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銀匙のブログ一覧

2013年10月26日 イイね!

α7/α7Rが大変な状況のようで。

こんばんは、銀匙です。

前回の日記で書いたように、α7どうしようかしらーと迷っていたわけですが、探りを入れるつもりで何箇所かでお話を伺ってみたところ大変な状況らしい。

まず、都内の大手カメラ専門店。

「α7がネット上で公開された直後から問合せと注文の電話がかかってきてます。多いですね」
「銀座の先行公開後からは店頭で注文される方が増えました」
「今回の特徴として、7とR一緒に予約される方が結構いらっしゃいます」
「今から予約されても(発売日の)11月15日お渡しは無理ですねえ」
「特に7はソニーさんのサイトで予約しても発売日にはもう受け取れないみたいです」

次に、馴染みの家電量販店。

「ソニーさん、予約数が多くて発売日出荷分の確保も難しくなってきてるようです。7もRも」
「α7Rの注文が多いです。α7の方だとレンズキットの方がちょっと多いかなあ」
「店頭在庫は当面確保出来ない見込みです。予約されれば年内には受け取れると思いますが」
「まぁ久しぶりですよ、これだけ問合せがわらわら来るのも。嬉しい悲鳴ですわ」
「iPhoneの時のようにプレミア価格の中古が出るかもですねえ」

番外でネット通販の問合せセンター

「α7にしろRにしろ、お渡し予定は不明です。ソニーさんから供給数量の回答が来ないのです。」
「(価格.com最安値ではない)うちにも注文がこれだけ来てるので、他所様もかなり入ってるんじゃないでしょうか。恐らくソニーさんとの付き合いが太いお店から順番に供給されていくのでは?」


わぁお。
発売日どころか発表から10日程度で年内納品とかいう単語が出るとは思いませんでした。
なんだかプレステ1の発売日前後の大混乱を彷彿とさせますねえ。
あの時は私、事前予約をしてなかったので、当日慌ててレンタカー借りて駆けずり回り、夜になって郊外の小さな電気屋でやっと入手したんですよね・・・嬉しいけど恥ずかしい思い出だなあ。


あと、都内のカメラ屋ではこんな話題も聞きました。

「メーカー問わずMFの50mm近辺のレンズに動きがあるよ」
「標準レンズやパンケーキを探してる人を最近良く見かけますね」

何でかしらと思ったのですが、店主さんいわく、

「フルサイズでの標準レンズはAPS-Cを使ってた人にとっては35mm感覚で使えるし、コンパクトで画質は鉄板てのが多いから、α7の手頃なスナップ/風景用レンズとして確保してるのでは?タマ数多いし、APSCだと微妙に使いにいから値段安いしね」

なるほど。そういう事ですか。
てことはα7/α7R予約した人は既にレンズ確保に走り出してるって事かい・・・
皆早いなあ・・・

でも、これには思い当たる事があります。
私は先日、バルナックライカ用の標準レンズ2本を委託販売で出したのですが、いずれもその日に売れてしまったそうなのです。
何せ古い品だったので状態はまぁまぁという感じで、マイナーなレンズだしと思って低めにつけたのですが、まさか瞬殺されるとは思ってもみなかったので、連絡を頂いて「へ?」と言ってしまったんですよね。
しまった、もう少し早くこの動きを知ってたら・・・

うーん、もうα7狂想曲と言っても良い位かもしれません。
まぁ、オールドレンズ遊びにはもってこいで、コストパフォーマンスは他のフルサイズとは比べ物になりませんしね。バッテリーも前からNEXで使ってる奴だから充電器も電池も互換製品がamazonで安く買えますんで、初期投資全体も安くあげられるんですよね。

ふむむ、ソニーさん、久しぶりに大当たり引きましたかね。



こうなると、俄然欲しくなってくるんですよね・・・・
皆が買ってるから買おうなんて自主性のかけらも無い行動なのですが、欲しいものはしょうがない。
(開き直ってます)

さて、α7をポチるか、α7Rをポチるか。それが問題です。

まぁざっくり言えば、ローパスフィルタ付の2400万画素か、無しの3600万画素か。
他にも違いはありますが、要はこのどちらを選ぶかってのがメインですわな。

気になるのは、地味にコメントを精査すると、ソニーの技術者さんはα7を勧めており、あまりRを推してないんです。
マグネシウム使用比率も高いしRの方が利益率がよくないのかとか思ってたのですが、これもあるカメラ屋さんのコメントですが、

「レンズの性能を反映しすぎるのかもしれないですね」

つまり、Rのローパスレス3600万画素は、緻密な描写をする状態の良いレンズはその通り素晴らしい写りになる。これは欧米のネットで出回っている比較画像で解ります。
しかし、特にオールドレンズと呼ばれるレンズは、下手すれば100年近い年月が経っており、経年劣化によって、クモリとか、傷とか、カビ跡とか、コーティング剥がれとかいう問題が多かれ少なかれあるのが普通です。
そうすると、Rはそういったレンズの僅かな問題まで余すことなく映してしまい、「レンズの味」を超えて、「あ、ここ曇ってるね」といったレンズ状態検査機器になりかねない。
それなら1画素辺りの受光面積に余裕があり、多少なら「傷みをごまかしれくれる」ローパスフィルタが付いている7の方が、いわゆるオールドレンズとの相性は良いのではないか、と。

むーむむむむむむむ。
ちなみにそのカメラ屋さんは

「両方手にされて見比べてみてはいかがでしょうか?」

と、すかさず畳み込んできましたよ。
速攻で「貧乏なんで無理です」とお断りしましたが(涙)


そう・・・結論が出たとしても、購入に先立つものをどう確保しようかという問題があるのです。
でも、大体要らないものは売っちゃったんですよね・・・・
むぅ。
Posted at 2013/10/26 20:56:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月24日 イイね!

実は困った問題がある「α7」へのシステム切り替え

こんばんは、銀匙です。

先日の発表からネットのあちこちで話題になっている「α7」
私も当然、強い関心を持っております。

特にα7が持つ「フルサイズCMOSセンサー」はα99に更に磨きがかかっているといわれてます。
クルマでも初物が大嫌いで、最終型が一番スキ、最低でもマイチェン後という主義の私にとって、α7Rは「技術的な初物が多過ぎて選外」なのです。

しかし、そのα7でも困った問題があるのです。

私が考えている乗り換えケースは、今まで使ってきたα55とαレンズ郡、そしてNEX-6とMF系オールドレンズの各種マウント+Eマウントアダプタと、Eマウントのレンズというシステムからα7に変更するという内容です。

まず、私が撮影する対象は幾つかあるのですが、撮影頻度順に書いてみます。

1.広角で三脚を使った風景写真
2.超広角で三脚を使った星空撮影
3.超望遠での野鳥および航空機撮影
4.標準~中望遠で手持ちのダイヤモンド富士撮影
5.1500mmクラスで月を撮影

どうせα7に変えるのなら、折角のフルサイズを生かせる形を模索し、APSCサイズへのクロップは出来るだけしない事とします。

1に関して
今まで使ってたのはレンズで言うと24mmから35mmの範囲でしたので、α7になった後は35mmから50mmレンズを使えば良いだけなので問題ありません。
むしろ一時期凝って厚めに持っている50mm系のオールドレンズや引き伸ばしレンズの出番がやっと来たかという。むしろ歓迎ムードです。

3に関して
今までは10連写+TLMのα55と、タムロンの200-400ズームが定番でした。
このレンズはF5.6通しでレンズが重いので、お世辞にもAFスピードは速くありません。
従ってコンティニュアスAFといいつつ置きピンぽく使いながら連射し、後でピンが来てるものを拾う方法で対処していました。
しかし、α7は連写性能が半分程度に下がります。フルサイズとしては頑張ってますが。
ただ、この撮影は置きピン限定にする事は可能なので、PENTAX-Qに85mm程度のM42レンズをくっつけて35mm換算450mm前後の望遠システムを作る方法を考えています。
フルサイズゆえ望遠に不利なα7に期待するより、Q+M42のシステムに置き換えることで小型軽量になり、手振れ補正が効き、α55よりはISOを上げられ、90mmF2.5程度のレンズでも換算450mmになり、これらによって手振れ対策は取れると思いますから、あとはピントの取り方を工夫すれば何とかなるかなと思ってます。

4に関して
今まで50mmか85mm程度のレンズを使っていたので、クロップなしでミノルタSRの100mmF2.5辺りをつけてやれば充分でしょう。
ダイヤモンド富士は極めてシャッターチャンスが短いので、逃さない為にもMFの方が有利ですし、この辺りの焦点距離なら引き伸ばしレンズも使えそうです。

5に関して
これは実は以前持っていたPENTAX1000mmのレフレックスレンズをK-7で使っていたのですが、全部売り払ってしまいました。
しかし、QにM42の300mmレンズを装着すれば1500mm級になるので、そのうち手に入れたらまたやろうかなと密かに思っています。300mmとかの超望遠MFレンズは安いですからね。
まあほとんどやらないので無くてもいいです。


しかし、問題は2のケースなのです。
今まではα55にシグマの10-20mmズームをセットしてMFで使っておりました。
多少歪むとはいえ、魚眼に比べれば至極まともな換算15mmレンズとして使えてたわけです。
林と星空、という構図を良く求める私にとって、画角の広さは非常に大事なのです。
換算20mmより広く、出来れば換算15mm前後を維持したいのです。

星空撮影においてAFを動かしても「わかりませーん」と返されるだけなので、MFで∞に合わせるのは基本ですから、AFには拘りません。
したがって、フルサイズ用で歪みの少ない15mmクラスのレンズを探し始めたわけですが、困った事に選択肢が無いのです。

まず、現在持っているシグマの10-20ですが、まずAPSC専用レンズなのでクロップが外せません。そしてα55でさえデカさを感じるのに、更にLA-EA3なり4なりを噛ませてα7にくっつけると、不釣合いさが増強される気がします。
同じくクロップが外せず地味に高額なので、Eマウントの10-18も選外です。
ライカの超広角系はお値段も超高額ですが、APSCのNEX系でさえマゼンタ被り問題を起こしているのでハナから選外です。互換系のロシアンLレンズも以下同文。
そこで、フィルム一眼レフ時代のMFで超広角というレンズを探してみましたが、当時は20mm以下のレンズなんて特殊用途でしたし、16mm以下となるとほぼ魚眼しか選択肢がありません。
そして希少性から価格が異常に跳ね上がるわけです。
となると、もはや手持ちレンズの中では面白くないとして捨て置いてるE16mmF2.8に専用のウルトラワイドコンバータをつけ、クロップ外しを諦めて換算18mm相当で使うのがコストパフォーマンス的にもサイズ的にも妥当に見えてくるわけですが、そうなるとNEX6から変える意味がありません。
むしろNEX6の方が元からAPSCセンサーで、ガチで性能保証出来ているので安心・・・か?


というわけで、α55とαレンズだけ下取って貰ってα7+NEX6の体制にしようかしらとか考えるわけです。
バッテリーもNP-FW50で一緒ですしね・・・
ただ、以前α700とα55の2台持ちをしてた時も結局α700の出番は目に見えて下がって、結局より安くなってから手放しただけだったので、NEX6もそうなる予感がするんですよね・・・・
それならNEX6もα7の下取りに出したほうが良いのですが・・・

どうせなら常時フルサイズを使いたいですが、こういうわけで悩ましいのです。

シグマさんでもタムロンさんでも良いので、Eフルサイズ用の歪まず、コンパクトな15-30mmレンズとか出しませんか・・・・無理?
Posted at 2013/10/24 00:19:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月19日 イイね!

Eマウントと引き伸ばしレンズのナイショな話。

Eマウントと引き伸ばしレンズのナイショな話。こんにちは、銀匙です。

NEXや、まもなく発売されるα7/α7Rからαシリーズにも採用されるEマウント。

非常にアダプタが出しやすい規格である為、色々なレンズ遊びが楽しめますが、知る人ぞ知る大変マニアックな惑星群があります。

その名も、引き伸ばしレンズ。



銀塩写真が主流であったころ、どこにでもあった「町の写真屋さん」
その写真屋さんで現像したフィルムの内容を、人が見れるように紙に印刷する工程で使われていたプロ用のレンズです。
どれだけ精密に一眼レフやライカで撮ろうと、このレンズがダメなら紙に印刷する段階で台無しになってしまうので、極めて高い精度を求められます。
海外ではライカ、ローデンストック、シュナイダー、AMAR、ロシア製、国内でも引き伸ばし機器専業のLPLやフジモトを始め、ニコン、富士フィルム、オリンパス、コニカといった顔ぶれが並びます。

引き伸ばしレンズで写真を撮ればさぞかし良い写真が撮れるのではないか。
そう考える人は、前から居たのです。
そして実際、とても良い写りをするのです。ボケ質も滑らかで悪くないレンズが沢山あります。

それなのに、引き伸ばしレンズの多くは中古カメラ屋さんの片隅で数百円からの捨て値で売られています。

なぜか。

まずは町の写真屋さんが銀塩写真の現像から相次いで撤退し、飽和状態なのです。

次にカメラ用のレンズと異なり、引き伸ばしレンズは引き伸ばし機という機械に組み込まれる為、ピント合わせをする仕組み(ヘリコイドと言います)を持っていませんし、引き伸ばしレンズの焦点距離は概ね50mmから135mmまでが主流ですが、レンズ毎に無限遠を出すのに必要な距離が異なるので、ヘリコイド機構はレンズ毎に異なる距離差を吸収出来なくてはなりません。

では、これらを満たすヘリコイドを調達する為にはどうしたらいいか。
幾つかの方法があります。

1つは天体望遠鏡でおなじみのBORG製ヘリコイドシステムを使う事。
最もメジャーなやり方ですが、ヘリコイドの長さによって幾つか製品があり、カメラにつけるまでの一式を買うと、ざっくり言って2万円位かかります。
引き伸ばしレンズが500円位で買えてもこれでは台無しです。

2つ目は、カメラ用レンズからレンズ玉部分を外し、ヘリコイドを抜き出して利用する方法です。
蛇腹を自作する、というのもここに入るかと思いますが、こちらはコンマミリ単位の加工技術が求められますし、ジャンクのMFレンズが減っている今、気軽に壊してもいいや、とはなりません。
また、特に50mmクラスの引き伸ばしレンズはヘリコイドに許される距離が短いので、この方法では作れない可能性が高いのです。


上記のような状況だからこそ引き伸ばしレンズに注目が集まらなかったわけですが、ここに3つ目の、とても簡単な方法が出来ました。
それが冒頭の写真である、M42-NEX用ヘリコイド付マウントアダプターです。

中国のPIXCOというメーカーから売り出されているこの品。
用途としては、M42レンズをマクロレンズとして使えますよ、というモノです。

カテゴリとしては、BORGのM42ヘリコイドマウントに近いです。
しかし、このマウントアダプターは安いんです。
私はネットで6000円程度で買いました。
たまにヤフオクでも「ヘリコイド付 M42マウントレンズ→SONY NEX Eマウントアダプター」という、そのままのネーミングで見かけます。

このマウントアダプタは、名前の通りヘリコイド機構が付いています。
M42レンズとEマウントの差を埋める為の標準距離(約2.7cm)から、約5.7cmまで約3cm伸びます。
ただ、ヘリコイド自体の感触は褒められたものではないです。
いかにもネジという感じで、滑らかに動くMFレンズのようには行きません。
その辺は値段なりという事ですね。
ただ、文字通りM42レンズを持っていればそのレンズがマクロレンズとして使えるようになりますから、買って損はないと思います。

また、このマウントアダプターは直径42mmのネジであるM42マウント用ですが、引き伸ばしレンズの多くはL39(M39)という39mmのネジマウントです。(AMARなど、一部ではM42マウントもあります)
この差を埋める為に、リングアダプタというモノが必要です。
これもネットで、「Leica/ライカ M39レンズ⇒M42 ステップアップリングアダプター 」といった名前で売っています。1つ1000円程度でしょうか。

あわせて大体7000円。
ちょっと高いマウントアダプターかな、というお値段です。

ヘリコイドの伸縮と、リングアダプタの写真を載せます。



この2つと引き伸ばしレンズを手に入れる事が出来たら、こんな手順でNEXに装着してみましょう。
まず、引き伸ばしレンズのマウントネジに、リングアダプターをねじ込みます。
そしてヘリコイドアダプタに引き伸ばしレンズをねじ込みます。
最後に、NEXにヘリコイドアダプタを装着します。
NEXとはバヨネット装着ですから、脱着はカンタンです。
あ、NEX側の「レンズなし時のレリーズ」を許可にしておいてくださいね。

レンズ装着例です。


なお、外す時にリングアダプタと引き伸ばしレンズのネジが食い込む事があります。
この時に備えて、100円ショップで売っている、ゴム製のビンの蓋開けを持っとくと良いでしょう。
レンズが2~3本ならレンズ分買っても良いかもしれませんし、M42レンズが無いと言うのであればヘリコイドアダプタにリングアダプタを接着しても良いかもしれません。

さて。
私の手持ちの引き伸ばしレンズを、このヘリコイドアダプタ+リングアダプタでどこまで使えるかテストしてみました。

その中で使えたレンズ=キッチリ無限遠が出せたレンズを以下に列挙します。

50mmクラス
ライカ フォコター 5cmF4.5
フジモト(ラッキー) 4エレメント 50mmF4.5
富士フィルム FUJINAR-E 5cmF4.5

75mmクラス
ローデンストック Ysaron 75mmF4.5
LPL ENLARGING LENS 75mmF4.5
フジモト(ラッキー) 4エレメント 75mmF4.5
小西六 ヘキサー 75mmF4.5
オリンパス ズイコーC 7.5cmF4.5
ニコン EL-NIKKOR 75mmF4
ニコン EL-NIKKOR 80mmF5.6
富士フィルム FUJINAR-E 75mmF4.5

※多分他にも使えるレンズはあると思いますが、私の手持ちではこれだけでした。

注意して頂きたいのは、使えないレンズもあるという事です。
例えば、50mmクラスでもニコンの50mmF2.8や、ミノルタの50mmF2.8、LPLの50mmF4.5、FUJINON-EX50mmF2.8等はもっと短い距離に無限遠のポイントがある為無限遠が出ませんでしたが、近距離マクロとしてだけは使えました。

また、80mmより大きなレンズ、例えばFUJINAR-E135mmF4.5やヘクトール135mmF4.5では目一杯伸ばしてもまだ無限遠のポイントに届かない為、無限遠も近距離もピントが合いませんでした。

従って、安全圏としては75mmクラスではありますが、上記のリストに入っている50mmクラスであればピントが合いますので、例えばフォコター用NEXマウントとして使うのも面白いかと思います。

如何でしたでしょうか?

Eマウントは、本当にレンズ遊びをしやすいマウントです。
特にNEX-6は各種マウントアダプタを付けてもカメラ側が相当懐が広いので、オールドレンズ遊びに最適なのですが、もしα7が同様の懐の広さを持っているならば、75mmレンズが現在の50mmレンズと同じ程度の画角になりますから、引き伸ばしレンズ遊びももっと楽しくなるんですけどね。
α7のインプレッションが楽しみです。

とはいえ、α7にオールドレンズという記事自体が出るのかな・・・難しいかな・・・・

うちの関連日記・・よろしければこちらもどうぞ。
α7とα7R、オールドレンズ向きの母艦はどちら?

α7にお勧めオールドレンズ

α7を操作した第一印象

α7のレビュー編その1

α7のレビュー編その2

番外編:引き伸ばしレンズについて

α7とオールドレンズ(インダスター50とカールツァイスプラナー編)

α7とオールドレンズ(再びカールツァイスプラナーとXRリケノン28mm)

2014/4/20追加
α7とオールドレンズ(LEICA引き伸ばしレンズ、FOCOTAR)
Posted at 2013/10/19 15:12:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年10月16日 イイね!

聞いちゃいけないPENTAX-Qのハナシ

聞いちゃいけないPENTAX-QのハナシQ。

PENTAXがリリースしたミラーレス一眼だ。

左の写真の左に写っている缶は350ml入りだ。
右端に写っているのはM42の50mmレンズだ。
決して冗談ではない。遠近法を使ったゴマカシでもない。
カメラが、レンズが、小さいのだ。


私はこの夏になるまで、このQという存在を無視していた。
正確に言えば、ネットで「表向き」流れている情報に騙されていたのだ。

 1/2.3型CMOSセンサーは小さすぎてダメだ。
 コンデジどころかケータイにも負ける画質。
 CMOSが小さすぎて、マウントアダプターがあってもレンズの選択肢が無い。

よく耳にした意見はこうだった。
しかし、これらは実はまやかしだと断言できる。
なぜそう言うのかを、これから書いていこうと思う。


まず、この写真を見て欲しい。

当然みんカラに掲載する為に縮小しているが、Qで撮ったものである。
カメラ側の設定はISO125の1/6400で、モノクロ。
レンズ側は35mm換算約36mmのレンズでF5.6だ。

特記しておく事は、これは50年近く前のレンズであるという事だ。

Qにとっては本領を発揮していない状況だが、それでもこれだけ写るのである。
画質云々いう人は、多分自分の求める方向性と違うと言いたいのであろう。


さて、皆様はZUNOW、という名前を聞いたことがあるだろうか。
日本のメーカーであり、M42における富岡光学のような存在で、その名は知る人ぞ知る、である。

彼らはバルナックライカ向けに50mmF1.1という現代でもお目にかからないような明るいレンズを1950年には既に販売していた。
ちなみにこのレンズは写りも大変良く、久しく幻のレンズと言われており、今カメラ屋の店頭に出てくれば30万円程度の値段がついても瞬時にコレクターが奪い去っていくと言われている。

彼らが活躍したもう1つの場が、8ミリシネカメラ、という分野である。
シネカメラとは今で言えば動画撮影用カメラなのであるが、当時はフィルムを長い紐のようにつなげ、1秒に24枚といったペースで撮影し続ける事で、パラパラマンガの要領で動きを見せていたのである。
1秒で24枚も必要とする為、フィルムの大きさはもろにコストに跳ね返る。
従って、普通の人が使う8ミリ規格では1コマあたりの面積は大変狭かった。
しかも、動力はゼンマイ。

狭いフィルムに、僅かな時間で、不均等な動力源に左右されず、どれだけ緻密に現実を写しこめるか。
それが8ミリシネカメラ用のレンズに課せられた命題だった。

この分野でも、ZUNOWは頭角を現している。
今のAFレンズから見たらミニチュアかと思うような小さな筐体にF1.1という明るさと、きちんとヘリコイドでピント合わせが出来る一眼レフのMFレンズと同じ仕組みを持ち、芸術的な写りを備えたレンズを発売していたのである。
焦点距離は6.5mm、13mm、38mmの3つがあった。
ちなみに廉価版でF1.9のシリーズもあった。

この8ミリのフィルム1コマの寸法が、Qの1/2.3型CMOSとそっくりなのである。
Qがこれを意図していたかどうかは知らない。
しかし、このドンピシャぶりは、ちょっと疑いたくなるのである。


さて、最初の批判に戻ろう。
Qは、一眼レフの35mm判に換算する為には5.5倍という係数を要する。
これは50mmレンズが275mmになってしまうという事である。
一眼レフのレンズで50mmは普通である。
広角といっても18mm程度であり、これをQにつけても99mmになってしまう。
そう考えれば「一眼レフのレンズを使って広角レンズを求めるなら」選択肢が無い、というのは正論である。
しかし、8ミリシネレンズなら6.5mmというタマがある。
6.5mmのレンズなら約36mmであり、準広角域である。
この、ZUNOW6.5mmF1.1で撮ったのが先の雲の写真、と言うわけである。


8ミリシネレンズは、規格としてはDマウントと呼ばれる。
そして、Dマウントを事実上の実用射程範囲に納めているのは、Qか、Q10だけである。
それ以外はQ7でさえ、CMOSが「大きすぎて」Dマウントの美味しさが生かしきれない。

つまり、Dマウントは既に新品が手に入らないQ/Q10の独壇場だったのである。
一方、8ミリシネレンズは絶滅危惧種である。

昔は工場フル生産で作ったそうだが、それから半世紀が過ぎている。
ライカのように特別に大切に残されたシステムではないから、生き残っているほうが珍しい。
この辺に、Qがなぜ批判ばかり目立つのか、Dマウントの情報がほとんど書かれないのかと言う裏の意図が見えるような気がしないでもない。
正直、私も探しているレンズがあり、競合者は少ないほど好ましい。
だが、こんなに良い物が誤った批判に埋もれるのは、なんというか、良心が痛むのである。


オールドレンズはミラーレスの台頭で全般的に高騰しているが、Qの独壇場だったDマウントレンズは数千円から手に入るし、M42程ではないが色々なメーカーが作っている。
そして、Q-Dマウントアダプターはせいぜい2000円もあれば買える。

Dマウントレンズの特徴は、一眼レフのメーカーとは異なるメーカーも名を連ねているという事。
そして、本当に精密で小さな小さな工芸品であるという事。

アメリカ製のレンズはピカピカのクロームコートがされていたり、ZUNOWなどの日本製やスイス製は細かい所までギミックや彫りこみがあったりと、お国柄が良く出ているのである。
写りも非常にクセ玉から素直なものまで様々である。
ニコンやキャノンのレンズはやはりニコンらしさ、キャノンらしさがある。
ZUNOWがなぜライカの世界でもてはやされているのか8ミリシネレンズでも良く解る。
スイスのYVAR13mmはポートレートにうってつけである。
あまり書いてしまうと写した後の楽しみが減るだろうからこれで止めておく。

Dマウントで主に供給されているレンズをQにつけた場合、6.5mmは約36mm相当、13mmは約72mm相当、38mmは約210mm相当の望遠レンズとなる。
つまり、Dマウントレンズだけで可愛らしいがきちんと要点を抑えたシステムが作れるのである。


さらに、QにM42レンズをつけるマウントアダプターについて触れておく。
先程も言ったとおり、Qは5.5倍の係数がかかるので、M42は広角運用するのには向かない。
しかし、コンパクトで明るい望遠環境は容易に作れる。
例えば、M42のPENTAX55mmF1.8をつければ、302.5mmF1.8になる。
300mmクラスでF1.8等というバケモノを一眼レフで求めたら100万近い値段がするだろうが、55mmF1.8は数千円である。写りは世間でも太鼓判が押されている通りだ。
2000円程度の捨て値になって久しい200mmF4をつければ1100mmF4に化ける。
一眼レフで1100mmなんて所望すればレフレックスでも重くて難儀するレンズがやってくるが、Qなら両手のひらの中に収まる。
ちなみに下の写真は、夕方に、PENTAXの150mmF4というM42レンズを使い、「手持ちで」撮った写真である。
換算825mmのレンズを夕方の暗い中手持ちで撮って、これだけ鮮明に写るのである。


ここでPENTAXがQ用に売っているレンズも触れておく。
1つ目は、家族写真など、汎用性のあるレンズとして何が便利か、という事である。
もちろんDマウントの6.5mm辺りを付けっぱなしでも面白いが、Q用レンズという事なら02のスタンダードズームである。
一眼で言えばキットレンズとしてスタンダードな18-55mmと同じであり、レンズとしての面白みはないが気軽で利便性はピカイチ。
とりあえず家族の手前マニアックなレンズじゃないものも持っておきたいという場合には良いだろう。
中古で9000円以下で見つけたら押さえておけばよいのではないかと思う。

そして、本当のネタは、ひっそり品薄になっているQの魚眼レンズである。
160度対角魚眼は、特にぐぐっと被写体に寄って撮ると、その誇張された遠近感が楽しいのだが、魚眼特有のグニグニ曲がる描写が、一般的ではない。
一眼レフの魚眼レンズは何万もする高価なシロモノであり、面白さの為だけに買うのもなあと手が出ないものだが、Q用の魚眼レンズはAmazonとかで買えば新品で8000円くらいしかしない。
私も持っているが、たまにこれだけ持って出かけるほど面白い。
街角スナップでも野原の散歩でも、モノクロでも銀残しでも雅でも面白い。
下の街角のモノクロ写真は、この対角魚眼で撮ったものである。

この魚眼を押さえれば、Qでも17.6mmという超広角からシステムが構築できるのである。


そしてQ本体の機能として外せないのは、マウントアダプターをつけたレンズでも手振れ補正が効き、この補正能力が馬鹿に出来ないという事である。
いくら超望遠を構築できても三脚必須ではQの魅力半減だ。
だからこの補正能力は必須であるし、充分役立つシロモノなのである。
補正能力を補佐する強力な理由として、ISO6400まで実用範囲である事も上げられる。
ISO6400で夜景を撮っても普通に満足出来るレベルであるがゆえに、そもそもブレるほどシャッタースピードが落ちないのである。

また、Qは映画風の色遣いで撮れる「銀残し」やモノクロを始め、普通のPENTAX一眼が備えているエフェクト類をちゃんと揃えている。勿論動画も撮れる。
8ミリシネレンズで映画風の色遣いで動画を撮るなんてステキではなかろうか。

Q10は、まだ発売終了から時間が経っていないし、カラーリングモデルを作る為に樹脂ボディだったが、Qはマグネシウム合金製で、12000円も出せば美品クラスの中古が買える。
予備バッテリーは互換品なら1000円も出せば買える。

そう。
QはDマウントの援護射撃を受ければ、低予算で、場所も取らず、至極まともなシステムにも、濃密な趣味性のあるレンズシステムでも、あなた好みに選び放題なのである。
特にコストバランスと保管場所という意味では、マウントアダプター天国のNEXでも及ばない。
オークションや中古カメラ街をこつこつ地味に彷徨い、少しずつシステムを成長させていく。
システムはドライボックス1つに全部収まるから、机の引き出しにでも入れておけばいいのだ。

あなたのココロの引き出しにも、Qを仕舞ってみては如何だろうか。


2014年4月20日 レンズシステム例を載せました。よろしければ。
Posted at 2013/10/16 16:34:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   07/06 21:25
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