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銀匙のブログ一覧

2018年12月15日 イイね!

800mmの35mmフルサイズカメラ用レンズと月。

こんばんは、銀匙です。

師走に入り、昨年はそれでも海原の日の出を求めて夜中から出ていたものですが、今年は平日が多忙なためすっかり週末は家にいる始末。

半月ほど前になりますが、たまたま暇つぶしに見ていたオークションのサイトで、500mmのミラーレンズを見つけました。
YASHICAのCONTAXマウント用のレンズです。
いわゆる廉価ラインのレンズで、ネットでの評判もあまり聞きません。
ただ、当時のタムロンやシグマのミラーよりは良さそうかな、という印象のようです。

ちょっと競ってしまったので希望額を超過しましたが、まぁ数千円の出費。
競り落とした後、amazonでY/Cマウントをm43マウントにするアダプタを発注しました。
届いたミラーレンズは正直だいぶカビてましたし、何となくミラーも曇っている。
清掃を一通り行ってからE-PL3につなげて撮影したのが、これ。



Web上で見てこんなもんですから、モニタの壁紙とかにすると惨憺たる有様です。
もやもやです。
※一応、レンズ内気流対策で外に30分放置しておいてこれです。

で、以前から保有しているNikonのコンデジであるB700を月モードにして撮影したのがこれ。


たった1/2.3型センサーとはいえ、258mmの最新鋭レンズで見るとこれくらい写せるわけです。
ミラーよりよほどマシ。
ただ、やはり1/2.3型センサーの限界は見えてまして、23インチモニタの壁紙に耐えるほどではありません。
同じセンサーサイズのP900とかP1000とか物凄くお高いカメラなのですが、あっちは写り良いのかしら?それが怖くてあれは手を出せません。

ふむ。
やはり月を壁紙で使える程度に撮るにはBORG沼とかVixenとかケンコーといった天体望遠鏡買わないとだめなのか、でもエントリークラスでも軽く5万行くし、置き場所がなあ・・
月の画像ダウンロードした方が安上がりで確実じゃないの?いやいやそれじゃ趣味として・・

とまぁ、そんな風に悶々としていたのですが、つい先日、新宿で見つけてしまったのですよ。

 テレトキナー800mmF8

しかもお値段15000円。これはお手頃。
レンズの状態も良かったので早速譲っていただきまして。

このレンズ、カメラ用のレンズですから絞りとかピント合わせ用のメモリとかあるんですが、マウントがTマウントなんですね。
Tマウントというのは主に天体望遠鏡で使われている共通規格のマウントで、TマウントからNEXとか、Tマウントからm43といったアダプタを手に入れることで、カメラマウントが変わってもレンズは使い続けられるんです。
天体望遠鏡は簡単に数十万に達しますからそう簡単に買い換えられないですしね。

で。

おまけでついてきたのがTマウントからミノルタAマウントに変換するアダプタだったので、更にミノルタAマウントからEマウントに変換するアダプタをかませて、

 レンズ-Tマウント-ミノルタAマウント-Eマウント-NEX5T

といった感じでテレトキナーとNEX5Tをつなげました。
それを上から見たのがこの写真です。



ラブリー・・・
三脚は足を延ばしていませんが、足元の500mmミラーを付けたE-PL3が実に可愛らしい。
三脚の隣にあるのがテレトキナー800mmF8とNEX-5Tです。
NEXは一番上にありますが、もはやレンズのおまけ扱いです。
全長76cm、対物レンズ口径は驚異の11.5cm。
では、ミラーレンズと並べてみましょう。



500mmミラーレンズよりでかいわけです。
まぁ800mmで同じ開放F値なんですから大きいのは当然なんですけどね。
とにかくデカい。
これくらい長さが違う。



ちなみにこの雲台はα7系に400mmAFレンズを付けて、多少ネジを緩めてても内蔵されたスプリングが働いてスムーズに動かせるのですが、このテレトキナーを乗せるときっちりネジを締め上げないと勝手に動いてしまいます。それくらい重い。
だから月を追いかけるのが超面倒くさい。

お前ここまで引っ張ったんだからこれでショボかったら解ってるだろうなと思ってるでしょう?
そうですよね。
ではテレトキナーとNEX5Tで撮影した月をご覧いただきましょう。
じゃん。



凄いです。
まるっきり次元が違います。

ちなみにミラー500㎜もB700も、掲載した写真はすべて同じ日、ほぼ同じ時間帯に撮ってます。

テレトキナー圧勝ですよね。
ただし。
テレトキナー800㎜はミラーではない、天体望遠鏡で言うと屈折式という、まぁカメラでおなじみの構成です。
ですが、カメラ用の300mmくらいの安い望遠レンズでも普通に起こりますが、この構成は超望遠になるほど酷い色収差が出るんですね。
テレトキナーも出ます。それも尋常じゃないくらい出ます。
昼間に使おうとは思わないくらい。そして月面撮影でもモノクロの方が良いかなと思うくらい。

対してミラーレンズは色収差が理論上は出ません。
ただ、レンズ内気流の乱れとか、基本的に暗いとか、良いミラーレンズは桁違いにデカくて高い=カメラ用の500mm程度で良い物は無いとか、こちらも欠点があります。
手にしてるミラーはかなり程度が悪いので、本当ならKENKOがOEMしてるSAMYANGの800mmミラーとかを新品かそれに近い中古で買わないと比較できないですけどね。

そう見ていくと、B700はちょっと拡大すると1/2.3型センサーの限界が見えてしまいますが、多少縮小する方向で小さめの画像として壁紙にするならアリだと思いますし、なによりお値段がシステムトータルで4万しませんし、撮影もその後もお手軽です。旅行に持ち出すのも可能です。
35mm換算すれば1440mmですが実際のレンズはたった258mmですし、EDとVRで武装してますから色収差もほとんどありません。
さすがに列車や飛行機の旅にテレトキナー抱えて行く気は起きませんが、B700は24-1440mmのズームレンズですから1台持っていけば事足りるわけです。まさにツアースペシャル。

そういうわけでB700とテレトキナーはそれぞれ住み分けるんじゃないかなと。
YASHICAのミラーはもうちょっと頑張って欲しかったなあ・・うーん

Posted at 2018/12/15 21:31:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記
2018年02月03日 イイね!

26年物の時計のオーバーホール。

こんばんは、銀匙です。

さて。
部屋の中にいつもあるモノ、というのは気が付いたら結構な年、そこにいたりします。

今夜ご紹介するのは、これ。


1992年に当時自分が購入した、シチズン(リズム時計)製の目覚まし時計です。

随分前からアラームや時刻セット用のスライドの動きが渋いなとは思っていたのですが、
それを動かす時は翌日出かける時の眠る寸前とか、まだ意識が覚醒する前の寝ぼけ眼の時であったりとか、とにかく気づいても後回しにするような状況ばかりだったのです。

それが何の虫の知らせか、ふと「目覚ましのスライド渋かったな・・」と気づきまして。
工具を揃えて分解してみた、というわけです。

外観の通り、液晶の世代ではありますが、中はきちんとビス止めであったり、レバー周辺のプラスチックもきちんと四方枠だったりと、今から見るととても凝った作りです。
壊れたら捨てるしかないが値段は安いという現代の作り方とは違い、直す人が辿り着けるよう、そして元に戻せるようにという設計思想です。

おかげで分解した後、スライド周りの汚れをアルコールと水で丁寧に拭き取り、シリコングリスを薄く塗って戻せば、びっくりするくらい滑らかに動くようになりました。

ついでにとボディ、液晶面のガラス板、押しボタンのゴムや各種接点を清掃し、元通りねじを締めてオーバーホール完了です。


当時は特に気にもせず、普通にヨーカドーの棚に置いてあったものを手に取って買ったのですが、なんというか、この頃の日本製は、そりゃ世界を席巻しただろうなというクオリティであることが今なら良く分かります。
確かに購入する時、現在時刻と目覚ましの為だけに3000円少々という対価を支払いました。
でもその時計は、その後26年に渡り、電波時計でもないのに今も年差1~2分という驚異的な精度を維持し続け、時の到来を告げてくれました。
この時計が求めるのは、電源である単3電池1本を3年に1回交換して欲しいという事だけ。
こういう製品が、90年の日本にはごく普通に売られ、そしてそれを買う事ができる給与が一般的な家庭に支払われていました。

今は別に目覚ましを買わなくてもスマホで良いかもしれません。
ただ、大概の製品は、激安海外製品に押されてます。
安かろう悪かろうの製品に、ちょっと高くてかなり良い品質の物が駆逐されていきました。
そして我々もまた、安価なペイで働く留学生という名の移民と競わされ、ちょっと高い製品を買えるような給料を貰えなくなって久しくなりました。

私は90年代のように、誰でも普通に正社員になれて、誰でもちょっと高い製品に手が届いて、ちょっと高い製品を企画してもきちんと売れる、そういう世の中になっていってほしいと思います。

方や1千万を超える車が走り回ってはいますが、100円ショップに何人か解らない店員が粗悪品を売り、大卒の労働者が住まいさえ借りられず、ネット喫茶等で夜明かしせねばならない世の中は、何かが狂ってる。
明日の見えない生活をする人が増えれば、日本語すら話せない者共が団地を占有するような世の中では、ギスギスして治安も悪くなるでしょう。
まるで欧米の暗部を輸入したかのようです。
そんなもの要らないのですけどね。

悪貨は良貨を駆逐するを地で行くかのように、日本が沈んでいく。
それはそういう政治を是とした政治家と、そこに票を投じた人々のせい。
年老いた証拠かもしれませんが、昔の方がよかったのではないか。

26年動いてくれた3000円の時計を手に、私はそう思うのです。
Posted at 2018/02/03 21:59:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記
2017年05月07日 イイね!

RX100-M3はどうよという話。

こんばんは、銀匙です。

前回のブログでC-HRで北海道走ってきたよと書きましたが、まぁそんな長距離をただ運転してきたわけではありません。

本来の目的は撮影旅行でございます。
背中に背負ったリュックはカメラと用品類がほとんどを占めてるわけです。
ラインナップもほとんど最終整理が進み、ほぼ固定化しています。
防湿庫がだいぶスカスカになってきました。
使わないものは市場に返さないといけません。
カビとか生えたら可哀想ですからね。

ちなみに、この旅行の為にケースロジック社製のリュックも買ったんですけども・・あまりに色々ダメな子でしたので、このリュックについては型番も伏せて無かった事にします。
ケースロジックの製品は結構好きなんですけどね・・リュックは難しいなあ。
おとなしくドンケのF-2買っとけば良かったかなあ。

で。

上記とは別に、常に身に着ける形で旅行直前に買ったRX100M3を持参しました。


キャッシュバックキャンペーンがあるGW直前に買ったわけですが、今でも予備バッテリとか保護フィルムとかの付属品も買えば7万はするカメラでございます。
以前持っていたRX100無印とどう違うのか、M3はどこまで対応できるのか、一眼とかとどう違うのか。
そんな辺りを今回は話したいと思います。


まず総評ですが、「やっぱり便利目的のカメラ」となります。
や、まぁ、スマホとか、2万そこらのコンデジに比べれば悪くはないですよ。

例えばこういうのは向いてます。


おかみさんが走り回る混雑した店内で、大将が手を止めてこちらを向いてにっこにこしてる前で、よっこいしょとデカいカメラ取り出して、長い最短撮影距離の為に椅子から立ち上がって、MFで延々ピント合わせた挙句にバッシャバッシャとシャッター音立てて撮ったら帰れ言われますよ。
M3ならそんなマナー違反をしなくてすみます。
シャッター音も無音です。寄れます。広角で軽いですからスマートに撮れます。
M3の暗い場所でも綺麗に撮れるといううたい文句は上の写真を見る限り嘘じゃないなと思いますしね。


また、旅先のスナップ的にも使えます。
こんなんですね。


「ここ行ったでー、レンタカーでこれ借りたんや」
「へー」

みたいな会話の為のメモ的には十分です。
後はこうしたきっちりとした晴天や、


こうした明暗差の激しい所でのHDRも(過去の一眼レフ達に比べたら)使い物になります。


ボケも悪い物じゃありませんし、やっぱり24mm始まりという広さ、ステップズームを使えば24mm、28mm、35mm(それ以上もありますが)が全部手のひらに収まるというのは便利です。

じゃあ悪くないじゃん。
ん、まぁ、そうですね。もともと私は28mmはスナップとして使うシーンが多いので満足してますよ。

ただ、私、言ってない状況があるんですよ。

例えば、朝。

下の2枚は10秒も間隔を開けずに撮ったんです。




露出どころか色味まで大暴れです。
そしてこういう状況下で結構AFが迷う。
そして迷って間違ったとこにフォーカスしたままOKとしてしまうことがある。
これはいけません。
「・・・あ、AEは良いのにAFがすっぽぬけた・・わ、バカ、あ、あーあ・・・」
こんな感じです。


まぁ、NEX-6でもAEが暴れるオールドレンズとの組み合わせはあります。
ただ、そういう組み合わせはそういう状況下で使わなければいいんです。
M3はレンズ外せませんから強行するしかない。
そしてオールドレンズはMFオンリーですからフォーカスは暴れません。
なので露出調整に集中できるとも言えます。
実際、同じ時間帯、NEX-6にJupiter3の組み合わせで撮影すると、



まぁこれぐらいはザクザク撮れるわけです。
「うむうむ、今朝は大収穫だねぇ」
なーんてニヤニヤしながら機嫌よく軽機関砲のごとくシャッターを切っていけるんです。
この差は大きいですよ。

また、スナップ以上をM3に求めだすと途端に底の浅さが出てきます。

例えば先程見せたこの写真。


M3ではこんな感じでしたが、じゃあdp0で同じ場所、同じ時間に撮ったものの結果はというと、


違いますよね?

確かにdp0は癖がありまくるカメラです。
撮影自体は「慣れれば」手持ちでもできますが、現像工程はうんうん頭を悩ませます。
現像液の臭いと廃液処理の手間がない事は非常によいのですが、まぁ、要するに自家現像と比べるクラスの面倒くささです。
より正確に言えば、dp0をjpg撮って出しで運用するほど無意味な行為はありません。
dp0はRAWで撮影し、それなりのスペックを持つPCでしっかり現像処理してこそ、素人でもそれなりに本来の性能を引き出せるのです。

でも、手間をかければ良い写真になる能力を持つカメラと、最初から引き出しようがないカメラの間には、大きな隔たりがあるのです。

なので、RX100M3は、普通の撮影状況をカバーする使い方、常時所持しておく為のカメラとして優秀ですが、じゃあ特殊状況でも大丈夫か、一眼を食うか、dpクアトロがいらんかと言われたら笑顔でNOと言い切ります。
ただ、一眼でもヘボいレンズなら食われるでしょう。
18-200とかの高倍率系は軒並みM3以下でしょう。
逆光や斜光で盛大に緑のゴーストが出る重いだけのレンズとかも要りませんね。

あと、気になるRX100無印との比較ですが、RX100無印は上記でM3はこういう所で使えますよと書いたほとんどの状況で不合格と感じ、早々に手放しました。
簡単に言えば、RX100無印を買うなら1~2万のコンデジで良いです。
それらと明確な差異なんて見ても解りません。
レンズはボケが悪く、寄れません。
受光部というかプロセッサは世代が古いので絵作りはパッキパキ、ボケはガジガジ。
夜景への強さを除いて、1インチを積んだ意味がないです。

GRDigital4のように気の利いた1枚を描くような面白いサブデジではありませんけれど、一眼は取り出しにくい、でもどうせ被写体に向けるならそこそこ後で見られる画質で撮っておきなさいよというリクエストに、特殊条件を除けばほぼほぼ及第点を出せるカメラ。
それがRX100M3です。

M4やM5は動画とか連写とかを強化したものですし、私はその辺り要りません。
M2は・・もう私がコメントしなくても良いと思います。

以前から私はカメラシステムではなくレンズシステムだと言ってきたわけですが、RX100でも28-100より24-70の方が良いレンズだった、という事になるんだと思います。
もちろんCMOSと裏面反射型CMOS、無印のBIONZとM3のBIONZ-Xといった影響もコンデジである以上大きいと思いますがね。

あと、M3を1000枚ほど撮影しての感想ですが、撮影モードはお任せモード(緑)かプレミアムお任せモード(金)か、たまにPモードがあれば十分です。
フロントリングは何モードでもステップズームで決まり。
AとかMでこちょこちょやる意味はないです。
やはり1インチ素子ですから、35mm版やAPS-C版の感覚で設定しても思い通りにならんのです。
具体的に言えばボケにくく、被写界深度を浅くする撮り方は苦手です。
どうしてもボカしたければフォーカスしたいものとボカしたいものをできるだけ離し、フォーカスしたいものに出来るだけ寄る、ですかね。
最初の寿司の写真がそんな撮り方です。
これなら別に苦労してAで撮らなくてもPでカメラ寄せれば良いわけで。

個人的には、これらを解ったうえで買うなら5万くらいで満足だと思います。
つまり現在は2万ほど割高じゃないかなって思うという事です。
でも中古でさえも、まともなものは5万円台後半なんですよね。
絶対支払額、新品と中古の差額、そしてリスクを踏まえると中古の方が割高に感じます。

最後にRX100シリーズを中古で買うときの注意事項です。
NEXにもありましたけど、液晶表面の保護膜が剥がれてる個体が物凄く多いです。
使ってると絶対気になるのでちょっと安くても店員が何といっても絶対買っちゃだめです。
これ、無印からM5まで全然変わってません。
あと、M3以降のモデルは正面右肩の「SONY」と書かれた部分、そしてそのすぐ右側のストラップを通す部分辺りまでに、へこみが無いかよーく注意してください。
この部分はファインダーが上下する通路になってますが、大変薄く、ちょっとした衝撃で簡単にへこみます。
軽いへこみでもファインダーが上下するたびに接触するようになり、ファインダー外側に擦り傷がついてきます。
もちろん大きなへこみならファインダーが出てこなくなります。
前面部分はフロントリングまでセットでの交換となりますから、2万近くかかります。
なので数千円程度安かろうと買っちゃだめです。
RX100系を中古で買うときの留意事項はこの2点ですかね。

なお、鏡筒が出てくるときに引っかかるとか、エラーが出てるなんてのは粗大ゴミですから買ってはいけません。
今のカメラは電子精密機器です。
素人がドライバーと半田ごて持ってどうにかなるようなものじゃないのです。
たまにヤフオクでみかけますけど、割と最後までよく読まないと見落とすようなところに動作不良とか書いてるんですよね。
もっとダメな手合いがバッテリーが無いから動作確認してませんてやつ。
バッテリーなしでアンタどうしてたんだよ盗んできたのかって言いたいです。
絶対故障で動かないの解っててバッテリーが無いから確認してませんでしたーって誤魔化す算段が見え見えです。
そういうのに限って別IDでバッテリーだけ別売してそうだし。
本当にバッテリーなくしたならAmazonで互換電池でも買って、動作確認してその旨書けばよろしいのです。
引っかかる方より、引っかけようという悪意がある方が悪い。
あいつらは質の悪い詐欺というか、もう犯罪と言っていいと思います。

そう。

ここに、RX100シリーズを中古で買う特有のリスクがあります。
RX100シリーズは丈夫じゃない、ということです。
少なくともIXYとかCOOLPIXとかLUMIXとかの方がタフですし、それらの代替で購入して同じように運用したら割と早く壊れると思います。
だから欲しいなら新品で、扱いは丁寧に。
裸のままジーンズの尻ポケットにねじ込むとかナシです。
下手するとNEXより丁寧さが求められるかもしれません。

RX100M3は、確かにミラーレスやdp0の完全代替にはなりません。
でも、こういう言葉があります。

「どんなに優れたカメラでも、持ってなければ写せない」
「駄カメラは後で見る気が失せるから持っていても撮る気にならない」

ミラーレスに単焦点すら持っていくのが億劫な状況でも手に取る気になるサイズにこの画質水準を収めたということこそが、RX100シリーズの価値だと私は思います。

Posted at 2017/05/07 19:47:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記
2017年05月04日 イイね!

C-HRを1500kmほどテストしてみた。

C-HRを1500kmほどテストしてみた。











こんばんは、銀匙です。
さて、トヨタが売り出したSUV、「C-HR」がトヨタレンタカーで借りられましたので、GW前半を使って1500kmほど走ってきましたので、その感想なんかを書こうと思います。

クルマレビューでしろよと思う方もいると思いますが、定型フォーマットの中であれこれ書くのが苦手なだけです。
お金貰ってるわけでもないし、好きにさせてもらいます。

で。

総評ですが、まずこれは2名以下で楽しむ車です。
5人みっちみちに乗るような実用SUVじゃありません。
あと、今時の車って電子制御すっごい入ってますが、それらが不自然じゃない。
お借りした車も一番安価なグレードですが、サイドブレーキは自動、レーンキープサポート(ステア自動補正つき)、レーダークルーズコントロール、バックカメラ。エンジン・ミッション・駆動配分も連携して電子制御されてます。
それらの機能が欲しいなあと思うときにいつの間にか作動してる。
ぎくしゃくしない。お仕置きモードもない。
これならそのうち自動運転も違和感なく乗れるようになるんじゃないかしら、なんて思います。

ただし、手放しで褒められる車ではありませんし、それはMCで直るとも思えませんから、私は買わないと思います。
どういうことかは後程。


さて、今回お借りしたのは最廉価グレードのS-T。
たった5000km位しか走ってない、ほぼ新車です。
C-HRはそのデザインが目立ちますが、1400kg超の車体をターボ付きとはいえ、1.2Lのエンジンで引っ張ろうってんですから最近のエンジンダウンサイジングは凄いなと思います。
エンジン音は聞きなれたD-4そのもの。
少しディーゼルっぽい音質ですがSUVには似合ってます。
ちなみにハイブリッド用エンジンは1.8L。
税を考えたら1.5L未満に抑えてほしいと思うのは私だけではないはず。

動力性能ですが、よく世間では1.2Lは非力だというレビューを見ますが、私はそうは思いませんし、実際最初の1時間を除き、ずっとドライブモードはECOモードで通してましたし、それでももう少し非力でも良いかなと思ったくらいです。
あれを非力だという方はどんだけぶっ飛ばしたいのでしょう?
ちょっとわかりません。

アクセルマナーですが、踏み始めは細かな調整に対応出来るよう、緩めですがリニアです。
奥まで踏み込むと急激に全開へと持っていきます。2次曲線的です。
一昔前のトヨタのアクセルはスイッチかというくらい踏み始めからどっかんとスロットルを開いてましたから、ずいぶん変わりました。
ミッションはCVTですが、エンジンが先に回る感覚はほぼありません。
坂道でも踏んだだけきちんとトルク感が上がります。
モニターで4WDの制御を見てると非常に細かくやってるので、この辺も効いてると思います。なぜハイブリッドは2WDしかないんでしょ。
ブレーキも軽い踏み込みで滑らかに効き、カックンはありません。
ぎゅっと踏み込めば安心感のある踏み心地です。
サスは雑味がありません。奇麗な道はもちろん、荒れた道でも体にダメージが溜まらないように良く動いていなします。これは素直に凄いと思いました。

さて、ステアは驚くほどニュートラルです。
中央付近の神経質さはなく、切ったまま維持すればきちんとカーブを曲がり切ります。
普通は弱アンダーで長いカーブでは切り足すような味が多いので、その癖でつい切り過ぎてしまうことがありました。
維持すれば良いという特性は長距離運転で疲れにくさに効きますが、慣れが必要ですね。

これらを加味すると動力系マナーはほぼ近代欧州風と言えるでしょう。
車外からの音の透過は少ないですし、内装は総じて肉厚です。
シートも疲れにくく、良い車です。
個人的にはクラシック欧州風の重厚さというか鈍さがもう少しあるとベストですが、近代欧州車のコンパクトクラスくらいの期待はしていいかと思います。
トヨタの車もほんと進化しましたねぇ。


さて。長所があれば短所があります。

まず、皆さんご想像の通り、斜め後ろ、特に左斜め後方は絶望的に視界が悪いです。
斜めに合流する交差点でかなり接近してたミニバンが丸ごとCピラーの陰に入ってしまい、危うく事故りそうになりました。
私は一人で運転してましたが、確認の為に頻繁に姿勢を変えながら見ることになるので、助手席に誰か乗せると邪魔っぽいかなぁ。

次に、ドア、特にリアドアを閉める音がどうしたのというくらい情けないです。
高張力鋼板は解りますが、べよんべよん波打ってる音がします。
乗り込んだ第一印象が「うーわ、大丈夫かこの車・・・」となりました。
その他が良いのにドアを閉めるたびに残念感が半端じゃありません。
こういう所の音質チューニングは欧州車は長けてます。
BMWで言えばE39、ベンツならW124、ボルボならS80辺りは、その音質だけで言えば金庫並みの堅牢さを印象付けます。
どうでも良いことのように思いますが、最後に契約書にサインする時にペンを浮かせて帰るか、サインしてしまうかは、案外こういう所で決まるものです。
なお、リアゲートやボンネットはしっかりした音で締まります。
なんでやねん。
ちなみにZC72スイフトはXSでもRSでも結構しっかりした音で、5万キロ乗ったXSもそのままでした。閉めてその音に頷くくらいには気に入ってます。

後は小さな点ですが、降車する時、微妙に足元が車体に引っかかります。
まぁSUVですから仕方ないのですが、小さなお子様がいるなら要注意かな。
あとはセンターアームレストが僅かに高いので、もたれて乗ると左肩がちょっとダメージ受けるとかね。ちゃんと乗れってことですが。


で。
私が借りたのは4日間、計1500km強走りました。
帰宅後に電卓叩いて気になったのは燃費です。

結論から言うと、燃費は1.2Lのそれではありません。
感覚的には1.8Lクラス。良くないです。
1400kgを引っ張るには1.2Lという排気量から想像する燃費では無理ということなのでしょう。
実際、トヨタのサイトでは15.4km/Lと言ってます。
私は1583kmで94.94L消費=約16.6km/Lでしたから、まあカタログ数値は超えました。
ただし、走行したのは北海道、それも信号も車も少ない道北・道東地域。
燃費は都会で乗るよりかなり良くなります。

どれくらい違うか。

同じ1.2Lで私が以前持っていたZC72のスイフトXS、普段は大体19km/Lで走りますが、これがこの地域ではリッター22km/L行きました。
ちなみにスイフトのカタログ燃費は21km/L。
この方程式をC-HRに当てはめると街乗りでは14.2km/Lとなります。

一方で2LのD-4を積んでいたアベンシスを私は大体12km/Lで走らせてましたから、これよりちょっと良いという事で1.8Lクラスと申しました。
まぁ1400kgの4WDSUVの燃費として1.8Lセダン並みの燃費は上出来ですけど、1.2Lコンパクトカーの維持費を想像して買うと期待外れとなるでしょう。
ちなみにタイヤサイズは215/60R17であり、スイフトは185/55R16ですから完全に一回り大きいです。
ミシュランでいうとエナジーセイバーはサイズがなく、プライマシーになります。
ただ、値段は55扁平のエナジーセイバーとそんなに変わりません。
ネット通販すれば1台分で8万ってところでしょう。


引っかかるのは視界、ドアの音、燃費。
なお、ナビも大馬鹿者でしたが、あれはディーラーオプションなので省きます。
それと3ナンバーというのも近所が狭い道の多い私には微妙にマイナス。

これらの中でDIYで何とかできるかといえば・・・
まぁドアの音はデッドニングたっぷりやれば良いんでしょうけども、その他は無理。
気にならないとは‥言えない。

確かにスイフトと比べれば動力制御マナーはうらやましいほど上質ですし、走行中の音質も良いです。
150万円というか、ほぼ倍額というスイフトとの金額差をしっかり感じます。
ただまぁ、じゃあスイフトRSが完敗かと言われると、圧勝している燃費とか、必ず耳にするドアの音とか、普通に高速を走り続けられるアシやシートとかはあるわけで、
こんな予算枠でこれだけのバリューを出せる車って他にないわけですよ。

だから、C-HRとスイフトは完全に違うジャンルです。
片や300万オーバーの予算で選ぶコンパクトSUV、片や150万で選ぶ実用車。
うん、たまたま排気量が一緒なだけで全然違いますね。
排気量だけでくくれない時代になってきましたなぁ。


そんなわけで、今後の自動運転の基礎は整ったなという別の事も考えつつ、C-HRは、今度のトヨタのプラットフォームは凄く良くなったと思いました。
私は引っかかる点もあり、糸目だらけの予算かつ買い換えたばかりなのでディーラーに飛び込むつもりはないですけど、ほんと良くなりました。
もしかしたらスズキはトヨタに吸収されてしまうかもしれないけど、こんなプラットフォームを持つスイフトならありかなと思います。
D-4の音はコンパクトハッチには似合わないですけどね。

以上、ちょっと長期のレビューでした。
Posted at 2017/05/04 22:18:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記
2016年12月16日 イイね!

アトムレンズの「ヤケ」を直す方法

こんばんは、銀匙です。

さて、今回はちょっと変わり種です。

M42を含むオールドレンズにおいて、一部の高性能レンズでは、性能の向上を目的としてガラスに酸化トリウム等の放射性物質を混ぜ込んでいるものがあります。

これは当時画期的な性能改善をもたらし、特にPENTAXのスーパータクマー世代ではよく使われました(他にもCANONのFLシリーズなどでもあります)
そしてこうした製品群を「アトムレンズ」と呼ぶようになります。

ちなみに、放射能がなんでも怖いと仰る集団からは、これらアトムレンズは使ったら死ぬかのように恐れられていますが、人間より遥かに放射線に弱いフィルムを用いるカメラのレンズとして開発したわけですから、その放射線量はごく僅かです。
毎日皮膚に直接当て続けて1年間そのままでもCTスキャン1回分の被爆量にもなりません。
まぁその、原発事故で撒き散らされた核燃料のチリが出す放射線が怖いからと言って宇宙飛行士を羨んだ方のように、間違った知識は人生を狂わせますのでほどほどに。
(地球近くの宇宙空間でも、主に太陽(という名の天然核融合炉)からの放射線(宇宙線ともいいます)が即死レベルで届いてますから、宇宙空間の被爆量は原発事故で漏れた核燃料が出すそれとは比較になりません。放射線が嫌なら太平洋のど真ん中の水深1500m位の水中に居ることをお勧めします。その他を一切考慮しなければ、ですが)

さて、このトリウム入りガラスは、普通のガラスとは違う、ある性質をもってます。
それは「黄変」あるいは「ヤケ」と呼ばれる、レンズ自体が黄色、程度が進むと濃い麦茶色まで変色していく、という性質です。

例えばつい先日、私が購入したPENTAXのスーパータクマー35mmF2も有名なアトムレンズであり、例に漏れず黄変しています。

黄変について誤解しないで頂きたいことがあります。
フィルム時代は、特にカラーフィルムにこの黄変したレンズを使うと黄色のフィルタをかけて撮ったようになってしまうので疎まれましたが、デジカメ全盛となった今では、この黄変はさしたる問題ではありません。
単にカメラ側の設定でホワイトバランスを「AWB」に設定すれば勝手にカメラが黄変分の色変化をなかった事にしてくれるからです。

とはいえ。

黄色はともかく濃い麦茶色まで変色していると光の透過量も低下するでしょうし、オーナーとして気分があまりよろしくない。

では気になる人は手放すしかないかというと、直す方法がちゃんとあるんです。

なにかというと大変簡単な話で、紫外線を当てるだけです。

極端な話、よく晴れた春や秋の日中に、フィルタやキャップをすべて外したレンズにビニール袋を被せて埃除けを行い、レンズを太陽に向けて延々と放置しておけば良いのです。

ただ、トリウムガラスを使ったレンズは大抵奥の方に位置しているので、この方法ですと本当に数週間かかることもありますし、火災のリスクもあります。
また、UVカットフィルタをつけっぱなしにしていたために全く黄変が取れなかったなんて笑い話もあったりします。

一方で私はそんなに気長に待てる人じゃありませんし、昼は会社がありますから、レンズを放って出かけねばなりません。
そこで考えたのが、トリウムレンズだけを紫外線照射装置に入れてしまえ、というものでした。

そこで上述のスーパータクマー35mmF2で実験を行いました。

丁寧に分解していき、トリウムガラスを見つけます。
下は前群をバラしたところですが、1枚だけ黄色いレンズがありますね。


このレンズだけを取り出し、紫外線照射装置に入れます。
家庭向けで安価に手に入る紫外線照射装置としては、小型アクセサリーのレジンキット用に販売されている物が良いでしょう。
私も手芸店で3000円弱で手に入れました。

紫外線照射装置の中に入れること3時間。
このくらい変わりました。

照射時間は黄変の程度によって変わると思います。
照射が終わりましたらレンズを元通り組み立てればおしまい。
どんな天候だろうと関係なく実施できます。

スーパータクマー35mmF2では前群後群で合計3枚にトリウム混合ガラスが使われていますので、1枚1枚の変化は少なくても、全体を通してみると黄変度は格段に軽減されています。
処置を終えたレンズを非アトムレンズと共に、下から白い蛍光灯の光をあててみたのがこの写真です。


左上がカールツァイスのフレクトゴン35mmF2.8、右上がスーパータクマー35mmF2、下が非アトム世代であるSMC-Takumar35mmF3.5です。
よく見ればスーパータクマー35mmF2は若干黄色味を帯びてますが、無視できるレベルであることがお分かりいただけると思います。
なお、この状態でも普通に見れば、レンズは下のように黄色っぽく見えます。


これはレンズ表面に塗布されたシングルコーティングが黄金色に反射するためにそう見えるだけです。
この状態で撮影しましたが、特段色温度異常はありませんでした。

というわけで、アトムレンズの黄変なんて怖がることもないですし、不治の病でもなんでもなく、普通に直せる諸症状の1つに過ぎないのですよ、というお話でした。
Posted at 2016/12/16 18:26:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 変わり種 | 日記

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