銀匙のブログ一覧

ご無沙汰しております。
銀匙です。

年末休みになりましたので、冬の日光に懲りずに行ってきました。
日の出からお届けする予定だったのですが、現地は

猛吹雪


でした（Ｔ△Ｔ）
夜明け前の明智平で撮った写真はプロフに貼りました。
氷点下６度の日光冬の陣、どうぞご覧ください。



「はじまりはじまり～」

未明。
除雪車が一晩で積もった雪の塊を飛ばしていきます。
同じ道路を走ってると、かなりの迫力です。


原っぱの視界はこの程度。



「てか、冬にこの写真は寒くねぇか？」


「季節物ですし。いっそ寒さをテーマに撮ってみましょ。」

普通に撮っても、他の季節とは少し違う。
寒さと静寂は、命の停止を連想させる（実際凍死しかねませんけど・・）


車は既に涙目。


そうなんです。うちの５２５は相変わらずチェーン履き。
おかげで雪原では亀並みの歩み。
スタッドレスの性能向上は目覚しいですね。
欲しいけどお金が無い。


夜明けを待っても降雪は続く。風まで出てきました。

撮影してる間に、肩に、頭に、そしてカメラに降り積もる、雪。
眼鏡の間から雪が入り込んできます。

この数字を電話で伝える、そんな事になりませんように。


氷点下のモノクロームの世界では、川が命を持つかのように見える。


でも大多数は、モノクロームと、静寂。


少し撮影して帰ってくると、車もモノクロームにされかかってました。


滝。時を止めようとする寒さに抗う、命の流れ。


止まった時を動かそうと、静寂を破らんと、水は落ちる。


冬の間、それは続く。



「おい、見てるだけで凍えてきたぞ！」


「日光といえば眠り猫もいたね。さ、続き続き～」

雪は人間がこしらえたものにも、降り積もる。


ただ、雪は厳かでもある。


人の手が入れば、雪は行儀よく従う。


いちいの老木。


雪の風遊び。


柵は凍てついても中禅寺湖は凍らず。


華厳の滝。私はこの季節が一番「華厳」らしく見える。


この寒さの中で見るこの蒼が、好き。


上には白と黒しかないけれど。


という事で、２００８年の

トリでした～


「いや、私が白黒なのと、写真のモノクロは関係ないですよ。」


「もう知らん。」