の昼過ぎに電話がかかってきました
「当社で買い取りできない車種という事をお伝えします」
だってさ。
なんか掲載レビューがポルシェばっかりで何で旧車王なのにポルシェばかり?って思ってたんですが、要は高級車の古いモデルしか扱わんという事かな?
まぁ売った後だったんでそうですかの一言で終わりましたけど、あてにして電話した人なら怒り狂いそう。

結論:
ネット買い取りってロクなもんじゃないですね。

Posted at 2025/03/21 18:04:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2024年07月21日 イイね!

納車から3年、車齢28歳になりました。

納車から3年、車齢28歳になりました。












こんにちは、銀匙です。

パジェロミニを購入して、3年が経っていました。
最初の半年間は大なり小なりの問題解決や予防整備に明け暮れてましたが、それ以降はエンジンオイル交換位で済んでます。

装備としては現代社会で必須のETC、ドラレコ、カーナビ以外には扇風機を追加したくらいです。
なぜかというとご想像の通り、古い軽自動車ゆえエアコンが弱いんですね。
暖房はよく効きますが、冷房がね・・
車体色が白なのと、一応吹き出し口からは15度前後の冷風が出てるので耐えられないほどでは無いのですが、今日みたいに関東で37度とかいう日には冷房がなかなか効かない。扇風機があると内気循環の助けにもなるようです。
この問題があるので真夏は全然走行距離が伸びず、大体年間5000km弱で推移してる感じです。そろそろ14万キロが見えてきました。

そんなわけで、この3年間を振り返っても別に出先で故障して困ったとかそうしたこともなく、案外金がかかりません。
四半世紀経過した中古車なんて1年か2年で廃車だろうなという予想は大きくハズレまして、燃費が13km前後で安定してることからも普通にサブカーとして買い物とかに使ってます。
MTなので渋滞が解ってる通勤には使いませんが、車幅が狭い車は狭い道でも運転が楽なのでね。

買う前から懸念してましたが、エンジンはNAで非力なので高回転まで引っ張ることが日常です。
設計段階から高回転エンジンであり、レッドゾーンも8000設定です。
バイクみたいですよね。
4気筒なんで滑らかですし嫌な音ではありませんが、6000超えると普通にうるさいです。
5速5000回転位で高速で90km巡航くらいです。
それ以上も出せなくは無いのですが、騒音で耳が痛くなるので追い越しの時くらいですかね。それでも110kmが限界って感じです。
ここまでギヤ比が低いと普段は1速が使い物にならないです。
通常モードのファイナルギアがもう少し高かったら良いなってよく思います。
クロカンなんで登坂力稼ぎたかったのかなとも思いますが、それなら別途Lモードがありますからねえ・・4WD-Lにしておけば普通に砂丘走れますし。

というわけで多分来年の車検も通せるんじゃないかな。
例のロービーム検査うんぬんにかんしても、この車はヘッドライトレンズがガラス製だし対象年式未満なんで無関係ですし。
ただ、その頃にはタイヤ一式交換でしょうね。さすがにFRベースの軽といえど4年も使えばヒビも進んでくるでしょうし。

総括として、購入から様々な予防保全入れて、なんだかんだで100万くらいはかけましたから、これからも頑張って欲しい所ではあります。

あとは馬鹿みたいに跳ね上がっている夏の最高気温とガソリン代がどこまで行くかですね・・両方とも落ち着いてほしいです。

Posted at 2024/07/21 13:05:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記

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「COLOR-SKOPAR 28mmF2.8を買った話。 http://cvw.jp/b/161516/48454387/
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