こんばんは、銀匙です。
今回これを書いた理由ですが、私のブログのPV上位はほとんどが、ミラーレスカメラとレンズシステム関連なんですね。
そして相変わらずミラーレス用レンズは、
コンデジに毛が生えた程度の駄作
が多い。実に多い。
そしていっちょまえに値段だけ高い。
溜息が出るほど価格に見合わないレンズばかり。
まぁ普通だよねという程度の性能のレンズに8万だの10万だのつけるなんて馬鹿じゃないのと思うわけです。
そして結構欠点が目につく鼻につく。うげっとなって売り払いました。
どれとは言いませんけど、結構評判も良かったレンズでしたよ。
間違いなく、レンズに関しては一眼レフ用レンズの方がまだ秀作揃いです。
特にEマウント系は酷い。
金はぼったくったけど性能は良かった京セラCONTAXの方がまだ良心的な商売してましたね。
短いフランジバックをマウントアダプタで補い、
世界中のカメラメーカーが作った膨大なレンズから
貴方の気に入るレンズシステムを作ればいい。
私はそう
「今更始めるNEXオールドレンズ遊び(現状編)」で書きました。
今もそう思ってます。
ただ、今は悲しい事に、カメラ本体の方で「旧モデルの方が良い」現象まで起きている。
これは情報をアップデートしなければならない。
それが今回の趣旨でございます。
以前の記事を書いた後も、馬鹿につける薬は無いのでレンズもカメラも買い続けました。
そして撮り続けました。
そのほとんどが失敗経験なのですが、逆にそれを生かし、買っても良いという組み合わせをご紹介したいと思います。
もちろん、人によって感性は違いますから、私が良いと思った写真をサンプルとして出します。
サンプルの色合いや状況が好みと異なるならば買わない方が良いと思います。
また、今となっては手に入りにくいレンズもあります。
どちらもすみませんがご承知おきください。
では始めます。
●本体について
まず、ミラーレス系の受光部の大きさはざっくり言って
「35mmフル」「APS-C」「m4/3」「それ以下」の4カテゴリに分かれます。
それ以下とはQマウントやNIKON1系の事です。
まず結論を書きます。
「オールドレンズ運用母艦として考えるなら」
悪い事は言いませんからAPS-Cを勧めます。
おいおい、35mmフルじゃないの?と思われるかもしれません。
理由は後で書きます。
そしてAPS-C系のミラーレス本体はCANON、フジ、SONYの3つがあります。
(正確にはリコーGXRもありましたが既に入手困難なので)
それぞれのマウントは試してますが全機種を試したわけではないと前置きしたうえで、
オールドレンズ使うなら黙ってSONYのNEX-6
という結論になります。
ちなみに次点はNEX-5R,さらにその次はNEX-F3か5Nです。
EOSM3も惜しいんですが、やっぱりNEX-6を推します。理由は後で。
では、理由の説明です。
まず、受光部の話。
何故35mmフルではなくAPS-Cなのか。
35mmフルに比べ、APS-Cは丁度幅を半分にし、縦横を入れ替えたサイズです。
昔のフィルムカメラで言う「ハーフ版」なんですね。
オリンパスペンとか、リコーオートハーフ、京セラのサムライとか。
・・もう知らない人の方が多いのかなあ。
従って面積は35mmフルサイズの半分です。
35mmフル版の周辺部を切り取り、中心だけ使うイメージですね。
後に紹介するオールドレンズはほとんどが35mmフル版です。
また、オールドレンズの多くが抱える問題は、ずばり
中心に比べて周辺部は写りが悪い
です。これを味と捉える事も出来るのですが、正直よほどの名玉を除けばあまり良いもんじゃないです。
APS-C受光部は写りの良い中心部だけを使いますから、この問題を回避出来る訳です。APS-Cより小さいと切り取りすぎてしまうので、APS-C位が丁度良い塩梅な訳です。
また、CCDやCMOS等の受光部とフィルムの違いは
「斜光でも対応出来るか否か」
です。
斜光とは、受光部に対してレンズが送ってくる光の向きが垂直ではなく斜めになるという事。
これは主に周辺部で起きる問題です。
「デジタル対応」をうたうレンズは、この斜光を無くすように設計してます。
そう。
悲しい事にフィルムは対応出来て、CCDやCMOSは型番によって、斜光にとても弱い奴がいるんですね。
だからフィルム時代のオールドレンズは「気にする必要が無かった問題」なんで、受光部側がオールドレンズ耐性、つまり斜光耐性の高い奴を選ばないといけない。
ちなみに斜光問題に弱い受光部は「マゼンタ被り」を起こします。
マゼンタ被りを起こすCMOSが安い製品とかなら良いのですが、実際使ってみないと解らない。
例えばEマウント系ならNEX3、5、C3、7、そしてα7Rが該当します。
特にNEX7やα7Rは当時最高峰といわれたカメラです。
でも弱い。本当に弱い。
顕著に現れるのが青空です。
周辺部の青空が赤く染まった写真では、後で見たときにガッカリします。
トライダイヤルだろうが3640万画素だろうが、「オールドレンズを使うには」失格です。
その斜光問題に一番強く、マゼンタ被りを一番起こさないのが、NEX5R/6に搭載されたCMOS。次点で5NとF3。
ただし5Tは未検証である事を補足します。
更に。
6の後継と言われるα6000。
これは新しいレンズだろうとオールドレンズだろうと、特に広角系で必須となる
電子水準器
の搭載が見送られました。そしてまだ高い。
試写レベルではマゼンタ被りは無いように見えましたが、電子水準器は必須です。
それは焦点距離の短いレンズほど傾きに対するパースペクティブが激しくなりますので、ほんの僅かな傾きでも大きく写り方が歪んでしまうのです。
ゆえにより焦点距離の短いレンズを使う安価なコンデジの方が一眼より扱いづらいはずなんですが、まあ結果のクオリティをあまり気にしないのでしょう。
よってここでも、電子水準器を搭載しているNEX-5R/6しか選択肢がありません。
NEX-7も電子水準器を搭載してますが残念なCMOSのせいで対象外です。
ではどうしてNEX5Rは次点なのか。
ファインダーを搭載していない、というのが理由です。
NEX6は235万ドットのEVFを内蔵しています。
そしてNEXシリーズお家芸のMFアシストと電子水準器をEVF越しに睨む事が出来ます。
これにより、50mmF1.4クラスのカミソリピントや300mmクラスの超望遠まで不安なく使えます。
びみょーなピンズレほど後で見て歯がゆい物は無いですからね。
そしてNEX-5Rに後付ファインダーをつけるのは勧めません。
ファインダーが不恰好で高いからです。
これはEOSM3にもいえます。M3は電子水準器があるので5Rと同レベル。
ただしマウントアダプターの豊富さでは現状ではEマウントに一歩及ばない。
お値段も高い。M2やMは電子水準器が無い。
よってNEX-6が最善、という結論になります。
なお。
35mmフルサイズですがと前置きし、更に最新のファームにアップデートするという条件付で、
α7無印
も斜光に強いのでお勧めしたいと思います。
RでもSでもRⅡでもⅡでもありません。無印です。
正確に言えば、α7Ⅱはまだ本格的に検証してませんから未知数です。
ただ、コスパや必要機能を鑑みるとα7無印で満たしてるので食指が伸びないんです。それはSやRⅡも一緒です。
なお、あくまで、α7無印はファームを最新(Ver2.00)までアップした場合の話です。
理由はV2化する事で諸々のレスポンスが良くなるからです。
これはマスト要件です。
ファインダも充分精度が高く、MFアシストと電子水準器も使えます。
ちなみに同じく最新ファーム化したNEX6や5Rはそれ以上のハイレスポンスを叩き出します。
従ってこれを含めれば、NEX-6、α7無印、NEX-5Rという順番になります。
これはファインダを重視したからですけど、携行性重視ならα7無印と5Rは入れ替わります。
5Rの場合、ハーフ版レンズを組み合わせてコンデジ並みの重量で運用する事も可能です。
例として、リコーのキャディというハーフカメラで使われていた25mmレンズとの組み合わせ例を。
このレンズは35mm換算37.5mmと準広角なのでスナップ用として運用するのにピッタリです。
勿論スナップ用だろうと、それしか持ってない時に素晴らしい景色と出会う事はありますから、そういう時に応えられる性能は当然有してます。
この組み合わせでの撮影サンプルです。
ちなみに、このレンズはプロの職人がリコーのキャディというハーフカメラから取り出し、Eマウント用に加工して売っていた物を買いました。
そのお値段、1万5千円なり。
コストパフォーマンスはこれが基準です。
このくらいの性能なら、このくらいの値段でなければ納得しない。
そういう私だという事をご案内した上で、レンズをご紹介していきたいと思います。
●レンズについて
さて。
私はずっと、ずーっと、メーカー無関係でレンズを探し続けてきました。
今回紹介するレンズの他にも良い物はあります。
あるんですけど、とにかくこれは良いぞというものを紹介してみたいと思います。
あ、ちなみに私が撮影する被写体は風景がほとんどです。
そして人物・花・止まってる車と続きますが、モータースポーツ系や列車などはありません。
なのでAFの無いオールドレンズの世界でやっていけるともいえます。
レンズの焦点距離別に行きます。
<1> 標準系(35mm換算で50mm以上90mm未満)
大変、競合がひしめくエリアです。
一眼レフ系だけでもRIKENON50mmF2や一眼メーカー各社の50mmF1.4系、F1.2系、F1.8&F2系などがひしめいてます。
撒き餌レンズと言われるEF50mmF1.8もここですね。
また、レンジファインダーではエルマーやズミクロンといったそうそうたる顔ぶれが並びます。
しかし。
あえて私が提案したいのがこのレンズです。
Jupiter3 50mmF1.5(ライカLマウント)
まずはカメラとの組み合わせ例です。

レンズ:Jupiter3(1952年製)
マウントアダプター:マクロヘリコイド付中国製Eマウント-ライカMマウントアダプタ
+ライカL-Mマウントアダプタリング
カメラ:NEX-6
ちなみにマウントアダプターはヤフオクで6000円くらいですが、L系レンズにはマストアイテムです。
これがあって初めて近接域が表現出来ます。
ちなみに、Jupiter3は比較的長期に渡って製造されていますが、鏡筒部分が銀色の、いわゆるアーリー物を勧めます。
最も良いのはサンプルを映した1953年までの「ツアイス製ガラスを使った銀鏡筒」ですが、その後の「1955年から70年までのロシアガラス製の銀鏡筒」でもほとんど変わりませんし、こちらの方が値段も安く、お得です。
ですが、70年以降、特に80年以降の黒鏡筒Jupiter3は勧めません。
とにかく不具合が増えるからです。
ソ連の悪い時代に差し掛かるからでしょうか。
Jupiter3の価格ですが、世代別に相場が異なります。
物凄く大まかに分けると4世代ありますので、順に説明します。
1:1948-1950年に作られたZK(ゾナー・クラスノゴルスク)
→Jupiter3を作る前の、ゾナーをベースとした試作品です。
試作品ゆえ故障してない個体がないくらいなので、完璧コレクター向け。
レンズ名板に「3K」のような文字が書いてあるのが特徴です。
ZKのソ連表記です。
これはもう天文学的お値段です。まず出てきません。
さらにebayでは大変偽物の多い事でも知られてますので回避して吉です。
なお、これが一番オリジナルゾナーと近いですが設計は変更されてます。
Jupiter3は単純なドイツレンズのコピー品ではないのです。
2:1951-1953年までの「ツァイスガラスバージョン」
→運良く見つかれば5~6万くらいでしょうか。
製造年から楽に半世紀経っているので、もう残存数は少ないです。
ツァイスというかショット製のガラス特有の「気泡」と薄黄色のガラスが特徴です。
また、この世代は真鍮削り出しの部品を使ってるので重いです。
ゾナーらしさが残り、最も信頼出来る品質ならば最末期の1953年製。
オーバーホールされた物なら最高ですね。超マニアックな探し方ですけど。
なお、このガラスは第2次世界大戦終戦時にソ連がドイツから接収した本物です。
そしてこれが1954年頃に尽きます。
ですから1954年製はショット製とロシア製のガラスが入り混じってます。
3:1955-1975年頃までの「ロシアガラス前期バージョン」
→程度にもよりますが2-3万円くらいでしょうか。
特に70年代なら2万円台で見つかるでしょう。
アルミ削りだしと言った感じのピカピカの銀鏡筒バージョンです。
ただし割と雑に扱われ、アルミが腐食して黒ずんでる個体も多いです。
要するに普通の人が普通に使えたレンズってことなんです。
1954の接収ガラス枯渇に伴い、ロシアガラスの特性に合わせたレンズ設計の
変更が行われてますが、ゾナーらしい写りはほとんど変わってません。
一番コスパ的に美味しい世代です。
クオリティとコスパのバランスを取るなら1960年代がお勧めです。
4:1975年以降の「ロシアガラス後期バージョン」
→意外と強気の値段で、4万くらいでしょうか。もっと高い場合もあります。
鏡筒が黒くなったのが特徴ですね。
ただし、上で書いた通り全く勧めません。
たとえ未使用新品でも壊れてる、組み方が最初から間違えてるといった問題が見受けられるからです。
次に、この組み合わせで撮った例です。
なお、撮影サンプルはみんからの規約に従うため、JPG撮って出しのファイルを幅800に縮小しています。
それ以外は一切加工していません。
RAWで最初から幅800で現像する方がより良くなると思いますが、jpgでもここまでは出せるという意味です。
例1:無限遠付近
例2:中距離(数m)
例3:近接域
どうでしょうか。
絞ればしっかり、開ければターゲットだけきっちり浮かび上がらせる2面性。
NEX-6だと換算75mmなので、確かに多少狭さを感じます。
しかし、レンズ自体の焦点距離が50mmクラスで、開放F値が2を下回って初めて出せるこの世界。
スマホカメラが「捨てた」世界です。
なお、より上質のボケに拘るのであれば
HFTプラナー50mmF1.8(ローライQBMマウント)
を勧めます。
これです。

問題はローライQBMマウント用のマウントアダプタにしろ、HFTプラナーにしろ、入手難易度が極めて高いという事です。
なお、50mmF1.4というプラナーもありますが、全くの別物です。
ローライQBMのプラナーはHFTコーティングの50mmF1.8こそ最善です。
お間違えのないように。
ちなみにこのレンズ、本当はプラナー系じゃなくてウルトロン系なんです。
ただ、写りは素晴らしいです。それこそ本家ツァイスのウルトロンやコンタックスプラナーより良いと私は思ってます。
HFTプラナー50mmF1.8の値段は1万5千から2万円。
マウントアダプターが見つかれば5千円くらいでしょう。
Jupiter3より安価ですが、とにかく入手性が最悪です。
そして状態の良い固体でないといけません。
なぜなら複雑なシステムを持つQBMマウントレンズを直してくれる修理屋さんがないんですね。
Jupiter3の方がまだ見つかると思います。
<2> 広角系(35mm換算で20mm以上45mm未満)
普通の人が考える「広角」「準広角」です。
ただし、このカテゴリ、大変厳しい状況です。
いわゆるAPS-Cで35mm換算28mmの撮影範囲をカバーしたい場合、18mmが必要です。
なのでAPS-C規格用の標準ズームが18mm始まりなのですが、オールドレンズにおいては18mmは超広角。ほとんど製品自体がありません。
この時ばかりは広角は28mmより35mmが使いやすいという方が大変うらやましいですね。
35mmなら24mmレンズを持ってくればよく、24mmなら割と選択肢がありますので。
でも私はGRDigitalがぴたりとフィットしたように28mm派です。
なので、ここだけは結論として、
α7無印にORION15
という組み合わせを提案します。
要するに名玉がごろごろしている28mmクラスをフルサイズCMOSでそのまま使おうという事です。
まずはカメラとの組み合わせ例です。
レンズ:ORION-15(ライカLマウント、1965年製)
マウントアダプター:マクロヘリコイド付中国製Eマウント-ライカMマウントアダプタ
+ライカL-Mマウントアダプタリング
カメラ:α7無印
ORION15の価格ですが、非常にバラケてます。
一つの目安としては、およそ5万円でしょう。
ただ、現在は円安なので6万円くらいつけているケースもあります。
ORION15にも一応世代はありますし、製造工場も2パターンあるんですが、はっきり言って差異がありません。個体の程度の良さを優先して大丈夫です。
ただし80年代以降のレンズはJupiter3と同じ理由で避けた方が良いでしょう。
次に、この組み合わせで撮った例です。
例:無限遠付近
実はこの組み合わせは以前、
「広角&散歩用カメラセットのご紹介。」で紹介したのです。
それから色々試したんですが、やはりこれがベスト。
どんな状況でも安心して振り回せます。軽さは武器なのです。
ちなみに次点はオリンパスのズイコー24mmF2.8(OMマウント)、
ヤシカML24mmF2.8(ヤシカコンタックスマウント)、
入手難度が上がりますが、オリンパスのズイコー21mmF3.5(OMマウント)や、
XRリケノン28mmF2.8(Kマウント)といった所になります。
価格ですが、ズイコー24mmが2万円、ML24mmが3万円、ズイコー21mmが4万円、XRリケノンが1万円くらいです。
入手性は最も簡単なのがズイコー24mm、ML24mm、ズイコー21mmと続き、最も悪いのがXRリケノンとなります。
私がXRリケノンの現物を見たのは手元にある1本きりですから。
あと、ぽろっと書けばオリンパスのOM28mmF3.5もこれらに迫る性能を持ってたりします。これは6000円から1万円くらいで手に入り、個体も多いので選べます。コスパ重視ならお勧めです。ただしF3.5以外は勧めません。
3.超広角系(35mm換算で20mm未満)
はい。オールドレンズの鬼門。それがこのカテゴリです。
ただし。
最新AF世代まで見渡しても名玉は大変少ないのです。
たとえばE10-18mm(SEL1018)などは平然と周辺が流れ、パープルフリンジも酷い。
NEX-7との組み合わせでは露骨に出ます。
EOS系の名玉と言われるEF-M 11-22mm IS STMはSEL1018よりずっと良いです。
それでも周辺は流れますし、全体的に塗り絵調になり、細部が潰れます。
そこで私が提案したいのが、
Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II
です。
・・・。
ええ、これはライカM用レンズですが、オールドと定義するには新しいレンズです。
要するに、
常識的な価格で、探せば買える難易度で基準を満たすオールドレンズなんて無かった
というのが結論なんです。
ただ、ここについては1本未検証のレンズがありますので、今後変わるかもしれません。
まずはカメラとの組み合わせ例です。
レンズ:Voigtlander ULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6 Aspherical II(ライカMマウント)
マウントアダプター:マクロヘリコイド付中国製Eマウント-ライカMマウントアダプタ
カメラ:NEX-5R
価格ですが、これは現在でも新品が買えます。
2015年9月初旬現在、中野で大体6万5千円ですね。
中古でも値崩れしておらず、結構傷だらけの物でも5万くらいします。
なので今なら新品買っといて吉でしょう。
私はちょっとでも安いのが欲しかったので中古買いましたけども。
次に、この組み合わせで撮った例です。
例1:無限遠付近
例2:無限遠付近
この組み合わせによるもう1つの特徴は、優れた近接撮影能力です。
フードがかなり浅い組み込み式なのですが、そのフード先端から
7mm先
まで寄る事が出来るのです。
7mmといわれても解らないと思うので、実際の様子を写してみました。
こんな感じです。
スーパーマクロどころじゃないですよね。
このレンズ、フルサイズのα7無印で使うと「状況によって」マゼンタ被りが起きます。
旧製品のULTRA WIDE-HELIAR 12mm F5.6(要するにAspherical IIじゃない奴)はもっと酷いです。
ゆえにマゼンタ被りを起こす周辺部をばっさり切り、換算18mmのレンズとしてNEX-6で使う。
これは安定して運用出来ていますのでお勧めです。受光部だけで言えば5Rでも構いません。
なお、SUPER WIDE-HELIAR 15mm F5.6(SWH) は初期型でもAspherical IIでもUWHより酷いマゼンタ被りが起きます。
それは残念ながらNEX5Rや6でもはっきり解るので、SWHはミラーレスでは使用不可というのが結論です。
Aspherical IIIは対策を打ったそうですが一眼用レンズ並にデカくなり、お値段も8万近いです。
なので、そこまで無理してSWH使うより7万でおつりが来てSWHより小さいUWHのAsp2買う方が良いです。
超広角というからには20mmは切りたいですし。
ちなみに、カメラとレンズの組み合わせを撮ったレンズは何かと言うと、以前ご紹介した引き伸ばしレンズの
ライカフォコター50mmF4.5(ただしジャンク品)
です。
これをM42-Eマウントのヘリコイド付アダプターとM42-M39リングアダプタでNEX-3につけて運用しています。
こんな感じ。
ブツ撮りには悪くないですよ。
フォコターの値段はあってないようなものです。
私は色々なジャンクの寄せ集めで1万円くらいで買った中に入ってましたから5千円くらいかなと思いますが、ジャンクはそもそも言い値の世界。
まともな品なら2万円くらいでしょうか。M42-Eヘリコイドマウントアダプタが5千円くらい、M42-M39リングアダプタが1000円という所でしょう。
如何でしたでしょうか。
本当は次点のレンズも紹介したいんですけどね。
今手元に残してるのは、本当に数多と買ったレンズの中から選びに選び、出力結果で外れの少なかったレンズばかりですから。
その中でも特にご紹介した3本は良いと思います。
今後のミラーレス用レンズが、わざわざミラーレスを買った人の期待に応えてくれるレンズになってくれる事を願いつつ。