銀匙のブログ一覧

今年６月にアップした、車と共喰いというブログ、覚えてる方いらっしゃいますか？

あの時点ではバイオエタノール燃料の為の作付け転換による穀物価格の高騰や、ガソリン高騰について、「始まっているが数年のスパンでじりじり上がるだろう」的な書き方でした。

ところが、今日からガソリンは６円７０銭値上げ。
６月頃にはレギュラー１３８円だったのに、今日はついに１５６円。
ハイオクも１６０円切れば安い方で、都内じゃ１６７円なんて店もあります。
２ヶ月で１０円以上上がってますからね・・・

また、今日から値上がりするのはガソリンだけではなく・・
・食パン・洋和菓子（山崎製パン、約８％値上げ)
・都内のタクシー料金（初乗り６６０→７１０）
・食品包装用ラップフィルム（１箱１０～５０円値上げ）
・灯油

など我も我もの状態。

更に春先にかけては

・電力
・ガス
・即席めん
・ヨーグルト
・コーヒー(缶コーヒー含)
・精肉
・ビール
・クリーニング
・航空運賃
・宅配便

等が値上げ予備軍として控えているそうな。
いずれも必需品に近いものばかり。
この先猛烈なインフレが襲ってくると思われます。

この騒ぎの中、こっそり倍近い値上げを検討している首都高（７００円→１２００円）や、消費税（５％→１０％）って、なんか火事場泥棒みたいです。

ガソリンと言えば、道路特定財源って暫定税率で２００７年度末まで税額が倍になってるんです。
ガソリンは法律上は１リットル当たり24.3円を暫定税率として48.6円、軽油は同15円を32.1円にしてます。
それでも足りないならともかく、取りすぎで余ってるから他に回そうとしている（道路特定財源の一般化）

そんな無駄な税金かけた上に消費税取ってる構造なわけです。
一部政治家には欧米の消費税はもっと高いと言う人も居ますが、欧米は福祉の為にきちんと使って充実しているし、品目別に税率を細かく分けてます。
日本は不透明だし、全品一緒くた。

で・・・


こんな状態に誰がした？


一連の値上げは原油と穀物がキーワードです。
穀物は需要に全く追いつかない供給状態だから上がり放題。
原油は６０ドル台だったのが今や１００ドルの足音も聞こえてます。


それは誰のせいか？


穀物はアメリカがＣＯ２削減と原油高対策として、バイオ燃料の原料として高値でトウモロコシを買うと決めた為、需要は減ってないのに大豆や小麦の作付けを止めてトウモロコシにした事が原因です。
雑草とか生ゴミを微生物に食わせて、ブタンなどの可燃性ガスを出させて燃料にすればゴミの削減も進むのに、わざわざアメリカ人が最も必要とするトウモロコシを燃料にするなんて・・

日本もアメリカの尻を追っかけるよりＬＮＧへ移行すれば良いのにと思います。
日本近海にはＬＮＧが沢山埋まってるし、先日の温泉施設爆発によって関東平野の地下に豊富なＬＮＧがある事も解りました。
だったらＬＮＧにシフトすりゃあ良いのに、ＬＮＧやプロパンを扱う燃料ステーションは全然増えないし、ガソリン車をＬＮＧ車にするのは５０万以上かかる。
ＬＮＧ車の燃費をガソリン換算すればリッター９０円台なんだから、車両のＬＮＧ化に補助金出して、全スタンドでＬＮＧ扱わせれば一気にシフトするでしょうに、そういう考えは無い。

そういった諸々の問題を引き起こしている原油の高騰。
その原因は中国が原油買い占めに走ってる為です。
まあそれに乗じて蜜を吸ってる投資家の存在もあるんですが・・・

北京がスモッグで自滅するのは勝手です。
でも、それが諸々の値上げを引き起こし、スモッグ付きの黄砂を九州に降らせている。


あ～もうっ！


って思うのは私だけなのでしょうか？

そんな大きな問題は叫んでも虚しいので、とりあえず、都内に用事がある時は電車を使うようにして、近所の移動は徒歩にしています。
おかげで３ｋｇ痩せました。
はい。