銀匙のブログ一覧

えーっと・・


ページビューが一気に減りそうなタイトルですが・・

・・・。


本人は意外な発見だったので書いちゃいます（笑）






フィルム式の一眼レフと、普及型デジタル一眼レフの最たる違いは写る範囲です。
よく３５ｍｍ換算とかいって、焦点距離を１．５～１．６倍、フォーサーズだと２倍して考えてくださいと言いますよね。
あれの事です。

しかし、５０ｍｍのレンズが７５ｍｍの性能になるわけではなくて、５０ｍｍ全体の画のうち、中心部の７５ｍｍで写るのと同じ範囲を切り取って画像データに残しているわけです。
最初からトリミングしてるのと同じなんです。
よって、ボケや被写界深度は５０ｍｍのそれなわけです。


それがどうしたって？
もうちょっとだけ聞いてください。


Ｍ４２のロシアレンズは逆光に弱いと言うのが専らの評価です。
私もそう思ってました。
でも、ロシアレンズの純正フードって元々物凄く深いんです。
これで良いの？ってくらい。
Webサイトの写真で見たのですが、３５ｍｍでも５０ｍｍでもプロテクトフィルタ要らないんじゃないのって言うくらい深いんです。

で、先日の紅葉の写真はロシアレンズを使って逆光で撮りました。
別に白飛びしてないし、綺麗なもんですよね？

たとえばJupiter9-85mmF2。
こいつは８５ｍｍですから、本来なら８５ｍｍ以上の深いフードを付けたら四隅がケられる筈です。
でも、実際付けたのは・・・



ＰＥＮＴＡＸの１３５ｍｍＦ３．５用金属フードです。
フィルタ枠にねじ込んで使うタイプ。
中古で５２５円でした。
金属製ですから仕方ないのですが、ちょい高いですね・・
８５ｍｍレンズをＡＰＳ－Ｃで使う場合、１．６倍すれば丁度１３５ｍｍ程度になるから、という単純な理由。
実際全くケられませんし、直接レンズに太陽でも入らない限り白っぽくなることもありませんでした。

正面から見るとこんな感じ。


ねじ込み式フードは
レンズ－PLフィルタ－フード
という順番で装着すると、フードを回せばPLフィルタが操作出来るというのも利点です。
前回はＰＬフィルタ無しで撮ってます。
ええ、帰ってきてから気がついたんです（涙）

トップの写真はミール１Ｂ－３７ｍｍＦ２．８＋ＨＯＹＡ製ラバーフード（７０ｍｍ用）なんですが、これでもケられない。
３５ｍｍ換算なら６０ｍｍ以上で四隅がケられ始めるはずですが、ケられない。
ＨＯＹＡフードは短めなのかもしれません。

何でこれに気がついたか。
実はＨＯＹＡフードは元々Jupiter9用に買ったのですが、Jupiter9にHOYAフードだとつけようとつけまいと違いが解らないんですね。
何でだろうなあと思って、何気なくミールにHOYAフードを付けたらケられない。
そこで画角の話を思い出し、３５ｍｍ換算値にあったフードをつけたら晴天の屋外で結構な違いが出た、というわけです。
図らずも命がけの検証になりましたけどね（笑）

というわけで。
これから雪の季節になり、四方八方から乱反射という状況も多いと思います。
M42レンズや銀塩兼用のレンズをお使いの方、深いフードに変えると良い結果が出るかもしれません。
ＡＰＳ－Ｃ・フォーサーズそれぞれの倍率にあわせてお試し下さい。

あ、ＡＰＳ－Ｃデジタル一眼でもＡＰＳ－Ｃ用レンズを使う場合や、銀塩一眼レフでＭ４２レンズを使う場合は適正なフードを使ってくださいね。
また、ストロボを使う場合はフードを外してください。
間違えると確実にケられます（汗）


追伸：
先日の紅葉の写真、もう少し大きなサイズが表示されるようにリンクを貼りました。
画像をクリックするとアップした元写真が出るようにしましたので、良かったら見てみてください。